著者
増田 真也 岩田 真幸 西名 諒平 清水 称喜 中田 諭 村山 有利子 西川 菜央 辻尾 有利子 戈木クレイグヒル 滋子
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
Journal of Health Psychology Research (ISSN:21898790)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.43-52, 2022-08-17 (Released:2022-08-19)
参考文献数
14

This study was designed to clarify the anxieties of parents with children hospitalized in intensive care units. The written, open-ended responses of 197 parents regarding their most severe anxieties were analyzed by text mining. Results identified 87 terms used at least four times in the parents’ texts. The most frequently used terms included “after surgery,” followed by “doctor,” “surgery,” and “sudden turn for the worse.” We classified these words into 13 categories by cluster analysis. We extracted 17 topics concerning parents’ anxiety based on these categories: “anticipating worsening conditions,” “future anxiety,” “doctors’ explanations,” “nurses’ behaviors,” and “uncertainty about the illness,” among others. The appearance frequency of these topics differed based on the severity of the children’s medical conditions assessed by their parents and the type of hospital admission.
著者
西名 諒平 戈木クレイグヒル 滋子 岩田 真幸
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.395-404, 2021 (Released:2021-11-13)
参考文献数
14

目的:きょうだいが小児集中治療室(以下PICU)に入院中の子どもに面会する場で,医療者はきょうだいと両親の状況をどのように捉え,きょうだいをどう支援しようとするのかを明らかにする.方法:PICU入院児ときょうだいの面会場面,15場面の観察と,看護師9名,Child Life Specialist 5名,PICU専従保育士1名の計15名へのインタビューを行い,グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した.結果:医療者による【きょうだいの居場所をつくる】《きょうだいと入院児をつなぐ》《きょうだいと両親をつなぐ》という働きかけが適切に行われ,《両親によるきょうだいとの体験の共有》が行われることで,《きょうだいと入院児を含めた家族の一体感》が生じていた.結論:面会の場が,《きょうだいと入院児を含めた家族の一体感》のある場となることが望ましく,そのためには,医療者が【きょうだいの居場所をつくる】という働きかけを行った上で,両親が適切にきょうだいと体験を共有できるように支援することが重要である.
著者
山田 洋子 岡本 祐子 斎藤 清二 筒井 真優美 戸田 有一 伊藤 哲司 戈木クレイグヒル 滋子 杉浦 淳吉 河原 紀子 藤野 友紀 松嶋 秀明 川島 大輔 家島 明彦 矢守 克也 北 啓一朗 江本 リナ 山田 千積 安田 裕子 三戸 由恵
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

質的研究とナラティヴ(語り・物語)アプローチによって、ウィーン、ロンドン、ハノイ、シカゴ、海外4都市の大学において、多文化横断ナラティヴ・フィールドワークを行った。心理学、医学、看護学による国際的・学際的コラボレーション・プロジェクトを組織し、多文化横断ナラティヴ理論および多声教育法と臨床支援法を開発した。成果をウェッブサイトHPで公開するとともに、著書『多文化横断ナラティヴ:臨床支援と多声教育』(やまだようこ編、280頁、編集工房レィヴン)を刊行した。