著者
安田 豊 中山 雅哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.56, pp.19-24, 1999-07-15

インターネットにおけるネットワークアプリケーションは一般にサービス能力のスケーラビリティを要求される。分散化はスケーラビリティを確保するための一つの方法であるが、本稿では1997年以来幾度か日蝕インターネット中継のためのWWW分散サーバ群を構築・運用してきたので、まずこれについて報告する。次に1999年2月の日蝕で試みた各分散サーバの処理分担率を動的に調整し得る手法を示し、アクセスログの分析結果からその有用性を検証する。Internet application will be required a scalability of it's service performance. Distribution is the one of technique to keep the scalability. This paper shows some distributed WWW servers system case for solar eclipse live from 1997. And the advantage of it is shown by the analyzing the access log of of Feb 1999 eclipse live. It contains the effectiveness evaluation of dynamic adjustment a rate of sharing.
著者
尾久士 正己 富田 晃彦 曽我 真人 中山 雅哉
出版者
和歌山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

理科教育の中での天文分野の特徴は、その観察対象のスケールが桁違いに大きいことである。そのため、天文現象を理解するときには、学習者の視点を自身から遠く離れた宇宙空間に置く必要がある。この視点移動は、理科教育だけでなく、大人になるために非常に重要な概念の獲得であるが、子どもたちにとっては難しいとされてきた。そこで、我々は、身近な天体である地球、金星、太陽の位置関係を学ぶ教材として、金星の太陽面通過のインターネット中継とe-learning教材を、また、地球、月、太陽の位置関係を学ぶ教材として、日食の全天周映像のインターネット中継を使った教材を開発し、教育実践した。金星の太陽面通過の教材では、視点を太陽系内に置き、地球上の離れた2点からの観測データから、宇宙のスケールの基本単位である、地球=太陽間の平均距離(1天文単位)を求める教材を開発した。また、日食教材では、現地にいる観測者にしか経験できない、月の影に入るという感覚を、疑似体験できるよう、観測地の全天周映像をすべて、インターネットで遠隔地のプラネタリウムドームで再現するという実験を行った。その結果、ほとんどの被験者が、日食は月の影に入る現象であることを認識し、視点を地球から離れた宇宙空間に容易に移動することができた。また、同時に取得した気温や地表面温度のデータから、よりリアルな疑似体験の実現についても方向性を示すことができた。この成果から、今後はプラネタリウムが星座の動きを学習するだけの施設ではなく、様々な疑似体験が可能な空間であることを示すことができた。
著者
中山 雅哉 宇井 隆晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.377, pp.7-11, 2005-10-21
被引用文献数
2

LIVE! UNIVERSEでは2002年6月より世界各地で観測される金環日食や皆既日食のインターネット中継を行ってきた。最近は、国内からのアクセスも多くなってきたため、2005年4月9日に観測された金環・皆既日食のインターネット中継(LE2005)では、日本語JPドメイン名Webによるアクセス評価の実験を行った。その結果、全Webアクセスの約15.9%が日本語JPドメイン名Webへのアクセスであり、日本語JPドメイン名による広告の有効性を示すことができた。本稿では、今回のアクセス評価におけるWebアクセスの解析結果について報告する。
著者
秋山 寛子 和田 昌昭 中山 雅哉 加藤 朗 砂原 秀樹
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.2675-2681, 2016-12-15

プライバシ保護の観点から匿名化技術の重要度が高まっており,なかでもk-匿名化が活発に研究されている.k-匿名化のためのアルゴリズムとしてはMDAVやVMDAVなどが提案されているが,数値データの匿名化において,それらは情報損失の観点から必ずしも最良のものとはなっていない.本論文では,それらのアルゴリズムによって得られたデータの分割を,k-匿名性を保ったまま修正して情報損失を極小にする方法を提案する.またそれを実装して,いくつかのデータセットに適用し評価を行う.データ総数をkで割った余りが大きい場合の多くで,MDAVやVMDAVによる情報損失を提案アルゴリズムにより改善可能である.また,提案アルゴリズムは,データ総数によらず高速に実行可能である.
著者
村松 佳奈 中山 雅哉 斎藤 馨
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.5, pp.1-8, 2015-01-19

