著者
菊池 望 吉村 博幸
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2014-IS-130, no.1, pp.1-4, 2014-12-01

近年,Twitter の利用者は増え,誰もが気軽にアカウントを所有するようになっている.しかしその中には有害なサイトへの誘導等,利用者にとって不利益となる情報の配信を狙って情報の拡散を行うスパムアカウントも存在し,一般ユーザーを装う手口が巧妙化している.そこで本稿では,Twitter においてアカウント同士の言及関係のネットワークに着目し,各アカウントのクラスタ係数と,言及数を指標にした繋がりの強弱を利用してスパムアカウントの判定を行った.
著者
菊池 望 吉村 博幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.1-4, 2014-12-01

近年,Twitter の利用者は増え,誰もが気軽にアカウントを所有するようになっている.しかしその中には有害なサイトへの誘導等,利用者にとって不利益となる情報の配信を狙って情報の拡散を行うスパムアカウントも存在し,一般ユーザーを装う手口が巧妙化している.そこで本稿では,Twitter においてアカウント同士の言及関係のネットワークに着目し,各アカウントのクラスタ係数と,言及数を指標にした繋がりの強弱を利用してスパムアカウントの判定を行った.In recent years, users of Twitter have increased and everyone owns his account freely. However, the SPAM account which diffuses the information becoming disadvantageous for users, such as guidance to a harmful site, has also existed, and a means pretending to be a general user has become skillful. So, in this paper, the SPAM account was judged using the cluster coefficient and the number of references of each account by paying attention to the mention-related network of account in Twitter.
著者
大崎 翔大 吉村 博幸
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J105-A, no.11, pp.136-143, 2022-11-01

指紋認証は,本人確認の手段として広く利用されているが,指紋を人工的に複製して他人になりすますことが容易に可能である.そこで,我々は,指紋画像から複数個の特徴量を抽出してこれらを統合することによって,人工指紋画像検出の高精度化を検討している.そしてこれまで,複数個の特徴量を用いて特徴量ごとに線形サポートベクタマシン(SVM)に学習させて識別器を作成して,検出結果の多数決を取る手法で識別誤差0.65%を得ている.本研究では,更なる識別精度の向上を目的とし,複数個の特徴量に最適な重みを設定して,これらの検出結果を統合する手法を提案する.本提案手法を人工指紋画像の識別実験に用いた結果,識別誤差0.40%を得た.また,実験結果から本提案手法においては,Latexを用いて複製された人工指紋画像が誤識別されやすいことを明らかにした.
著者
伊藤 公一 吉村 博幸
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

携帯電話やPHSなど,人体近傍で使用される携帯無線機器の普及に伴い,機器の設計開発という観点から,人体によるアンテナ特性への影響を定量的に評価する必要性が高まってきている.一方,これら機器より発生する電磁界が人体へ及ぼす影響を定量的に評価する必要性がより高まってきている.しかしながら,実際に人体を用いてこれら評価を実験的に行うことは困難である.このため,人体の電気的および形状的特性を考慮した数値解析用および実験用人体モデルを構築するとともに,これらモデル用いたシミュレーションによる検討方法およひ実験的検討方法の確立が必要不可欠である.このような背景を踏まえ,電磁波の人体に関する影響評価のための標準人体ファントムの開発に関する研究を行った.平成10年度は,マイクロ波帯用生体等価固体ファントムを開発し,これを利用した人体と高周波近傍電磁界との相互影響評価システムを考案した.また,人体頭部リアルモデルファントムを開発し,実際にSAR評価を行った.平成11年度は,前年度開発したファントムの保存性を高めるべく,グリセリンを主成分としたマイクロ波帯用生体等価固体ファントムを開発した.また,警察,消防,放送分野等で用いられる150MHz帯アンテナと人体との相互影響評価について検討を行った.以上の成果により,人体と高周波近傍電磁界との相互影響評価するための簡便なシステムを構築できた.また,保存性に優れたマイクロ波帯用生体等価固体ファントムを開発できた.携帯無線機器の設計開発,およびこれら機器より発生する電磁界が人体に及ぼす影響を定量的に評価する際,本成果が活用されることを期待したい.今後の課題として,本評価システムの高精度化およびファントムのさらなる改良を目指す.
著者
齊藤 一幸 吉村 博幸 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.410-420, 2004-03-01
被引用文献数
2

がんの温熱療法(ハイパサーミア)の一形態であるマイクロ波組織内加温法と放射線療法の一つである組織内照射療法を組み合わせることにより,がん細胞に対して致死効果の高い治療が可能であることが知られている.現在,組織内照射療法単独では多数の治療が行われており,その治療手技はほぼ確立されている.しかしながら,効果的なマイクロ波組織内加温を実現するためには,アレーアプリケータの構造及び給電方法等に関して検討が必要である.そこで本論文では,既存の治療装置(マイクロ波発生器)を活用した臨床応用を念頭におき,比較的大きな腫瘍の均一加温を目指して,マイクロ波組織内加温用アレーアプリケータの給電システムとして,コヒーレント給電システム及びコヒーレント給電システムとインコヒーレント給電システムを組み合わせた給電システム(提案システム)の二つの給電システムを取り上げ,提案システムを用いて腫瘍部分を確実に加温するためのアンテナ素子への入力電力の条件について検討を行った.
著者
吉村 博幸
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

近年,各人の生体情報を利用した個人認証システムは,パソコンやスマートフォン等,我々の身の回りの情報機器や携帯端末等で多く使用されている。しかし,各人の生体情報は一度外に情報が漏れてしまうと取り換えることができないため,暗号化や加工などの手法でテンプレートを作成して保存し認証処理を行うことが望ましい。本研究では,指紋情報の加工を安全に行うため,非整数次フーリエ変換を用いた指紋テンプレート作成方法を種々提案し,認証精度を最も高くするための変換次数などの条件を明らかにした。またこの処理を高速かつ高精度に行うため,レーザ光やレンズを用いた光情報処理による手法について提案した。