著者
加藤 雅人
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.64-67, 2007-02-20 (Released:2017-06-30)

人が紙の原料を植物から取り出して紙として使用するまでの間には,様々な材料や薬品が使用される。それらの物質は,古来,より手間がかからずに,より用途に適した紙を作製するために使用してきたものであり,紙の保存性の良し悪しは考慮されていなかった。近年,酸性紙の劣化問題などから紙の保存性に着目されるようになり,紙の製造に使用された物質による劣化の促進あるいは抑制効果が,紙の劣化メカニズムと関連付けて研究され,実際の保存処理にも応用されるようになってきた。
著者
松田 毅 中山 康雄 加藤 雅人 長坂 一郎 茶谷 直人
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

我が国の哲学会においてはいぜん十分には認知されていない「メレオロジーとオントロジー」の主題群に関して、古代から現代を貫く概念と問題の連関・発展についての見通しを得た。また、「部分と全体」の問題と関わりの深い哲学者たちに焦点を定めた、これまで未開拓であった哲学史的分析とそれを基盤にした諸問題に関する現代的探究により、特に生命や心の存在論的探求への「部分と全体」の観点からのアプローチの有効性と可能性とが示された。
著者
加藤 雅人
出版者
関西大学
雑誌
関西大学哲学 (ISSN:0910531X)
巻号頁・発行日
no.29, pp.1-16, 2011-03
著者
加藤 雅人
出版者
関西大学
雑誌
関西大学哲学 (ISSN:0910531X)
巻号頁・発行日
no.28, pp.1-16, 2010-03
著者
加藤 雅人
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.54, pp.204-214,233, 2003-04-01 (Released:2009-07-23)
参考文献数
16

Esse (ens) dupliciter dicitur. What does Aquinas mean by this distinction? T. Veres, who first indicated the fundamental importance of this distinction in the metaphysical thought of Aquinas, interpreted it as eine fundamentale ontologische Dichotomie. On the other hand, H.Weidemann regarded it as two semantically different uses of the verb “be. ” In this paper, I intend to argue against both Veres and Weidemann and attempt a more sophisticated interpretation.The view presented by Veres faces two serious difficulties, which are necessarily caused by his ontological interpretation. Weidemann's semantic explanation of Aquinas' dichotomy of being in accordance with Fregean trichotomy fails because the Fregean distinction of the 'is' of existence, of predication, and of identity doesn't seem to be consistently applicable to Aquinas.I interpret Aquinas' distinction between esse ut actus essendi and esse ut verum from a semantic viewpoint as being the distinction between two aspects of significare, i.e. res significata and significatum. Significare means not only to refer to things (res significata), but also to make conceptions understood (significatum) by expressing them. Thus esse (ens) dupliciter dicitur means, on the one hand, that esse refers to reality, and, on the other, that esse, combining a predicate with a subject as a copula, expresses an affirmative proposition as known to mind and asserts its truth.
著者
加藤 雅人 川野邊 渉 高橋 裕次 稲葉 政満 半田 正博
出版者
独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

紙文化財の修理技術は、工程、手法、道具、材料が様々であり、同じ作業や材料、道具でさえ用語が異なっていることがある。本研究では、これらの用語を調査して分類することにより、紙文化財およびその修復技術という無形文化財に対する共通理解を深めることを目的として行った。最初に調査票の作製を行い、その後情報収集を行った。データベースの検討を行い、htmlの試作を行った。また蓄積した情報を修復用紙の選択に応用した。