著者
伊藤 誠
出版者
経済理論学会
雑誌
季刊経済理論 (ISSN:18825184)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.6-15, 2012-07-20 (Released:2017-04-25)

This essay examines contemporary arguments for basic income in view of Marxian theories of political economy. In the first section, it begins with a general definition of basic income as a regular income publicly supplied to all individual social members without means test. This idea has gathered academic and social attention in Western Europe since the 1980s. It reflected a deadlock of traditional welfare policies, as individualistic life style (such as single mothers and elderly singles) became widespread, as well as increasing irregular workers with unstable jobs. It has been supported not just by social democrats among other various ideologists but also by influential Marxian theorists as a policy device possibly to guarantee real freedom for all in a future society via social democracy against the Soviet model. When the idea is introduced into Japan after two decades, however, it is argued mainly within a framework of reformation of the existing social security system in a capitalist society. The possible academic contributions from the view of Japanese Marxian political economy to this contemporary issue still remain to be explored. In the second section, a history of this idea is briefly reviewed. Two types of social thoughts which flowed into the contemporary arguments for basic income are discernible. The first type originates from T. Pain, asserting social need and legitimacy of basic income redistribution upon the premise of capitalist market economy. The second type assumes either centrally planned or market socialist society where some sorts of basic income for social members as communal owners of means of production are easily and duly to be realized. However, full basic income, which is sufficient to maintain an ordinary economic life for individual persons by itself, would not be realizable theoretically even in models of market socialism, not to mention capitalist societies, so long as it would seriously damage functions of labour market and incentive for market labour. In the third section, affinities between ideas of basic income and Marxian political economy are investigated. For instance, Marx's own image of future society beyond capitalism as 'association of free individuals' is clearly closer to the contemporary socialist idea of basic income to achieve real freedom for all individuals rather than to the Soviet model of society. Marxian analysis of contemporary capitalism must serve to clarify the historical necessity and feasibility of basic income as an advanced form of social welfare policy, better and deeper than any other economic schools. On the other hand, contemporary arguments for basic income request reconsideration on some of Marxian thoughts and theories. For example, although Marx formulated that an ideal rule of redistribution 'from each according to one's ability, to each according to his need' is realizable only at the second higher phase of communist society, contemporary Marxian economists began to be aware that redistribution according to one's necessity could be at least gradually and partially realizable already in the form of advanced social security system or its reform program as basic income. Further, if Marx's theoretical treatment of skilled or complex labour is reconsidered as suggested in this essay, Marxian labour theory of value would easily gain affinity with the idea of basic income demanding fundamentally egalitarian redistribution of income. Thus this essay attempts to show that Marxian basic theories of value, surplus-value and economic crisis can serve well as a basic frame of reference also for examining the historical significance of contemporary arguments on basic income.
著者
伊藤 誠
出版者
日本学士院
雑誌
日本學士院紀要 (ISSN:03880036)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.109-135, 2011-01
著者
伊藤 誠
出版者
日本学士院
雑誌
日本學士院紀要 (ISSN:03880036)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.35-54, 2015-10
著者
佐野 充 村西 明日香 揚野 敏光 伊藤 誠 新美 雅則 白髭 民夫
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
2014-01 (Released:2014-07-18)

報告書のp.30-31の一部、p.45-46, p.63は都合により掲載しておりません
著者
田中 健次 鈴木 和幸 嶋崎 真仁 鈴木 和幸 伊藤 誠 田中 健次
出版者
電気通信大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997 (Released:1997-04-01)

インターネットを用いた信頼性・安全性の作り込みの為のデータベース構築の原理と解析手法を5分野に分け究明・検討を行ない、以下の成果を得た。1.計算機のデータベース支援インターネットを援用した3層 Client/Server型システムにより、FMEAの自動作成および信頼性データ解析法の原理と一提案を行った。2.故障情報データベースに基づく信頼性解析Warranty dataのような不完全な故障データベースより、寿命評価への有用な情報を導出する方法を提案した。また、databasesに蓄積すべき最小十分なdatabasesの検討を行った。3.ヒューマンエラーに着目した安全性解析広辞苑より1120個の副詞を抽出し、ヒューマンエラーに関するガイドワードのデータベースを作成し、本ガイドワードに基づく「人間の誤使用」をエラーモードとするFMEA構築システムを提案した。また、誤報による人間の心理的変化、信頼の変化を探り、時間制約がどの程度、状態判定の誤りを引き起こすか、あるいは誤動作がどのような発生状況であると人間がシステムを信頼しなくなるか等を認知実験を通して明らかにした。4.ヒューマンインターフェイスと安全性設計ヒューマン・コンピュータ・インターフェイスの観点から人間中心の設計に着目し、安全と危険の間のグレイゾーンを考え、この領域をも危険とに含めて考え、それらを回避する"安全保証設計"を提案し、危険回避型設計との比較検討を行った。5.状態監視保全による未然故障防止システム状態監視保全システムにおけるリアル監視情報の有効利用法を目指し、可変しきい値をもつモニタリングシステムの最適設計法と異種の監視特性のセンサを用いた異質センサ型システムモデルを解析・究明した。
著者
林 秀樹 内貴 乃生 宮本 証 川口 民郎 杉本 喜久 伊藤 誠 Joel Q. Xue 村上 義孝 堀江 稔
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.368-376, 2015 (Released:2015-07-27)
参考文献数
10

