著者
神田 潤一 正野 知基 カンダ ジュンイチ ショウノ トモキ Junichi KANDA Tomoki SHONO
雑誌
九州保健福祉大学研究紀要 = Journal of Kyushu University of Health and Welfare
巻号頁・発行日
vol.17, pp.33-40, 2016-03

This study examined the awareness of and attitudes toward sports for the disabled and the Paralympics among university students majoring in a department of sports, health and welfare. The results indicated that both recognition of and interest in these activities were high. In fact, approximately 60% of the university students expressed interest in becoming directly involved with sports for the disabled or the Paralympics. The greatest expression of interest was displayed by those preparing to become trainers. This study suggests the need to develop the human resources to support sports for the disabled by enabling students preparing to become athletic trainers to collaborate with leaders of disabled sports training.
著者
平田 幸夫 瀧口 徹 カンダウダヘワ ギターニ 深井 穫博 山本 龍生
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.152-162, 2010-04-30

スリランカでは内戦が終わり,飛躍的な経済的発展が期待されている.しかし,この発展は歯科疾患を含む生活習慣病をもたらすかもしれない.それゆえ,ハザードの兆候をとらえ,避けるために歯科保健行動に関連した社会経済的研究が不可欠である.本研究の目的は学童の歯科保健行動の決定因子になりやすい社会経済状態および地域発展の両方を評価する単純な指標を見いだすことである.スリランカにおいて949名の12歳児学童が対象者として無作為に選ばれた.人種,父母の学歴,職業,月収が社会経済状態の指標として調査された.地域開発の指標として,主として耐久消費材からなる24項目の家庭関連項目の所持率も合わせて調査された.これらの指標と甘味食/飲料,歯磨き習慣,フッ化物含有歯磨剤,定期的歯科医療機関受診の4つの歯科保健行動指標との関係が調査された.社会経済状態と家庭関連項目は複雑に歯科保健行動に影響している.家庭関連項目は「贅沢品」,「生活必需品」,および「使用人」の3つの因子に集約された.これら3つの因子は社会経済状態と4つの歯科保健行動の指標に異なった関わりがあることが明らかになった.さらに,3つの因子の因子負荷量の2値反応の単純合計が各因子の代用指標に使うことができることが判明した.これら3つの代用指標は調査項目を限定しなければならない条件下で月収,学歴のような関連項目に対する回答拒否率が高い場合に有用と考えられる.