著者
大西 茂彦
出版者
香川県産業技術センター
巻号頁・発行日
no.17, pp.63-64, 2017 (Released:2018-03-23)

香川県らしい特徴を持つ清酒を開発するために,香川県の特産農産物であるオリーブの果実表面から清酒醸造に利用可能な酵母を探索した。多数のオリーブ果実の表面を綿棒でふき取り集積培養し,トリフェニルテトラゾリウムクロライド(TTC)染色法および二酸化炭素産生能による選抜を行った結果、Saccharomyces cerevisiae 2株(OY-04,05株)が得られた。これらの株をBrix 18の麹汁培地,15℃で培養したところ7%前後のエタノールを生産することが確認された。
著者
稲津 忠雄 佐々原 浩幸 大西 茂彦 松岡 博美 香川 典子
出版者
香川県産業技術センター
巻号頁・発行日
no.13, pp.76-80, 2013 (Released:2014-03-06)

オリーブ搾油残差,胡麻搾油残差を用い,糸状菌6株により製麹,乳酸菌7株により発酵させ,これら発酵物の機能性を評価した。胡麻搾油残差は麹消化により抗酸化性の付与を行うことができたが,オリーブ搾油残差については新たな機能性を付与することはできなかった。
著者
松岡 博美 松原 保仁 大西 茂彦 久保 和子 浅井 貴子 山下 泰生
出版者
香川県産業技術センター
雑誌
研究報告 (ISSN:13465236)
巻号頁・発行日
no.13, pp.90-94, 2013-06

県産キウイフルーツ10品種の健康機能性評価を行った。その結果,抗酸化活性はさぬきゴールドが最も高く,次いでさぬきエンジェルスイートが高かった。総ポリフェノール量および還元型アスコルビン酸量も同様の結果となった。また,ORAC値と総ポリフェノール量および還元型アスコルビン酸量の間には正の相関が認められた。さぬきゴールドについては収穫直後(未熟),収穫後追熟,保存後追熟のいずれにおいても高い抗酸化活性を維持しており,保存による影響は認められなかった。
著者
小六 幹夫 丹田 均 加藤 修爾 大西 茂樹 中嶋 久雄 南部 明民 新田 俊一 赤樫 圭吾 佐藤 嘉一 半澤 辰夫
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.333-336, 2002-06

男性性感染症(STD)患者248例のアンケート調査結果について検討した.感染源は約70%の症例が友人やPick up(いわゆるナンパ)など,金銭の授受を伴わない相手であった.症状出現までに性交渉をもった相手の数は2.8人で,症状出現前のピンポン感染により一般のの人々にSTDが拡大している可能性が考えられた.STDに罹患したことをパートナーに伝えると回答した比率は,59.4%で高い比率では無かった.過去1年間の性交相手は平均5.8人で,若年層ほど高い傾向にあった.コンドーム装着率は12.4%(92/234)ときわめて低かった.Oral sexの頻度は82.0%(192/234)と高率であった.以上から,若年層において,広いsexual networkを形成し,無防備な性交が行われていることが考えられたIn Japan, there has been a rapid increase in recent years in the incidence of sexually transmitted diseases (STD), particularly in teenagers and people in their twenties. To determine the factors causing this increase in STD, we carried out a questionnaire survey on the sexual behavior of Japanese males. The subjects were 248 male patients who were treated at our outpatient clinic. The results of the survey showed that 1) about 70% of the male patients were infected through sexual intercourse with partners who were not paid for such services; 2) the average number of partners in the past year was 5.8, and the average number of partners was highest for the teenage group and decreased with age; 3) only 29 (12.4%) of the 234 males used condoms; and 4) 192 (82.0%) of the 234 males received oral sex. The results of the survey suggest that a large "sexual network" has been formed among young Japanese people and that a large percentage of young Japanese people are engaged in unprotected sex.