著者
伊藤 誠悟
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

無線LANを用いた位置推定手法に関して,受信電波強度の変化量を考慮し近接性方式(Proximity)および環境分析方式(Scene Analysis)を組み合わせた無線LANハイブリット位置推定手法について提案した.本手法では位置推定の際に,第一段階として,受信電波強度から近接性に基づき位置推定に使用するアクセスポイントを選択し,選択されたアクセスポイントを利用しベイズ推定により位置推定を行った.本手法を用いる事により,無線LANアダプタを保持する端末ならば,屋内環境において2m〜10m程度の精度で位置推定が可能となった.また,市中の実環境において無線LANを用いた位置推定システムに関する基礎検討を行った.無線LAN位置情報システムで利用するための基準点情報を住居地域及び商業地域において収集し,収集方法に関して収集効率と位置推定精度及びカバー率の観点から検討および評価を行った.実験結果より,屋外環境において基準点情報を用いた位置情報システムの推定精度は約30m〜50mであり,名古屋,大阪,東京の商業地域,住居地域等において全ての街路の半分の経路による収集でもカバー率が80%程度になることが分かった.この推定精度は,基準点情報の誤差に,無線LANによる屋外位置推定誤差が相加された精度である.また,収集時間は1平方キロメートルあたり5000秒程度であることが分かった.例えば,東京のJR山手線内側(総面積約65平方キロメートル)において,80%程度のカバ「率の広域な位置情報システムを構築する場合,162500秒(約45時間)程度の収集時間が必要である.我々の検討がこのような概算を行う際の指針となる.
著者
高橋 真一 中村 祐二 山下 博史 鎌田 祐一 矢野 賢司 橋本 みゆき 伊藤 誠
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
熱工学コンファレンス講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.59-60, 2004-11-10

In this paper, a dependence factor of soot emissivity on wavelength, a is studied in a counterflow propane diffusion flame by spectroscopic measurement. The spectrometer is set vertically to the nozzle and radiation of luminous flame is obtained each height from the lower burner. The emissivity is calculated from emissive power of luminous flame and blackbody furnace, and a is obtained by analysis of the emissivty. The relations between a and temperature, wavelength and distance from lower burner are examined. Results show that a is smaller with longer wavelength in the range of 600nm - 1000nm. Additionally, it is suggested that a also depends on soot conditions.
著者
岡 智明 永田 圭司 伊藤 誠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.7-8, 1996-09-04

普通, 人間の身体は身長の高い人, 低い人, 筋肉質な人, そうでない人など, 身体特徴に個人差がある。また, 同じような体格を持つ異なる人の間でも, 歩き方, 腕の振り方など動作の特徴に個人差が出て来る。そこで身体特徴, 動作の特徴などをパラメータ化して, 人が見て, それらの値から各個人を識別可能なような個性的な人体モデルの自動合成をするものを考える。 また録画データから運動パラメータの抽出し,モデルに適用して半自動的にアニメーションを生成する。
著者
伊藤誠悟 吉田 廣志 河口 信夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.3124-3136, 2006-12-15
被引用文献数
13

ユビキタス情報社会の実現に向けて屋内外で利用可能な位置情報システムの構築が求められている.近年の急速な無線LAN の普及により,屋内外のあらゆる環境において無線LAN アクセスポイントが設置され,広い範囲で利用可能な,無線LAN を用いた位置情報システムの実現可能性が高まりつつある.本論文が対象とする無線LAN 位置情報システムでは,アクセスポイントの緯度経度情報およびBSSID(Basic Service Set Identi.er)を位置推定のための基準点情報として収集し,基準点情報を利用して位置推定を行う.広く利用できる位置情報システムを構築するためには,無線LAN 位置情報システムの実現可能性を調査し,基準点情報を広域に効率良く収集することが課題となる.加えて,位置情報システムの性能としての位置推定精度や推定可能範囲と,基準点情報の収集手法との関係を明らかにする必要がある.本論文では基準点情報の収集手法について,「収集地域の違い」「収集回数の違い」「収集経路の違い」「収集手段の違い」といった複数の観点から検討および評価を行った.その結果,名古屋,東京,大阪の都市部において,すべての経路のおよそ半分の経路の収集だけでも,80%程度の位置で30~50m の精度で推定可能となることが分かった.Looking toward the ubiquitous information environment, there are some demands for positioning system which can use both indoors and outdoors. According to spread of wireless LAN, many positioning systems using wireless LAN have been developed. Although many studies have been made on accuracy in indoors environment, little is known about construction method of wide-area positioning system using wireless LAN. The positioning system we assume uses access points database which consist of BSSID (Basic Service Set Identi.er) and location of access point. By using this reference points, the system estimates position. To construct wide-area positioning system, it is important to collect reference point e.ectively. In this paper, we examine construction method of wireless LAN based wide-area positioning system from point of view of collection area, collection route, collection vehicle, and number of collection. We collected reference points in real environment, and conducted evaluation experiments. Our results show, although reference point collectors decrease route in half, it is possible to estimate position with 30~50m accuracy and more than 80% coverage.
著者
宮間 千晴 池田 元 伊藤 誠 寺井 尚行
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.17-18, 1996-09-04

音楽に同期して、リアルタイムでアニメーションを作成するシステムを試作した。今回は、コンピュータ・グラフィクスとして、 特定の人物に特徴づけができる人体モデルを使用した。従来のシステムにおいては、 特定の音のシーケンスを検出することで動作づけをしているが、 今回は曲の感じ(音のテンポ、 曲調など)をつかみながら、 動きのパターンを変える機能を追加した。 また、 多人数で群舞したり、 特定の一人の動きに協調した動作をおこす等の機能の組み込みも考慮している。