著者
上野 正典 田中 みどり 今井 靖幸 渡邉 朝子
出版者
高山赤十字病院
雑誌
高山赤十字病院紀要 (ISSN:03877027)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.7-12, 2015-03-01 (Released:2015-08-12)

急性期・回復期のリハビリテーション(以下リハ)は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の専門職が関わり、多い場合には1日に3時間ものリハを受ける機会がある。しかし退院後、生活期に移行すると、当施設をはじめ多くの老健施設では専門職によるマンツーマンで実施する個別リハの時間は大幅に減少する。そのため、入所される利用者の中にはリハに対し不安を抱かれる方も少なくない。武原は、急性期・回復期のリハが機能障害の回復を目的とした「治療モデル」であるのに対して、老健施設のリハは残された心身機能でいかに快適な生活を実現するかをテーマにした「生活支援モデル」であると位置づけている。そこで今回、病院リハを終了後に当施設へ入所された利用者の身体機能、精神機能、ADLを評価し、当施設のリハにおける現状と課題を検証した結果、精神機能・ADLにおいて有意差を認め改善傾向を示すことが示唆された。
著者
田口 修 Osamu Taguchi
雑誌
日本福祉大学健康科学論集 = Journal of health sciences, Nihon Fukushi University
巻号頁・発行日
vol.18, pp.27-36, 2015-03-30 (Released:2015-04-10)

This article considered possibility of the recovery in the occupational therapy of the Schizophrenia Patients by paying its attention to the phenomenological embodiment. In consideration of the concrete psychopathology and problem of the Schizophrenia Patients, I examined importance of the foundation and a possibility of the treatment of the Occupation transcendental composition based on phenomenological analysis about the Carpenter Saw Activity.
著者
千葉 さおり 佐藤 彰博 浅田 一彦
出版者
弘前医療福祉大学紀要編集委員会
雑誌
弘前医療福祉大学紀要 (ISSN:21850550)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.65-72, 2015-03-31

臨床実習においてコミュニケーション能力の低下などによって、指導者から不適格とされる学生が増えている。そこで、作業療法士・言語聴覚士を目指す学生と実習指導経験者のコミュニケーション・スキルの違いを明らかにすることを目的とした。本学医療技術学科1・2 年生(学生群)と指導者(指導者群)を対象に、コミュニケーション・スキル尺度ENDCOREs(藤本・大坊、2007)を用いてコミュニケーション・スキルを測定した。得られたデータを全項目得点平均値、下位尺度毎の平均値、サブスキル毎の平均値の差について2 群間での比較を行った。さらにクラスタ分析によって得点パターンの分類を行い、学生・指導者と各クラスタの関係をχ2独立性の検定によって分析した。その結果、下位尺度毎の比較では他者受容のみが学生群において有意に高かった。また、得点パターンは3 つのクラスタに分類されたが、学生・指導者と各クラスタの関係に統計学的な差はなかったことから、両群のコミュニケーションの対象の違いが影響している可能性が考えられた。限定的な学生の対人関係において、自己のスキルについて振り返りや気づきがされにくいと考えられるため、自己のコミュニケーションについて振り返る機会を設けたり、社会と関わる機会を作ったりすることが必要であると考えられた。
著者
針替 明世 藤原 健一 葛西 真理 岩佐 博人 吉村 哲明
出版者
弘前医療福祉大学紀要編集委員会
雑誌
弘前医療福祉大学紀要 (ISSN:21850550)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.27-32, 2015-03-31

死生観とは生と死についての個人の考え方であり、独自の死生観の形成は、患者の捉え方や接し方等の医療の質の向上につながる。一方、死生観は生きがい感や自殺関連行動と関連すると言われており、作業療法教育において学生の死生観を育む意義は大きいものであると推察される。そこで本研究では、作業療法学生を対象に死生観と関連要因について、生きがい感、不安感、感情調整能力として感情労働を調査した。その結果、死生観は、生きがい感、不安感、感情調整能力と相関関係が認められた。しかし、死生観は、死別経験や介護経験、長期臨床実習の経験の有無では有意差が認められないことから、死生観は死別や臨床実習といった経験からの影響を受けにくいことが考えられ、死生観教育の必要性が示唆された。
著者
玉手 慎太郎
出版者
南山大学社会倫理研究所
雑誌
社会と倫理 (ISSN:13440616)
巻号頁・発行日
no.28, pp.178-182, 2013-11-20 (Released:2016-04-15)
著者
山岡 利一
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要 = Konan Women's College researches (ISSN:03864405)
巻号頁・発行日
no.[11-12], pp.586-569, 1975-11 (Released:2012-10-23)
著者
帆苅 真由美 倉井 佳子 五十嵐 恵 児玉 直子 金子 史代 Hokari Mayumi Kurai Yoshiko Ikarashi Megumi Kodama Naoko Kaneko Fumiyo
出版者
新潟青陵学会誌
雑誌
新潟青陵学会誌 (ISSN:1883759X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.39-47, 2016-03

In this study we looked at the team approach taken to provide rehabilitation care, whereby nurses, physical therapists, and occupational therapists work together to support acute phase stroke patients to regain their independence and improve their performance of activities of daily living (ADL). The aim ofthe research was to clarify the factors affecting the team approach from nurses’ perspective. Ten nurses who are engaged in acute phase stroke rehabilitation took part in semi-structured interviews regardingcollaboration between nurses, physical therapists, and occupational therapists. The results were analyzed using a qualitative synthesis method (KJ method). It was found that collaboration was promoted by “ensuring achievement of the team objective by fulfilling professional duties and reaching a cooperative relationship,” based on “ providing support to stabilize the medical condition,” “ demonstrating empathetic understanding and providing support to patients with paralysis, aphasia, or other disabilities” and “providing support in prioritizing patient’s physical and mental security,” and that nurses’ recognition of the factors that affect the team approach included “ selecting appropriate methods to ensure smoothinformation-sharing,” “ reaching consensus in decision making based on proactive suggestions” and “coordinating work and providing support of ADL.” The findings suggested that information-sharing and consensus in decision making between the different professions are important factors to fulfill professional duties of each profession and to promote the cooperative relationship. 急性期脳卒中患者の日常生活動作の自立と向上を支援する看護師、理学療法士、作業療法士によるチームアプローチの要因を看護師の視点から見出すことを目的に、急性期脳卒中患者のリハビリテーションに関わる看護師10名に看護師、理学療法士、作業療法士の連携について半構成的面接を行い、質的統合法(KJ法)を用いて分析した。看護師が認識するチームアプローチに影響する要因には、【病状の安定に向けた支援】【麻痺や失語等の障害に対する共感的理解と支援】【心身の安全を最優先にした支援】を基盤にして、【目標を達成するための各職種の業務の遂行と補完の関係】により連携を図っており、【円滑な情報共有のための手段の選択】【主体的な意見提案による判断の一致】【看護業務の調整とADLの支援】が影響要因となっていた。職種間の情報共有と判断の一致が各職種の業務の遂行と補完の関係を推進する重要な要因となることが示唆された。
著者
今井 源衛 中野 三敏 大内 初夫
出版者
九州大学国語国文学会
雑誌
語文研究 (ISSN:04360982)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.44-61, 1977-06-01 (Released:2009-04-22)
著者
松永 かをり
出版者
近畿大学中央図書館
雑誌
香散見草: 中央図書館報 = Kazamigusa (ISSN:0912991X)
巻号頁・発行日
no.33, pp.20-22, 2005-01-01 (Released:2011-03-11)