近年,早期再分極が致死性不整脈発生の新たな心電図所見として注目されている.しかし,早期再分極のすべてが致死性不整脈の原因になっているわけではなく,良性と悪性が存在する.両者の鑑別は極めて重要である.われわれは,病院を受診した症例から構成された心電図データベースを用いて,様々なコホートにおいて早期再分極と致死性不整脈の関係を調べた.早期再分極は,思春期に頻度が高いことが認められ,Brugada症候群・QT短縮症候群・デバイス植込みの症例において,早期再分極と致死性不整脈発生の関係が認められた.今後,早期再分極と治療効果の関連を検討する必要があると考えられた.
著者
前田 宜包 樫本 温 平山 雄一 山本 信二 伊藤 誠司 今野 述
出版者
Japanese Association for Acute Medicine
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.198-204, 2010

症例は56歳,男性。単独で登山中,富士山8合目(海抜3,100m)で突然昏倒した。居合わせた外国人医師が救助に当たるとともに同行者が8合目救護所に通報した。自動体外式除細動装置(automated external defibrillator; AED)を持って出発し,昏倒から30分後胸骨圧迫を受けている傷病者と接触した。AEDを装着したところ適応があり,除細動を施行した。まもなく呼吸開始,脈を触知した。呼吸循環が安定したところでキャタピラ付搬送車(クローラー)で下山を開始。5合目で救急車とドッキングし,約2時間後山梨赤十字病院に到着した。第1病日に施行した心臓カテーテル検査で前下行枝の完全閉塞,右冠動脈からの側副血行路による灌流を認めた。低体温療法を施行せずに第1病日に意識レベルJCS I-1まで回復し,とくに神経学的後遺症なく4日後に退院となった。富士山吉田口登山道では7合目,8合目に救護所があるが,2007年から全山小屋にAEDを装備し,山小屋従業員に対してBLS講習会を施行している。今回の事例はこれらの取り組みの成果であり,healthcare providerに対するBLS・AED教育の重要性が再確認された。
著者
伊藤 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.192, pp.1-4, 2014-08-21

本講演では,複雑化しつつある今日の社会情勢をふまえ,安全の定義,評価の方法,改善の方法について改めて問い直してみたい.その考察を通じて,本研究会のオーガナイズの趣旨を明らかにして有益な議論が起こることを期待するとともに,安全研究の一層の深化,発展へとつなげることを目指す.
著者
伊藤 誠 稲垣 敏之
出版者
一般社団法人日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.369-374, 2015-12-05

自動車の運転支援や自動運転の技術開発は目覚ましい.自動車の運転操作は,人間にとっては容易に可能なものである.しかし,自動車は多主体の交通参加者が複雑に関与しあう道路交通システムにおいて移動を行うものであることから,自動化は容易ではなく,少しずつ機能を向上させつつ段階的に進展させざるを得ない.運転支援・自動運転のシステムは,ドライバのニーズにマッチした商品性を訴求しつつ,人とシステムとのインタラクションにおける齟齬が発生しないように慎重に設計されなければならない.本稿では,自動車分野における運転支援システムの安全性に関するヒューマンファクタの課題を示し,それらの課題に対する取り組みの動向の一端を紹介する.自動車と有人宇宙船は大きく異なるが,自動車分野の動向を知ることは有人宇宙船開発に有用と思われる.
著者
永田 圭司 岡 智明 伊藤 誠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.1-2, 1996-09-04

人体をコンピューターグラフィックスで表現する場合, 単に人体の表面の計測のみで表現するとでは腕や脚に力が入ってる状態や, 筋肉が緊張しているといった状態を表現しにくい. そこで, 人体の各部位の断面情報をもとに骨格や筋肉の輪郭線図をモデル化して3Dの表面データに加えることにより, 人体の状態をより精密にモデル化することを試みた.
著者
中村 恵美子 伊藤 誠治 林 敬子 馬場 孝秀
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.318-326, 2006-07-05
参考文献数
34
被引用文献数
3 or 0

