- 著者
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岩田 正美
杉村 宏
岡部 卓
村上 英吾
圷 洋一
松本 一郎
岩永 理恵
鳥山 まどか
- 出版者
- 日本女子大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2008
本研究は1)貧困の概念と最低生活費研究を理論的に整理し、2)現代の代表的な低所得層の家計調査からその生活実態を把握し、3)家計の抵抗点による最低生活費の試算と生活保護基準との比較を行った。この結果、1)最低生活費は複数のアプローチで確かめられる必要がある。2)単身者の生活費は、生活基盤費が固定費であり、その他の経費の高低で消費水準が決まる。3)その他の消費水準の抵抗点を利用して最低生活費を試算すると167,224円であった。生活保護基準と比較すると、約2万円強高くなることが分かった。