著者
奈須 正裕
出版者
日本教科内容学会
雑誌
日本教科内容学会誌 (ISSN:21892679)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.3-14, 2023-03-31 (Released:2023-05-31)

本稿では,コンピテンシー・ベイスの教育とは何か,どのような学力論に立ち,どのようなカリキュラムや教育方法を要請するのかについて概観した。その結果,いずれにおいても,学習の転移と各教科等の特質に応じた「見方・考え方」が鍵概念であり,汎用性を求める教育であるからこそ,各教科等がいっそう大切になってくることが明らかとなった。最後に,これからの教科内容研究に期待することとして,「見方・考え方」を拠り所とした教科内容の編成,各教科等の特質を踏まえたオーセンティックな学習や明示的指導を実践開発する必要性について述べた。
著者
掘野 緑 市川 伸一 奈須 正裕
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.3-7, 1990-09-10 (Released:2017-06-15)
参考文献数
11
被引用文献数
10

自己学習力が強調される今日の教育において, 学習者自身のもつ「学習観」は極めて重要である. 現在の学校教育で形成されがちな学習観として, 失敗は悪いことであり, 正答さえ良ければ良いといった「結果主義」があげられよう. 本研究では, 「失敗に対する柔軟的態度」, 「思考過程の重視」という2つの側面に着目し, 基本的な学習観の尺度を作成した. さらに, 学業成績との関連について検討した結果を報告する.
著者
掘野 緑 市川 伸一 奈須 正裕
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.3-7, 1990
被引用文献数
3

自己学習力が強調される今日の教育において, 学習者自身のもつ「学習観」は極めて重要である. 現在の学校教育で形成されがちな学習観として, 失敗は悪いことであり, 正答さえ良ければ良いといった「結果主義」があげられよう. 本研究では, 「失敗に対する柔軟的態度」, 「思考過程の重視」という2つの側面に着目し, 基本的な学習観の尺度を作成した. さらに, 学業成績との関連について検討した結果を報告する.