著者
吉池 俊貴 庄司 りか 助友 文香 對月 沙織 西川 忠宏 菊川 裕也 王 丹青 馬場 哲晃 串山 久美子
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.10, pp.1-6, 2011-08-23

著者らはマスクや仮面,フルフェイスヘルメット,着ぐるみ等使用した際に顔面の動きを非接触にて計測しインタフェースとして利用可能なセンシング技術の開発を行っている.これまで,マスク型のオブジェクトにフォトリフレクタを多点配置する事で,非接触にて顔面の動きを計測する事ができた.顔面の動きは主に口,目,眉,頬の動きを計測している.本稿ではこの仕組みを利用して,顔面を入力としたインタフェースとして本機構がどのように利用可能かを提案する.We develop noncontact sensing technique to detect user's facial movement with a mask interface such that a mask, face guard, stuffed animal suit and so on. Multiallocated photoreflectors on the mask type object measures user's facial movement with no touch. This interface mainly measure movement of user's mouth, eye, eyebrow and cheek. In this paper we research the possibility of this sensing technique and propose to develop a new mask interface which can detect user's facial movement with no touch.
著者
志水新 馬場哲晃 串山久美子 金石振
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.5, pp.1-6, 2014-05-15

携帯電話,スマートフォンを初めタブレット端末等のパーソナルコンピュータは様々なユーザ層が利用するようになった.生活環境を取り巻く情報機器はユーザのライフスタイルに変化を生じさせている.このような背景の中,情報機器に必要なキーボードは元来プロのタイピストを対象に開発されたものであり,タイプライターにおける運用性やユーザエラーを考慮された入力設計方式では,習熟に長時間の練習が必要である.特に目の見えないユーザにとってその学習コストは一般ユーザよりも大きい.本研究では視覚障害者の中でも特に,キーボード初学者を対象とし,従来のキーボードや入力方式と比較し,学習コストの低いキーボードを開発することを目的とする.本稿では,プロトタイピングを通じ,入力方式の検証とユーザ体験の観察について報告する.開発したキーボードは 10 個の皮膜式ポテンショーメータを有し,50 音の平仮名入力が可能となる.その機能が視覚障害者にとってシンプルなプロセスで学習ができ,必要最低限の機能を有したキーボードであることをユーザ観察及びインタビューにより確認した.
著者
有山 大地 安藤 大地 串山 久美子
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1729-1740, 2020-11-15

エレキギターの音作りは一般的にアナログのアンプ,エフェクタなどを用いて行われ,その組合せは膨大な数にのぼり,演奏者やエンジニアが求めている音色を得るために大きな労力を必要とする.たとえば,憧れのギタリストの音色を再現したいという場合,まず同一の機材の入手,加えてステージセッティングの画像などからエフェクタのつまみの位置を推測する必要があり,手動での再現のプロセスは困難なものである.そこで音色再現の問題を解決するため,ユーザが所持している1つのソフトウェアエフェクタのみを用いて,ユーザが目標とする音になるべく近い音作りができることを目標として,エフェクタの複数のパラメータを機械学習により探索する手法の開発を行った.本研究は現在までにギターエフェクトの1つである「歪み系エフェクト」を中心に,開発したシステムによって再現された音色について調査・実験を行い,再現度の評価において一定の成果を得た.また,本研究で開発した手法がエレキギター音色の再現において有効であることを確認した.
著者
東藤 絵美 吉池 俊貴 馬場 哲晃 串山 久美子
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.11, pp.1-6, 2012-05-07

遊び手が人形を動かさなくとも,ドールハウス内の人形が動いている映像や CM はよく知られている.しかし市販のドールハウス人形は,遊び手が人形を動かす必要がある.本研究では,ドールハウスに人形を置くだけで自動に人形が動くことを目標とし,設計条件として①人形の外観を損ねない/②電池を必要としない/③スイッチで ON・OFF 操作を必要としない,の 3 点を掲げた.設計条件の解決の為に非接触給電技術を用いてプロトタイプ制作を行うことで,より使い勝手のよい人形遊びを提案し,上記の人形設計の条件を満たす人形とドールハウスの土台の制作を実現した.また,本稿では非接触給電を用いた音楽シーケンサタイプのアプリケーションについても提案する.給電デバイスの最適な位置に受電デバイスを置くだけで,電力が供給され,ソレノイドアクチュエータを動かし鉄琴の音板を鳴らすシーケンサタイプの楽器を提案する.We can watch a TV commercial that the doll in a dollhouse is moving automatically. However, in fact, those dolls do not run automatically, so we need to put and move dolls if we want to move those. In this paper, we aim at realizing that the doll itself moves automatically like a TV commercial, when we put dolls on the dollhouse. We impose following three conditions, when we design doll. (1) Not spoil an appearance of a doll (2) Not use a battery (3) Not use an ON-OFF operation. We made the prototype, using "Contactless power transmission" as technology which fulfills the above conditions. Moreover, we propose a music sequencer used contactless power transmission. If we put a receiving device on an electric supply device, electric power will be supplied to it. Then, a solenoid actuator strikes glockenspiel. We can play music using this device.
著者
中西恭介 山口隆 卯田駿介 角谷亮祐 尹玄玄 倉知尚貴 馬場哲晃 串山久美子
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.10, pp.1-3, 2013-12-16

