著者
広田 修 村上 弾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.392, pp.31-36, 2011-01-20
参考文献数
14

近年、量子鍵配送の安全性評価基準が暗号学的に不適切であることが指摘され、当該課題の根本的な再議論が必要となっている。それを具体化するため、前回の発表では、相互情報量に基づく評価では、暗号学的な安全性が全く保証されていない事例を示した。本稿では、原理的な欠陥以前の問題として、日本の量子鍵配送の実験系の安全性分析が本質的な誤りを指摘する。次に安全性評価の原理的な欠陥を提示した最新理論を用いて、量子鍵配送による配送鍵系列を用いたバーナム暗号は、完全秘匿あるいは無条件安全とはほど遠く、通常の数理暗号より安全性が低くなる可能性も否定できないことを再提示する。また、相互情報量基準から発展した別の基準においても、無条件安全性の保証につながらないことを例証し、単一光子による量子鍵配送技術には原理的な欠陥があることを明治する。その上で、これらの困難を克服するために、盗聴者の検出を基本とする量子鍵配送ではなく、KCQ原理と呼ばれる新しい方法論に基づく光通信量子鍵配送: CPPMを提示する。
著者
前田 敏 真野 隆司 広田 修
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.521-524, 2007-10-15

葉面散布では散布液が短時間に乾くので,葉は充分に溶液を吸うことが出来ない.葉からの吸収量の増加を目的に散布のかわりに一部の葉を水溶液に浸けて吸収量を計測した.なお,葉からの吸収はアポプラスト吸収であり,試験の単純化のために溶液の代わりに水を用いた.葉面浸漬によって葉からの吸収量は顕著に増加した.また,葉面吸収の原動力の一部は蒸散にあると思われるので,蒸散と葉からの吸水との水分収支を同時測定した.穏やかに晴れた日には,まず蒸散が先行して高まり,吸水が後を追って増加し,夕方には,両者とも急減した.
著者
広田 修 加藤 研太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.290, pp.1-6, 2005-09-09

西岡・長谷川・石塚・今福・今井氏らは最初の批判論文[2]において、測定の工夫とある関係式を用いれば「Y-00が従来のストリーム暗号と等価である」と証明ができると主張されたが、我々は当該論文は基本的な測定エラーを無視しており、その帰結は誤りであることを指摘した。それを受けて、前回の当研究会において[5], 今福・今井・西岡・長谷川・石塚(経済産業省産業技術研究所、東京大学、三菱電機)氏らは西岡らの結論の辻褄を合わせることを目的に、今回は盗聴者が得た測定エラーを含むデータ列に対して類似の関係式を使うと西岡の結論が再度得られるという再批判を無理な論理で展開している。本稿では、彼らの論理展開から彼らの結論を演繹することが出来ないことを丁寧に解説し、彼らの解析は"無意味"であることを示す。
著者
足達 裕 松崎 昭夫 城戸 正喜 入江 豊 松永 和剛 広田 修
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.344-349, 1994-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
11

We report three cases of femoral nerve paresis. Case 1 was a 25-year-old male, who was admitted to hospital complainning of left thigh pain. On examination he had tenderness in his left inguinal area. Neurological examination revealed a weakess of the quadriceps on the left, and diminished sensation on the anteromedial aspect of his left lower extremity. The mechanism of injury was not clear in this case. Case 2, a 56-year-old male had progressive muscle weakness and numbness in the right lower extremity. He had received cobalt radiation therapy 16 years previously. Clinical examination revealed a firm hypertrophic scar with tenderness in the right inguinal area, and neurological examination showed quadriceps weakness and sensory disturbance of the anteromedial surface of the right thigh nd leg. Case 3, an 18-year-old male complained of gait disturbance and sever pain around theleft inguinal area and numbness over the left thigh. “The patient was a hemophiliac who had been unde the care of a pediatrician”.Neurolysis was performed in two cases, and the other patient was treated with bed rest and replacement therapy. In all cases, symptoms improved after treatment.
著者
加藤 研太郎 大崎 正雄 番 雅司 広田 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, 1996-03-11

量子信号検出過程において、誤り率を最小とする信号検出過程(量子最適受信機)は明らかにされたが、平均相互情報量を最大とする信号検出過程は明らかにされていない。一方、量子測定通信路における平均相互情報量I(X;Y)の上界がvon Neumann entropy S(ρ)であることはHolevoの定理として知られている。本稿では最も単純な2元の純粋状態を考え、von Neumann entropy及び量子最適受信機の平均相互情報量を計算し比較・検討を行う。
著者
前田 敏 真野 隆司 広田 修
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.521-524, 2007 (Released:2007-10-24)
参考文献数
7

葉面散布では散布液が短時間に乾くので,葉は充分に溶液を吸うことが出来ない.葉からの吸収量の増加を目的に散布のかわりに一部の葉を水溶液に浸けて吸収量を計測した.なお,葉からの吸収はアポプラスト吸収であり,試験の単純化のために溶液の代わりに水を用いた. 葉面浸漬によって葉からの吸収量は顕著に増加した. また,葉面吸収の原動力の一部は蒸散にあると思われるので,蒸散と葉からの吸水との水分収支を同時測定した.穏やかに晴れた日には,まず蒸散が先行して高まり,吸水が後を追って増加し,夕方には,両者とも急減した.