著者
高井 良樹 三須 建郎 藤原 一男 青木 正志
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.282-288, 2022 (Released:2022-11-22)
参考文献数
51

MOG (Myelin oligodendrocyte glycoprotein) is a myelin protein expressed exclusively in the central nervous system (CNS). MOG has long been studied as a target antigen for autoimmune inflammatory demyelinating diseases of the CNS because of its distribution in the outermost layer of the myelin sheath and its structural features as a member of the immunoglobulin superfamily. Recently, the detection of conformation–sensitive MOG antibodies has led to the establishment of the clinical concept of MOG–antibody associated disease (MOGAD) as an independent autoimmune demyelinating disease. The clinical phenotypes include acute/multiphasic disseminated encephalomyelitis, optic neuritis, myelitis and brain stem and cerebral cortical encphalitis, whereas MOG antibodies are rarely detected in typical multiple sclerosis.The treatment of MOGAD is divided into acute and chronic phases. The acute treatment is mainly provided by high dose methylprednisolone. The response to the treatment is generally good, and most cases recover without severe sequelae. On the other hand, there is still no established treatment to relapse prevention. The currently accepted approach is to treat the acute phase of the disease followed by 3–6 months of oral steroid therapy, reassessment of MOG antibodies, and continued maintenance treatment in patients with persistent positive MOG antibodies. For patients who become negative for MOG antibodies, it may be appropriate to discontinue maintenance therapy and follow–up. However, the pathogenesis of MOGAD is complex, with variability in response to B–cell removal therapy between cases. We hoped that the pathophysiology of MOGAD will be further elucidated in the future.
著者
笠原 一男
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
河原 一男
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.24, no.9, pp.598, 1975-09-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
20
著者
河原 一男
出版者
大阪大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
太田 和子 沢原 英幸 宮本 裕美 河原 一男
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.809-816, 1985-11-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
9

水溶性多糖であるプルランを用い, 徐放性錠剤の作製を試みた, プルランは粉末を直接打錠するのみで錠剤となる. 水中での溶解挙動を研究し, 次の特徴を見いだした. 碇剤は崩壊することなく, 表面より徐々に溶解して含有した薬物が放出される, その溶解速度はほぼ0次に近く, プルランの分子量に依存し, 試験液のpHにはよらない. 多層錠あるいはコーティング錠とすることによって溶解挙動を変化・制御できる. 薬物を70%含有しても水中で崩壊しない. 製剤方法が容易で, 人体に安全なことからも, プルランは薬物の徐放性製剤に利用できると考えられる. 医薬の賦形剤として用いられているデンプン, 微粉末セルロース及び各種のセルロース誘導体とプルランとの混合物の錠剤について研究した結果, 溶解速度がほぼ0次であるプルランの特徴は大部分の混合錠剤でも同様であった. ビーグル犬を用いたスルファメチゾール放出実験の結果, 高分子量プルラン, プルランとヒドロキシプロビルメチルセルロースとの混合物の錠剤は徐放効果があることが認められた.
著者
大城 あずさ 仲村 貞郎 玉城 邦人 藤原 一男
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.199-203, 2016

症例は10歳男児. 3週間続く弛張熱, 虫垂炎罹患の後, 両眼の高度視力低下, 歩行障害が出現し, MRIで両側視神経・視交叉・小脳・皮質下白質・脊髄にT2高信号病変を認めた. 視神経脊髄炎 (neuromyelitis optica ; NMO) あるいはNMO spectrum disorders (NMOSD) と考え, ステロイドパルス療法を2クール施行した. 歩行障害は改善したが中心視力の改善が乏しいため, 血漿交換療法を追加し, 視力は両側1.0に改善した. 血清抗aquaporin (AQP) 4抗体は陰性で, 抗myelin oligodendrocyte glycoprotein (MOG) 抗体が1,024倍であった. 急性期以後はprednisoloneおよびazathioprineの内服を行ったが, 血清抗MOG抗体は経時的に低下し, 治療漸減にて症状再燃を認めないため発症11カ月で治療を中止した. 近年, 抗AQP4抗体陰性のNMO/NMOSDの中で, 抗MOG抗体陽性例の報告がみられる. 抗AQP4抗体陽性例と異なりステロイドパルス療法のみで軽快する例が多いが, 本例のようにステロイドの効果が不十分で血漿交換が有効な症例もある. 今後さらなる症例蓄積による検討が必要である.
著者
原 一男
出版者
大阪芸術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

大阪泉南地域のアスベスト被害の実態と「泉南アスベスト国家賠償訴訟」の経過を2007年から2015年にわたって取材撮影し、ドキュメンタリー映画として制作。撮影テープ:500余時間。撮影場所:泉南市、阪南市、岸和田市、堺市、大阪市、東京都、韓国等。撮影対象:原告、遺族47名、支援者15名、弁護団16名、医師・学者3名、計80余名。2016年2月『ニッポン国泉南アスベスト村 劇場版 命て なんぼなん?』(134分)を完成。2月9日完成試写会を大阪芸術大学映画館で開催。2月13、27日東京・シネマヴェーラ渋谷「原一男監督特集」で特別上映。秋に大阪で自主上映後、東京で劇場公開。国際映画祭に出品予定あり。