本研究では近年普及している iPad を始めとするモバイル端末において、森林等の自然環境を視聴した際に視聴者に与える効果について考察した.具体的には,都市近郊の森林を対象として,全方位のパノラマ景観を視聴できるアプリケーションを用いる.このアプリケーションを通した場合に,視聴者が抱く森林への印象と,森林現地における直接的な体験に及ぼす影響の双方を,主観評価によって調査した.In mobile terminals including the iPad, which have become popular in recent years. This study discussed effect on viewers when they watch the natural environment such as forest though mobile terminal. In this study, we use an application that can watch the panoramic views in all directions of forest lanndscape. We investigated the effect on the impression of forest landscape and forest local experience the effect on the impression of forest landscape and forest local experience though this application by a subjective evaluation .
著者
中山 雅哉 土渕 裕 長谷川 大幾
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.36, pp.55-60, 1998-05-15
参考文献数
2

阪神・淡路大震災の経験から、広域な都市型災害における被災現場からの情報収集・伝達体制が不十分であることが認識された。特に昼間の首都圏での災害は、近隣の他県住民も含めて被災する可能性が極めて高く、被災規模が大きく復旧に要する時間も長期に及ぶことが予想される。この様な状況でも、被災者並びに避難所が孤立せず、被災者と行政機関や関係者の間で適切なコミュニケーションが図れるような情報ネットワークの構築と運用は重要な課題である。本稿では、1998年9月1日に行なわれた実験システムの概要と評価結果についてまとめている。The Great Eathquake of Hanshin-Awaji tought us that we could not exchange enough information between disaster area and outside. And we can easily image that much more people will be in trouuble when Metroporital disaster will occur. Even in such a case, we should have to constract a reliable information network between people in disaster area and administration offices. In this paper, we show the overview of an experimental implementation of the system and summarize its' evaluation result.
著者
神山 剛 中山 雅哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.26, pp.251-255, 2006-03-17

DNS(Domain Name System)の名前解決という機能を利用することで、誰でもサービス提供元ホストを発見することができる。近年のインターネットには、誰でもが利用可能ではなく、個人や組織内などクローズドな利用目的でのサービスも多く存在する。このようなサービスは、無断利用だけでなく、発見されること自体も望ましくない。DNSの利用自体が元々オープンなものであるから、扱われる個別のリソース自体を守ろうとする仕組みはあまり議論されていない。本稿では、DNSで扱われる特定のリソースに対しての名前解決の際、許可されたユーザが権限証明書を提示することで、ユーザとそのアクセス権限を識別し、アクセス制御を行う仕組みを提案する。Using DNS Name Resolution, everyone can look up the host with desirable services. In modern Internet, there are many services not intended for everyone but only to limited users. It is undesirable for these services to be not only used but also looked up by unknown users. However, because DNS usage is unrestricted, protecting each resource explicitly is not well discussed. In this paper, we propose an access control mechanism for name resolution in DNS that identify user and access right by requiring Authorization Certificate to be shown.
著者
斎藤 馨 中村 和彦 渡辺 隆一 藤原 章雄 岩岡 正博 中山 雅哉 大辻 永 小林 博樹
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.124, 2013

「インターネット森林観察サイト」は、森林の現在の様子、過去の様子をインターネットから提供するサイトで、誰もが、遠隔の森林情報に容易に接しながら、森林の季節や経年変化に気づき、興味を持って森林の観察ができ、しかも観察継続がしやすくなるサイトを目的に開発した。対象の森林は遠隔の天然林で、 かつ長期映像記録のある東京大学秩父演習林(埼玉県奥秩父:過去15 年間記録)と信州大学志賀 自然教育園(長野県志賀高原:過去20 年間記録)とした。森林の様子を映像と音によりリアルタ イム(ライブ)でインターネット上に配信し、同時に配信データを録画・録音・公開し、配信後 にも観察できる森林観察サイトを開発し、継続的な運用試験を可能にした。例えば、フェノロジーに着目すると過去の映像と同じショットの画像が毎日配信されることで、日々や季節の変化を見ることが出来、ふと気づいたときに数年から十数年を遡って確認することが出来る。しかもインターネット上で共有されているため、SNSとの親和性も高いことを確認した。
著者
村松 佳奈 中山 雅哉 斎藤 馨
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DCC, デジタルコンテンツクリエーション
巻号頁・発行日
vol.2015, no.5, pp.1-8, 2015-01-19

本研究では近年普及している iPad を始めとするモバイル端末において、森林等の自然環境を視聴した際に視聴者に与える効果について考察した.具体的には,都市近郊の森林を対象として,全方位のパノラマ景観を視聴できるアプリケーションを用いる.このアプリケーションを通した場合に,視聴者が抱く森林への印象と,森林現地における直接的な体験に及ぼす影響の双方を,主観評価によって調査した.
著者
宇井 隆晴 中山 雅哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.530, pp.19-24, 2006-01-12