Music Puzzle はスライドパズルブロックを音楽シーケンサの各ブロックに見立てることで,視覚と聴覚を同時に利用してパズルを解くゲームアプリケーションである.パズルブロックにメロディやリズムを割り当てることで,ブロックをスライドして動かすたびに,絵柄だけでなく自動で音楽も変化してループ演奏される.ブロックに描かれている画像だけでなく,演奏されるメロディの違いを攻略のヒントにすることができる.
著者
馬場 哲晃 笠松 慶子 土井 幸輝 串山 久美子
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.11, pp.1-6, 2010-08-16

著者らはこれまでペルチェ素子を用いた温冷呈示インタラクションに関する研究を継続しており,本稿ではその知見をビデオゲームインタラクションに応用する.これまでビデオゲームにおける皮膚感覚呈示では振動モータを利用したものが主であり,温冷呈示のインタラクション手法に関する検討が少ない.そこで本研究では実際にペルチェ素子を配したゲームコントローラとシステムを自作し,ペルチェ素子の各出力条件 (100,80,60%) におけるユーザの反応時間を測定・検証した.結果としてユーザの反応時間と温度変化速度は冷却試行においては関連があることや,ゲームシステムに利用するための反応時間に関する知見を得ることができた.上記を応用し,実際にビデオゲームシステムを制作し,ユーザからの意見やその様子をまとめた.We have been continuing a study about thermal sensation interaction with peltier modules. In this paper we shall apply the techniques of interaction to a video game. It is major to use a vibration motor for tactile sensation in video game interactions. But there are few studies for applying thermal sensation to a video game. Then we experimented with response time of users under the condition 100,80,60 % output of our prototype controller device. As a result, we found there is a relation of response time and temperature change speed, and a concrete numerical parameter of a peltier element for a video game interaction. Based on above result of the experiment, we made video games that offer thermal sensation to users, and describe user's reactions.
著者
卯田 駿介 馬場 哲晃 串山 久美子
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2013-EC-27, no.26, pp.1-4, 2013-03-08

近年光学画像認識技術の発展により,実物体と画像認識を組み合わせた “AR” によるアプリケーションが多く報告されている.AR に利用されるマーカには,オブジェク卜の形,色の他,光学マーカと呼ばれる特殊な 2 次元マーカなどが利用されるが,これらは実物体の物理特徴や印刷パターンであるため,ユーザによって作りだすことはできない.そこで著者らは,ユーザによって手軽に AR マーカを作ることができれば,より多くのユーザにとって AR システムにおけるユーザビリティの向上につながると考えた.具体的な手法としては,光学文字認識を利用して,手書き文字を AR マーカのように扱うことを検討している.本稿ではそれらの実験段階として,実物体に印刷された文字を利用したシーケンス型電子楽器 「Alphabet Sequencer」 を制作した.本稿では,「Alphabet Sequencer」 のシステムとその体験結果を報告する.
著者
吉池 俊貴 庄司 りか 助友 文香 對月 沙織 西川 忠宏 菊川 裕也 王 丹青 馬場 哲晃 串山 久美子
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2011-EC-21, no.10, pp.1-6, 2011-08-23

著者らはマスクや仮面,フルフェイスヘルメット,着ぐるみ等使用した際に顔面の動きを非接触にて計測しインタフェースとして利用可能なセンシング技術の開発を行っている.これまで,マスク型のオブジェクトにフォトリフレクタを多点配置する事で,非接触にて顔面の動きを計測する事ができた.顔面の動きは主に口,目,眉,頬の動きを計測している.本稿ではこの仕組みを利用して,顔面を入力としたインタフェースとして本機構がどのように利用可能かを提案する.