著者
中江 研 角矢 洋平 西島 萌花
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.701, pp.1663-1672, 2014-07-30 (Released:2014-09-30)

This paper examines chronological development of company housing of Nikke, the Japan Wool Textile Co., Ltd. The Kakogawa Mill started its operation in 1889. In the earliest years, its company housing was located in the mill site and a new housing community was constructed around the mill with the expansion of the mill. In 1919, the Innami Mill was developed across the river from the Kakogawa Mill and a new larger worker housing community was planned. It was described as “a Garden City” in a newspaper. A part of the plan was realized, but not completed.
著者
中江 研
出版者
神戸大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

生物学者エルンスト・ヘッケルが生物もその原初は鉱物的結晶と同源のものから枝分かれしたものだとするモニスム(一元論)を唱えたことにより、「有機的」という言葉は生物的形態もしくは生物とのアナロジーを超え、水晶などの鉱物の形態に対しても適用されるようになる。その一例が表現主義に分類され鉱物結晶に建築の原型をみるベンツェル=ハブリックの言説に伺える。ル・コルビュジェは「輝く都市」において生物を機械としてとらえた生物学の書物からの引用を掲載しており、一方CIAMにおいて基本となる建築観でそのル・コルビュジエと論争したフーゴー・ヘーリングはオルガンハフトな建築、すなわち器官のような建築をめざすことを主張する。ヘーリングは1920年代初めごろまでは生物の形態を模倣して建築形態をかたちづくることを試みている。しかし1920年代後半から30年代初めごろにかけては、形態の問題としてではなく、人間をひとつの生物として見、その生存するための条件を追及するという計画原論的、環境工学的なものに立脚して制作をおこなうようになる。このころには生理学、衛生学、また心理学の発展にともない、建築においてもそれらの適用がもくろまれようになっていた。これはマルティン・ヴァグナーの言説にも見られる。1931年、ヴァグナーにより『成長する家』設計競技が企画され、彼はそれを取りまとめて1933年に出版している。その中では「住の生物学」という言葉も用いているが、それはひとことで言うならば、それをつかう人間というひとつの生物を安んじ、十分な休息を与え、さらに活力を与える住形式を、科学的にとらえること、といえよう。このように20世紀の初期においては生物学、とくに形態学、生態学、生理学などの発展、展開が、建築の志向するものにつよく影響を与えていると見ることができる。
著者
池上 重康 砂本 文彦 角 哲 谷村 仰仕 中江 研 安野 彰 崎山 俊雄 辻原 万規彦 木方 十根
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、鉱山実習報文の精査により明らかとなった、鉱業系企業社宅街の成立と変遷を基に、各種統計資料、各鉱山所蔵の資料ならびに各社史の記述を照らし合わせ、住戸と福利施設・都市基盤を含めた社宅街の開発手法の特質ならびにその理念を探るとともに、社宅街の形成過程を明らかにし、鉱業系企業社宅街を、業種別、開発年代、敷地形状、風土的条件の観点から、整理分類を試みた。