北陸地域においてより安定的した収量性、精麦品質をもつ新品種を育成するために、現在栽培されているミノリムギとファイバースノウを含む精麦用オオムギ4品種を用い、収量や精麦品質の年次変動の品種間差を調査した。その結果、穂数、千粒重、整粒歩合、粗蛋白含有率、硝子率、硬度差の各形質では、品種と年次との交互作用は検出されなかった。一方、整粒重、リットル重、55%搗精白度、55%搗精時間には交互作用があった。ミノリムギはオオムギの生育に良好な年では整粒重が多かったが、多雪年や登熟期に降雨が多い年では整粒重の低下が著しかった。一方、北陸皮35号は整粒重の年次変動が少なく安定的な品種であった。リットル重は年次によって最も重い品種と軽い品種が異なっていた。55%搗精白度と55%搗精時間においては、シュンライが年次変動が最も小さく安定していた。ミノリムギは年次にかかわらず55%搗精白度が最も低く、55%搗精時間が最も長かった。整粒重には登熟期の降水量や積雪の多少が、リットル重、55%搗精白度、55%搗精時間には登熟期の降水量がそれぞれ影響を及ぼし、その程度は品種により異なっていた。整粒重、リットル重、精麦品質が安定して高位である形質をもった品種育成のためには、多雪年を含み登熟期の降水量の異なる複数年の試験を行うことが必要であると考えられた。雲形病発病程度は年次間差のみあり、罹病性品種は自然感染の条件下では安定して発病しなかった。
著者
石井 成郎 鈴木 裕利 鈴木 滉人 澤野 弘明 伊藤 誠 原 崇
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

本研究ではオープンデータを検索対象とした、汎用的な想定外検索システムを構築した。想定外検索とは、利用者が欲しいと思っていた情報だけでなく、利用者があまり気付かないような関連情報を提供する検索のことを指す。たとえば、利用者が「ルシアン・フロイド」という人名を検索した場合に、ルシアン・フロイド自身に関するリソースだけでなく、リソースを分析することにより「人名」という事象に関連する「生誕地」、「最終学歴」と事象を導き出し、それらの事象に関してリソースを検索することにより、ルシアン・フロイドと生誕地が同じ画家の「ジョージ・クロス」やルシアン・フロイドと同じ学校を卒業した画家の「アレキサンダー・マックイーン」に関するリソースが提供されるような検索である。システムの試行結果から、実際に公開されているオープンデータを用いて有用な情報の関連性を可視化できたことを確認した。
著者
伊藤 誠
出版者
大阪産業大学
雑誌
大阪産業大学経済論集 (ISSN:13451448)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-27, 2006-10-30

Number Place is a puzzle which buries the 9×9 squares by the number of 1-9 according to the rules. The solution of Number Place is explained by various homepages and books. It seems that however, what explained the algorithm of solution concretely is not found. Then, in this paper, the algorithm of Number Place solution devised uniquely is introduced. Furthermore, the program which actually created the algorithm using Fortran which is one of the programming languages is also introduced. The logical type array of 9×9×9 of Fortran (it is called a logical cube in this paper) is used for expressing the 9×9 squares of Number Place. When this 3-dimensional logical type array was used together with the functions for array offered after Fortran9O, it turns out that the processing which had to use many do loops in Fortran77 becomes unnecessary, and we can program algorithm of Number Place solution very simply
著者
伊藤誠悟
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.1792-1799, 2014-07-02

本論文では,3次元距離センサ付きスマートフォンを携帯して,屋内環境を移動する状況を想定し,ランドマーク,フロアプランおよび無線LANを用いた位置推定手法を提案する.提案手法による位置推定では,無線LANを用いた位置推定により数メートル程度の精度で位置推定を実施した後,3次元距離センサから抽出するランドマークとビジュアルオドメトリを用いて更に精度の高い位置推定を行う.実屋内環境において提案手法の評価実験を実施し,無線LANおよび3次元距離センサをそれぞれ個別に用いた場合の位置推定手法より位置推定精度が向上することを確認した.
著者
山口 修 伊藤 誠治
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.72-74, 2010

オオムギの半数体倍加系統の作出において,種々の添加物が胚の形成および胚の発芽に及ぼす効果について調査した.交配後の切り穂培養液に75ppmの2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)を添加した場合,無添加に比べ種子や胚の形成率が高まった.一方,胚培養培地への麦芽エキスの添加では,濃度0.25%,1%のいずれも胚から半数体植物体の形成に効果はなかった.