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著者
吉原 重美
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.826-828, 2015 (Released:2015-10-31)
参考文献数
15
著者
加藤 正也 佐藤 雄也 中山 幸量 奥谷 真由子 福島 啓太郎 黒澤 秀光 吉原 重美
出版者
日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液・がん学会雑誌 (ISSN:2187011X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.50-52, 2019 (Released:2019-04-12)
参考文献数
7

高リスク群の神経芽腫の治療において輸血は重要な補助療法である.小児領域で輸血を行うためには親権者から承諾を得る必要があるが,宗教的な理由で拒否した場合は親権停止の申立を考慮する必要がある.しかし,この行為は親権者と医療従事者との関係を悪くさせる可能性があり,神経芽腫の児の治療にとって望ましくない環境である.高リスク群の神経芽腫である18か月男児が入院した.両親は宗教的な理由で児への輸血を拒否した.医療ソーシャルワーカー(SW),児童相談所と連携し患児を一時保護で入院させた.輸血同意書を含めた全ての承諾書は児童相談所長がサインすることで両親から加療をする承諾を得た.親権停止の手続きは行わず,医療者と両親間のトラブルもなく予定通りの加療を行った.
著者
大髙 智博 市川 剛 安藤 裕輔 髙栁 文貴 大坪 勇人 福島 啓太郎 今高 城治 吉原 重美 Tomohiro Otaka Go Ichikawa Yusuke Ando Fumitaka Takayanagi Yuto Otubo Keitaro Fukushima George Imataka Shigemi Yoshihara
出版者
獨協医学会
雑誌
Dokkyo Journal of Medical Sciences (ISSN:03855023)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.49-54, 2020-07-25

2019年12月以降,中国湖北省武漢より広まった新型コロナウイルス(severe acute respiratorysyndrome coronavirus 2;SARS-CoV-2)による感染症(coronavirus disease 2019;COVID-19)の流行により,2020年5月末時点で全世界で33万人を超える死者が報告された.致死率は高齢者や基礎疾患を有する患者に高く,現時点で有効な治療法は確立していない.また急務とされるワクチンの開発も実現していない.人々は集団感染を予防するため世界の各都市で都市封鎖や自粛生活を余儀なくされた.更なる感染拡大の防止に向けて,成人のCOVID-19においては既存の治療薬を応用した対症療法の確立が試みられている.しかし小児の治療法に関する報告は少ない.本稿では小児のCOVID-19の治療になりえる薬剤や投与方法について国内外の知見を参考に,当院小児科における治療方針(案)を定めた.
著者
菅井 和子 木村 博一 宮地 裕美子 吉原 重美 緒方 裕光 岡山 吉道
出版者
日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.22-27, 2017 (Released:2017-03-31)
参考文献数
22

乳幼児期のウイルス感染に伴う下気道感染症では喘鳴発症が多く, それが反復喘鳴や喘息発症の一因であることが多く報告されている. 特に, RSV, HRVは喘鳴のおもな起因ウイルスであり, アトピー-素因, 吸入抗原感作等と関連し, 喘息発症と関連するとの報告も多い. 低月齢児では肺機能等客観的な評価は困難だが, 非侵襲的に反復喘鳴予測ができれば, 喘息管理において, より早期の介入が可能となる. 喘息患者で気道上皮由来のTSLP, IL-25, IL-33やTh2サイトカイン等が注目されているが, 喘息発症前の初回喘鳴時のより強力な気道炎症誘導因子の存在も考えられる. われわれは, ウイルス感染に伴い初回喘鳴を呈した乳幼児対象の研究で, MIP-1αによりその後の反復喘鳴が予測可能となる研究結果を得た. 簡便に採取可能な鼻汁検体からの反復喘鳴予測の可能性が示唆された. パリビズマブの早産児におけるRSV感染後の反復喘鳴予防の有効性や, ワクチンの研究もあるが, 実用化には至っていない. ウイルス感染後の喘息発症予防において, 感染予防とともに発症予測因子に関する研究も今後さらに必要と考える.