LIVE! UNIVERSEでは2002年6月より世界各地で観測される金環日食や皆既日食のインターネット中継を行ってきた。2005年4月9日に観測された金環・皆既日食のインターネット中継(LE2005)に引き続き、2005年10月3日に観測された金環日食の中継(LE2005a)においても日本語JPドメイン名Webによるアクセス評価の実験を行った。その結果、4月に引き続き全Webアクセスの約10%が日本語JPドメイン名Webへのアクセスであった。また、前回明らかにできなかったIEユーザにおけるJWordプラグイン導入の割合はi-Navの導入と同程度あり、日本語JPドメイン名URLへのアクセスに大きく寄与していることが明らかとなった。
著者
中山 雅哉 宇井 隆晴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.106, pp.7-11, 2005-10-28

LIVE! UNIVERSEでは2002年6月より世界各地で観測される金環日食や皆既日食のインターネット中継を行ってきた。最近は、国内からのアクセスも多くなってきたため、2005年4月9日に観測された金環・皆既日食のインターネット中継(LE2005)では、日本語JPドメイン名Webによるアクセス評価の実験を行った。その結果、全Webアクセスの約15.9%が日本語JPドメイン名Webへのアクセスであり、日本語JPドメイン名による広告の有効性を示すことができた。本稿では、今回のアクセス評価におけるWebアクセスの解析結果について報告する。LIVE! UNIVERSE has been webcasting of solar eclipse and annular eclipse to worldwide Internet users from June 2002. In these years, many of home users have been connecting to internet and ratio of our webcasting users become Japanese sites. And we prepared Japan6e JP domain name URL for webcasting at 9th April 2005 (LE2005). The results shows 15.9% of users are accessing to Japanese JP domain name URL. In this paper, we show the detailed analysis results of Web accessing.
著者
宇井 隆晴 中山 雅哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.6, pp.19-24, 2006-01-20

LIVE!UNIVERSEでは2002年6月より世界各地で観測される金環日食や皆既日食のインターネット中継を行ってきた。2005年4月9日に観測された金環・皆既日食のインターネット中継(LE2005)に引き続き、2005年10月3日に観測された金環日食の中継(LE2005a)においても日本語JPドメイン名Webによるアクセス評価の実験を行った。その結果、4月に引き続き全Webアクセスの約10%が日本語JPドメイン名Webへのアクセスであった。また、前回明らかにできなかったIEユーザにおけるJWordプラグイン導入の割合はi-Navの導入と同程度あり、日本語JPドメイン名URLへのアクセスに大きく寄与していることが明らかとなった。LIVE! UNIVERSE has webcasted annular eclipses and total solar eclipses observed all over the world to the Internet users from June 2002. Following the LE2005 experiment during the eclipse on April 9, 2005, we again conducted an LE2005a experiment of Web accesses with a Japanese JP domain name in webcasting the annular eclipse observed on October 3, 2005. The result showed about 10% of the Web accesses were through Japanese JP domain names, which was a similar result to the LE2005 cue. And the effect of JWord was shown to be significant among all the accesses through a Japanese JP domain name from IE, since half of the accesses were made from IE with JWord and the other half were from IE with i-Nav.
著者
神山 剛 中山 雅哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.26, pp.251-255, 2006-03-17

DNS(Domain Name System)の名前解決という機能を利用することで、誰でもサービス提供元ホストを発見することができる。近年のインターネットには、誰でもが利用可能ではなく、個人や組織内などクローズドな利用目的でのサービスも多く存在する。このようなサービスは、無断利用だけでなく、発見されること自体も望ましくない。DNSの利用自体が元々オープンなものであるから、扱われる個別のリソース自体を守ろうとする仕組みはあまり議論されていない。本稿では、DNSで扱われる特定のリソースに対しての名前解決の際、許可されたユーザが権限証明書を提示することで、ユーザとそのアクセス権限を識別し、アクセス制御を行う仕組みを提案する。Using DNS Name Resolution, everyone can look up the host with desirable services. In modern Internet, there are many services not intended for everyone but only to limited users. It is undesirable for these services to be not only used but also looked up by unknown users. However, because DNS usage is unrestricted, protecting each resource explicitly is not well discussed. In this paper, we propose an access control mechanism for name resolution in DNS that identify user and access right by requiring Authorization Certificate to be shown.