著者
早野 龍五
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.30-36, 2014

<p> 東京電力福島第一原発の事故により,福島県を中心とする地域の土壌は高濃度に汚染され,住民が内部被ばくと外部被ばくのリスクに曝された。特に,チェルノブイリ事故の経験に照らすと,平均的な内部被ばくは数mSvに達すると,当初予測された。しかし,実際に大規模なホールボディーカウンター測定を行ったところ,住民の平均的な体内放射性セシウム量は,冷戦時代よりも少ないことが明らかになってきた。福島における内部被ばく・外部被ばくの実測データを紹介し,今後を考える。</p>
著者
早野 龍五
出版者
東京大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2008

反陽子ヘリウム原子(ヘリウム原子核に反陽子と電子が束縛された準安定原子)の精密レーザー分光により、反陽子と電子の質量比を10^-9の高精度で決定した。この結果は科学技術データ委員会CODATAに提供され、基礎物理定数CODATA2010(理科年表や高校理科教科書などにも掲載されている基本的な物理量)の決定に貢献した。これにより、当初目標が達成された。
著者
早野 龍五 澤田 哲生
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.566-572, 2017 (Released:2020-02-19)

事実の解明は科学者の発した素朴なツイートから始まった。あっという間に多数の協力者が協力を申し出てボランティアとクラウドファンディングの輪が広まり,それを学術論文4本で世に問うた。陰膳調査,BABYSCAN,D-シャトルが明らかにしたこととは何か。

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著者
大塚 孝治 牧島 一夫 早野 龍五 藤田 宏 関藤 守 半田 利弘 山田 康嗣 程 久美子
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.3-7, 2011-01

有馬朗人先生が文化勲章を受章/物理学専攻 田中靖郎名誉教授が文化功労者に/瑞宝重光章を受章 物理学専攻 山崎敏光名誉教授/数理科学研究科の儀我美一教授が紫綬褒章を受章/附属臨海実験所において技術シンポジウムを開催/第18回東京大学理学部公開講演会,開催される/生命科学系GCOEの第4回理学系リトリート開催/「なぜ私は理学を選んだか」理学部ガイダンス@駒場/iGEM2010 に東大チームが参加「数独を解く大腸菌」

1 0 0 0 IR トピックス

著者
那須 信 半田 利弘 横山 広美 初田 哲男 茅根 創 早野 龍五 邑田 仁 小林 修 石川 裕
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.4-8, 2010-01

生命科学系GCOEのリトリート開催される/第16回東京大学理学部公開講演会,開催される/保護者がポイント!女子中高生への進学アピール/「私が理学を選んだ理由」ガイダンス・カフェ@駒場/平野哲文講師が第24回西宮湯川記念賞受賞/海洋調査探検部硫黄鳥島遠征隊が総長賞受賞/文化功労者として顕彰 物理学専攻 山崎敏光名誉教授/岩槻邦男名誉教授が瑞宝重光章を受章/中村栄一教授,紫綬褒章を受章/米澤明憲教授,紫綬褒章を受章

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著者
米澤 明憲 早野 龍五 牧島 一夫
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.14-15, 2008-07

山田尚勇先生を悼んで/追悼 : 野上耀三先生/東京大学大学院理学系研究科・博士学位取得者一覧/人事異動報告/あとがき

1 0 0 0 IR 研究ニュース

著者
早野 龍五 堀 正樹 中村 栄一 松尾 豊 松永 典之 長尾 敬介
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.10-13, 2011-11

反物質に新たな光を当てる/目に見えるようになった金属原子の触媒作用/銀河系の中心に灯台となる変光星を発見!/太陽風と宇宙線を浴びた「はやぶさ」粒子
著者
早野 龍五 堀 正樹 藤原 真琴
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.166-174, 2003-03-05
被引用文献数
4

CERN研究所(ジュネーブ)において2000年夏に稼働を始めた反陽子減速器では,反陽子ヘリウム原子の精密レーザー分光による反陽子質量の精密測定や,反水素原子の大量生成などの成果が出始めた.反陽子を減速することがなぜ面白い物理につながるのか,最近の結果を紹介しながら将来の展望を示す.