著者
中島 彩 村田 伸 飯田 康平 井内 敏揮 鈴木 景太 中嶋 大喜 中村 葵 白岩 加代子 安彦 鉄平 阿波 邦彦 窓場 勝之 堀江 淳
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.133-137, 2016-09-30 (Released:2016-10-22)
参考文献数
18
被引用文献数
1

本研究は健常成人女性14名を対象に,ヒールの高さの違いが歩行パラメータと下肢筋活動に及ぼす影響について検討した。ヒールなしおよびヒール高3cm と7cm 靴を着用した歩行中の歩行パラメータと下肢筋活動を計測した結果,歩行速度および歩幅とストライド長はヒールなし歩行に比べて,ヒール高7cm 歩行で有意に低下した。ヒールなし歩行とヒール高3cm 歩行のそれらの歩行パラメータには,有意差は認められなかった。両脚支持時間は,ヒールなし歩行に比べてヒール高3cm と7cm 歩行で有意に短縮したが,遊脚時間は後者が有意に増大した。下肢筋活動においては,測定した4筋すべてにおいて有意差が認められなかった。以上のことから,ヒール高3cm 以上で歩行中の立脚時間や遊脚時間に影響を与えるが,ヒール高3cm までであれば,歩行速度および歩幅やストライド長には影響が少ないことが示唆された。
著者
中村 葵 村田 伸 飯田 康平 井内 敏揮 鈴木 景太 中島 彩 中嶋 大喜 白岩 加代子 安彦 鉄平 阿波 邦彦 窓場 勝之 堀江 淳
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.35-39, 2016-04-30 (Released:2016-07-29)
参考文献数
20
被引用文献数
1 3

本研究の目的は,歩行中のスマートフォンの操作が歩行に及ぼす影響を明らかにすることである。対象は,健常成人28名(男性16名,女性12名)とした。方法は,通常歩行と歩きスマホの2条件下にて,屋内で約20m の歩行路を歩いてもらい,そのうちの2.4mを測定区間とした。なお,測定機器には,歩行分析装置ウォークWay を用い,歩行パラメータ(歩行速度,歩幅,重複歩長,立脚時間,両脚支持時間,歩隔,足角)を比較した。その結果,歩きスマホは通常歩行に比べて,歩行速度,歩幅,重複歩長が有意に減少,立脚時間と両脚支持時間は有意に増加,歩隔は増加傾向を示した。以上のことから,歩きスマホでは,歩幅や重複歩長が短縮し,立脚時間や両脚支持時間は延長することで,歩行速度が低下することが明らかとなった。
著者
中島 彩乃 古屋 正貴
出版者
宝石学会(日本)
雑誌
宝石学会(日本)講演会要旨 平成23年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
巻号頁・発行日
pp.2, 2011 (Released:2012-03-01)
参考文献数
8

近年ベトナムなどから産出するブルースピネルに、以前のブルースピネルのような暗い青ではなく、変成岩起源のサファイアのように鮮やかな明るい青のものが見られるようになった。市場では、その色の濃いものはコバルトスピネルや、パステルカラーから薄いカラーチェンジスピネルの名称で販売されているようである。(ツーソン2011) 青い天然のスピネルは、1980年代に一部コバルト着色であるものが含まれることが発見され、それまでのコバルトは天然石の色原因とはならないという常識から外れるもので驚きを持って受け入れられた。(Fryer, 1982) これらいわゆるコバルトブルースピネルの着色原因とその色について調査を行った。 分光器を使う伝統的な宝石学としてGem Testingを見ると、ブルースピネルはコバルト着色のものと、鉄着色のものがあることが示され、その違いは基本的にコバルト着色のものはベルヌイの合成石の特徴であり、鉄着色は天然石の特徴として示され、鉄着色の天然石は459nmの強く大きな吸収バンドの他、555nm、592nm、632nmの3つの吸収を特徴とし、コバルト着色の合成石は540nm、580nm、635nmの3つの吸収バンドがあるとされている。また、分光光度計を用いた研究では先のものに加え、天然の鉄+コバルトで着色されたものの吸収ピークが示され、429.5nm、434nm、460nm、510nm、552nm、559nmが鉄による吸収、575nm、595nm、622nmがコバルトが影響したものとして示された。(Shigley, 1984) また黄色~赤色の3つの吸収については、鉄による555nm、590nm、635nmの吸収は、コバルトによる550nm、580nm、625nmと非常に似ているとした研究もあった。(Kitawaki, 2002)ブルースピネルの分光パターンにはこのような詳細な研究が行われてきた。 このようにこれまでも研究されてきた吸収のパターンを踏まえて、タンザニア、スリランカ、ベトナム、およびベルヌイ法合成のブルースピネル、44石の分光スペクトル、蛍光X線成分分析、およびLA-ICP-MSによる成分分析の着色元素の含有率と比較・調査し、分光スペクトルの特徴と着色原因の特徴との関係を調べた。
著者
福澤 めぐみ 中島 彩香 若山 遥
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 (ISSN:18802133)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.151-157, 2018-12-25 (Released:2019-03-03)
参考文献数
15

