著者
宮田 幹夫
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.142-145, 2004-04

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
乳井 美和子 宮田 幹夫
出版者
一般社団法人 室内環境学会
雑誌
室内環境 (ISSN:18820395)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.75-83, 2022 (Released:2022-04-01)
参考文献数
32

化学物質過敏症やシックビルディング症候群と栄養摂取状況の関連, 大気汚染や受動喫煙と栄養状態の関連など, 幅の広い環境問題と栄養の関連があるとされている。世界的にもビタミンD不足が問題とされているが, 大気汚染もビタミンD欠乏症発症の危険因子とされている報告がある。大気汚染物質の暴露は代表的な呼吸器疾患のみならず, 酸化ストレスや全身の炎症症状を増大させ, 循環器疾患や肥満とも関連していると述べている。地球温暖化による人間の健康影響は近い将来に終結するとは否めず, 各自が栄養摂取状況を意識し, 望ましい食生活に改善していく必要がある。化学物質過敏症の発症の機序として, 解毒作用の遅れが証明されており, 実際に米国の調査では解毒機能に関わるとされる一部栄養素の血中濃度が一般人よりも低いという報告がある。患者には, 解毒機能を高めるビタミンA, B群, C, グルタチオンなどの栄養素を含めた食品成分を意識して摂取するように指導をしている。化学物質過敏症患者との治療過程の中で, 生活環境の見直しと共に食事内容改善や栄養剤の服用により, 化学物質過敏症症状のみならず他の身体的不調が改善されるという報告もある。健康負荷にかかる要素の多い現在では, 室内環境改善と共に, 生命活動の要となる食事内容の見直しも化学物質過敏症患者に限らず, 国民全体における喫緊の課題と考える。
著者
宮田 幹夫
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:08272997)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.142-145, 2004-04-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
宮田 幹夫 奥 英弘 福島 一哉 堀内 浩史 難波 龍人
出版者
北里大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1990

スギ花粉症の増加が近年種々話題になってきている。今回実験スギ花粉症におよぼす生活環境因子の検討を試みた。その結果身近な環境汚染物質りある、有機燐殺虫剤、有機燐除草剤、トリハロメタン、パラジクロロベンゼン、タバコ煙、食品色素としてタートラジン、および赤色3号、食品酸化防止剤などがスギ花粉によるモルモットのアレルギー性結膜炎を増悪させることが判明した。しかもそれらの増悪を引き起こす濃度はppmまたはppbレベルという極めて微量な濃度であった。むしろ高濃度ではその増悪作用はやや弱い傾向があった。これらの結果は従来の古典的な中毒学の細胞の変性、死を目標とする濃度とはまったく異なり、免疫系への毒性は極めて低濃度でその毒性が発揮されているのが分かる。いまだそれらの混合負荷、すなわちtotal body burdenに関する実験は行っていないが、今後の研究課題も残ったままである。なお実験経過中に化学的環境のみでなく、物理学的環境にも眼を向ける必要性があるかと思われ、VDT作業で問題となるCRT画面曝露の影響を観察したが、機械的は角膜上皮障害のみでなく、CRT曝露によるアレルギー性結膜炎の著しい増悪作用が認められた。CRT画面からは低周波の電磁波が放射されており、各波長による電磁波の影響が今後の研究課題としてのこった。近年の花粉症の増加の原因をスギ花粉の増加に求めようとするのは余りにも非科学的な発想であり、むしろ生活環境の変化に求めるべきである、今回の実験から免疫系に及ぼす環境因子の重要性を明らかになし得た。
著者
石川 哲 宮田 幹夫 坂部 貢
出版者
メディカル葵出版
雑誌
あたらしい眼科 = Journal of the eye (ISSN:09101810)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.479-490, 2008-04-30
参考文献数
60
被引用文献数
2