著者
後藤 裕介 森田 裕之 白井 康之 市川 尚 濱田 直希 原田 智広
出版者
進化計算学会
雑誌
進化計算学会論文誌 (ISSN:21857385)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.23-39, 2022 (Released:2022-09-09)
参考文献数
27

In recent years, evidence-based policy-making (EBPM) has been called for to accommodate diverse stakeholders when local governments formulate new policies. Social simulation allows virtual observation of changes in social conditions resulting from various alternatives in policy-making. However, there has not been a generic social simulation for designing subsidy payment policies that can be used in various situations. The Evolutionary Computation Competition 2021 (EC Comp 2021), an optimization competition that has been held since 2017 and intends to promote interaction between industry and academia, asked participants to design subsidy payment policies with social simulation. EC Comp 2021 newly formulates a generic social simulation framework for designing subsidy payment policies. This social simulation estimates the effects of subsidy payment policies in response to changes in household economic conditions based on economic shock scenarios using statistically valid data on the residents in a city. This paper gives a detailed explanation of the subsidy payment design problem with the social simulation in EC Comp2021. This paper explains the participants’ optimization methods and their results, accompanied by a brief analysis of their results, and discusses the characteristics of the optimization problem.
著者
後藤 裕介
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.463-474, 2020 (Released:2020-10-10)
参考文献数
23
被引用文献数
2

The simulations of complex social systems involving diverse stakeholders can be evaluated from multiple analytical interests. In this paper, we propose a method to classify social simulation logs hierarchically along with multiple analytical interests and visualize them based on the frequency of classification results. The proposed method introduces the concept of cladistic phylogeny and classifies social simulation logs hierarchically, in such a way as to classify species. In the proposed method, analysts make a hierarchical classification diagram of social simulation logs called a possibility cladogram and understand the frequency of possible results from the viewpoint of analytical interests intuitively. We applied the proposed method to Schelling's segregation model. We confirmed that the proposed method helps intuitively understand the frequency of possible results from the viewpoint of analytical interests and also give assistance to run efficient microdynamics analysis by referring to the classification result of simulation logs on the possibility cladogram. We evaluated the proposed method from two perspectives: realization of visualization benefits corresponding to usefulness and validity as a visualization method.
著者
山城 大 相原 正男 小野 智佳子 金村 英秋 青柳 閣郎 後藤 裕介 岩垂 喜貴 中澤 眞平
出版者
The Japanese Society of Child Neurology
雑誌
脳と発達 (ISSN:18847668)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.372-377, 2004

交感神経皮膚反応 (sympathetic skin response; SSR) は情動表出反応として出現することが報告されている.情動機能を評価する画像をオリジナルに作製し, これらを視覚刺激として呈示した際に出現するSSRについて健常小児と健常成人で比較検討した.小児では成人に比し高いSSR出現率を認めた.さらに, 不快な画像におけるSSR出現率は, 成人では生理的に不快な画像に比し暴力行為などの非社会的画像で有意に高かったが, 小児においては両者に明らかな差異を認めなかった.このことから, 小児期から成人にいたる情動的評価・意義の相違と変化は, 情動発達に伴う推移を示すものと思われる.情動の客観的評価に視覚刺激によるSSRが有用であると考えられる.
著者
藤原雄太 工藤恭介 後藤裕介 南野謙一 渡邊慶和
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.743-745, 2014-03-11

平成23年導入の新学習指導要領では自分の考えや思いを相手に説明する力を伸ばすことに重きを置いており、算数科においても同様である。一方で小学校5年生程度から理性が働くようになり、正答や友人の回答と自分の考えが異なることを恐れ、授業中の自発的発言に対する頻度が減るという傾向がみられ、協力校では児童が自分の答えに自信がないため自発的発言が減少していることがわかった。そこで、本研究では児童個人がタブレットPCを用いて学習する算数科授業において段階的にヒントを提示するコンテンツを作成し、児童の理解度を高め、自分の考えに自信を持たせることで授業中の自発的発言意欲向上を支援するシステムを開発する。
著者
佐々木 優太 南野 謙一 後藤 裕介 渡邊 慶和
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.857-858, 2018-03-13

近年の温暖化の影響による農作物の品質低下に適応するために,研究機関では品種や栽培方法に合わせて地域毎に,生育予測や高温障害被害予測等の農業技術の研究が行われている.しかし,日本各地の地域でこれをすぐに普及出来るようにはなっていない. そこで本研究では,農業技術の普及を目的として,農業モデルと警戒基準,警戒情報フォーマットから農業技術を定義し,その普及方式を提案する.具体的には,農業モデルの登録・計算機能,警戒基準の登録・分析機能,警戒情報のフォーマット・通知機能を開発した.評価実験では新潟県でシステムを運用し,農業技術の利用までに要する時間の計測とアンケート調査を実施し,有効性を確認した.
著者
高橋 このか 渡邊 慶和 南野 謙一 後藤 裕介
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.163-166, 2017

あるコーヒーショップでは,店内スタッフ間の情報共有ツールとして『連絡ノート』を活用している. 今回『連絡ノート』の有用性を実証するため,スタッフ全員の情報共有の重要性についてモチベーションを関連付けた『共有表』を作成し,5週間の記入を実施した. 実施前後アンケートにより,スタッフの情報共有に対する意識の変化を分析した. 今後は『連絡ノート』の機能を満たしながら,更に情報共有を円滑にし,モチベーションを高めるための情報ツールを検討していく.
著者
阿部俊 後藤裕介 南野謙一 渡邊慶和
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.681-682, 2013-03-06

初等教育が算数科授業におけるICT機器の活用は児童間の話し合いに効果があるとされているが、ICT機器がもつ機能と話し合いへ与える効果との関係は明らかになっていなかった。本研究では話し合いの観点からICT機器の活用が与える効果を検討する。電子黒板・タブレットPCやスクリーンを導入している初等教育の算数科授業の授業観察と教員へのインタビュー調査から、ICT機器の機能と話し合いに与える効果の対応関係の仮説を立てた。また実際に授業を受けている児童へアンケート調査を実施して仮説検証を行った。その結果タブレットPC等により児童が互いの画面を共有することがきっかけとなり、教えあいや話し合いが生まれていることがわかった。