シカ副産物(「大腿骨」、「肋骨」、「角」)に対するイヌの嗜好性を評価した。健康な成犬8頭(47.38 ± 36.80ヶ月齢、21.4 ± 9.78kg)に対して、3種類のシカ副産物を3分間提示した。嗜好テスト中の各副産物はケースに封入され、イヌは各副産物の特徴を視覚と嗅覚から入手することは可能だったが、直接の接触はできなかった。各副産物摂食経験による嗜好変化を検討するため、嗜好テストは摂食経験前および後、それぞれ3反復実施した。嗜好テスト中の行動(6項目)、副産物を封入したケース破壊の有無、副産物到達時間をそれぞれ連続記録した。探査行動の発現時間から、摂食経験前は「肋骨」や「角」よりも「大腿骨」に興味を示した。また、「角」への興味は反復に伴い低下した。摂食経験後もイヌは「肋骨」と「角」よりも「大腿骨」に興味を示し、到達時間は有意に短縮した。ケース破壊行動からは、「大腿骨」よりも「肋骨」への嗜好が高まったと考えられた。これらのことより、イヌのシカ副産物の外観に対する嗜好は摂食経験によって変化することが明らかとなった。
著者
中島 彩奈 奥 浩之 茂木 和弘 白石 洋一
出版者
一般社団法人 産業応用工学会
雑誌
産業応用工学会論文誌 (ISSN:2189373X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.38-45, 2021 (Released:2021-03-15)
参考文献数
16

This paper proposes a new wildlife image recognition method that combines object recognition based on deep learning and motion detection by inter-frame difference. This method makes it possible that such animal images as difficult to detect by object recognition can be detected by motion detection, and vice versa. The experimental results show the detection ratio and hit ratio are 100% and 84%, respectively, for videos including animals. Our achieved results can provide more efficient solutions for the time consuming and costly mitigation approaches to reduce human-wildlife conflicts.
著者
中島 彩子 牛島 太郎 右田 潤二
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.384-388, 1986

オルトフタルアルデヒド,2-メルカプトエタノールによるラット血清中の3,5-ジメチル-4,6-ジフェニルーテトラヒドロ-2-<I>H</I>-1,3,5-チアジアジン-2-チオン(NIP-200)の迅速かつ高感度なHPLC-ポストカラム蛍光定量法を確立した.ラット末しょう血中のNIP-200濃度は極めて低く,HPLC-紫外部吸収検出法では検出できない.蛍光検出は励起波長335nm,蛍光波長450nmにて行った.定量は絶対検量線法を用い,定量限界値は2.5ng/mlであった.相対標準偏差は2.5ng/mlで6.97%,5.0ng/mlで5.02%であった.検量線はNIP-200注入量当たり0.2~10ngで直線性を示した.
著者
中島 彩 阿波 邦彦 窓場 勝之 堀江 淳 村田 伸 飯田 康平 井内 敏揮 鈴木 景太 中嶋 大喜 中村 葵 白岩 加代子 安彦 鉄平
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.133-137, 2016

<p>本研究は健常成人女性14名を対象に,ヒールの高さの違いが歩行パラメータと下肢筋活動に及ぼす影響について検討した。ヒールなしおよびヒール高3cm と7cm 靴を着用した歩行中の歩行パラメータと下肢筋活動を計測した結果,歩行速度および歩幅とストライド長はヒールなし歩行に比べて,ヒール高7cm 歩行で有意に低下した。ヒールなし歩行とヒール高3cm 歩行のそれらの歩行パラメータには,有意差は認められなかった。両脚支持時間は,ヒールなし歩行に比べてヒール高3cm と7cm 歩行で有意に短縮したが,遊脚時間は後者が有意に増大した。下肢筋活動においては,測定した4筋すべてにおいて有意差が認められなかった。以上のことから,ヒール高3cm 以上で歩行中の立脚時間や遊脚時間に影響を与えるが,ヒール高3cm までであれば,歩行速度および歩幅やストライド長には影響が少ないことが示唆された。</p>
著者
海老澤 嘉伸 中島 彩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.1122-1126, 2008-07-01
被引用文献数
4 11

In general, the relative position between the centers of the pupil and corneal reflection are used for precise eye-gaze detection. Recently, for stable pupil detection under various ambient light conditions, the pupil has been detected by the difference between the bright and dark pupil images. However, due to the difference in acquisition timing between the bright and dark images, the precision of the pupil position easily decreases when the head moves. We propose a compensation method which differentiates those pupil images after shifting one of the images so that the positions of corneal reflections in both images should match, and show its effectiveness.