著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学
雑誌
法學研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.49-80, 1998-07-28

論説序論第一章 ウェストファリア条約と「勢力均衡」第二章 一七世紀後半の諸条約におけるウェストファリア条約の影響と「勢力均衡」 第一節 ブレダ条約・アーヘン条約 第二節 ナイメーヘン条約 第三節 ライスヴァイク条約第三章 ユトレヒト条約におけるウェストファリア条約の影響と「勢力均衡」 第一節 ウェストファリア条約との関連性 第二節 ユトレヒト条約における「勢力均衡」 第三節 欧州国際社会観の転換第四章 ユトレヒト条約後の諸条約における「勢力均衡」結論
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.1-40, 2015-11

序論第一章 予備的考察 : 国際法(史)研究におけるライプニッツの位置付け はじめに 第一節 「国際法」関連文献及び国際法概説書におけるライプニッツ (一) 一八世紀の「国際法」関連文献におけるライプニッツ論説
著者
柳原 正治 植木 俊哉 明石 欽司 岩本 禎之 三牧 聖子 丸山 政己
出版者
放送大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2019年5月に『世界万国の平和を期して―安達峰一郎著作選』(研究代表者が編者)を出版した。公表された学術論文や随筆のみならず、外交官として書き記した口上書や調書や報告書、日露戦争の捕獲審検所評定官としての調査書や判決、国際連盟や万国国際法学会での報告書、常設国際司法裁判所所長としての報告書や命令・勧告的意見に対する反対意見などを一冊にまとめた、安達峰一郎の最初の著作集である。フランス語を主とする欧文著作(書簡を含む)も巻末に一括して掲載した(100頁あまり)。この著作集の出版によって、安達の業績が内外に一層広く知られることとなることが期待される。また、6月15日には東京で、安達峰一郎記念財団の主催で「よみがえる安達峰一郎―世界が称賛した国際人に学ぶ」という記念シンポジウムが開催された。200名近くの参加者を得て、安達の思想と行動が現在の混迷する国際社会にとって持つ意義について、熱心な討論が行われた。研究代表者が基調報告を務め、複数の研究分担者も個別報告を担当するとともに、パネルディスカッションにも参加した。また、国際法協会日本支部が主催して、2019年4月27日に「日本における国際法学の誕生」という共通テーマでの研究大会が行われた。研究分担者の三牧が「大戦間期の戦争違法化と安達峰一郎」というテーマで報告を行った。海外の史料館の一次史料の収集作業も引き続き行った。ベルギーの外交史料館で再度の一次史料の収集作業を行った。これまでほとんど知られていない、黒澤二郎関連の史料をかなりの数収集できた(“Correspondance politique Japon”や13.584など)。
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1-32, 2007-06

論説序論 : 問題の所在第一章 一七世紀後半の「国際法」関連文献における「帝国」及びウェストファリア条約 第一節 プーフェンドルフ (一) 『自然法及び国際法論』(一六七二年) (二) 『ドイツ帝国国制論』(一六六七年) 1 『ドイツ帝国国制論』における「帝国」とウェストファリア条約 2 『ドイツ帝国国制論』におけるプーフェントルフの意図 : "irregulare aliquod corpus et momstro simile"を巡って (三) 評価 第二節 ラッヘル : 『自然法及び国際法論』(一六七六年) 第三節 テクスター : 『国際法要論』(一六八〇年) 第四節 ズーチ : 『フェーキアーリスの法と裁判』(一六五〇年) 第五節 第一章のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・(以上本号)第二章 一八世紀の「国際法」関連文献における「帝国」及びウェストファリア条約 第一節 ドイツの諸学者 (一) グントリンク (二) ヴォルフ (三) モーザー 1 国際法関連著作 (a) 「帝国」への言及 (b) ウェストファリア条約への言及 2 『ドイツ対外公法』(一七七二年)及び『ドイツ近隣公法』(一七七三年) 3 『帝国宮内法院の活動からのウェストファリア条約の解明』(一七七五/七六年) 4 帝国国制関連著作 5 評価 (四) グラファイ (五) ギュンター (六) マルテンス 第二節 ドイツ外の諸学者 (一) バインケルスフーク (二) ヴァッテル 第三節 一八世紀「国際法史」研究におけるウェストファリア条約 (一) マブリー (二) ワード (三) コッホ 第四節 第二章のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・(以上八○巻七号)第三章 一九世紀国際法関連文献における「帝国」及びウェストファリア条約 第一節 一九世紀初頭のドイツにおける若干の国際法概説書 : ザールフェルト・シュマルツ・クリューバー 第二節 一九世紀初頭のドイツ外の国際法関連文献 第三節 ホィートン 第四節 一九世紀中葉以降の国際法関連文献 (一) ドイツ内の諸学者による著作 (二) ドイツ外の諸学者による著作 1 英米系の諸学者 2 フランス系及びその他の諸学者 第五節 第三章のまとめ結論・・・・・・・・・・・・・・・・(以上八○巻八号)
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.261-292, 2009-01

序論 : 問題の所在第一章 「大東亜国際法」理論の紹介第一節 「大東亜国際法」の登場と消滅第二節 「大東亜国際法」を巡る諸論考第二章 「大東亜国際法」の理論的特質第一節 「大東亜共栄圏」及び「指導国」の観念(一) 「大東亜共栄圏」の観念(二) 「指導国」の観念第二節 近代国際法上の諸原則との関係第三章 「大東亜国際法」の方法論第一節 研究及び解釈の方法第二節 国際法認識論(一) 松下正壽の国際法認識論と「大東亜国際法」 : 「主体性論」(二) 田畑茂二郎の国際法認識論と「大東亜国際法」 : 根本的法理念の転換(三)安井郁による「国際法階層理論」の紹介結論 : 「大東亜国際法」理論が日本の近代国際法受容過程で意味する事柄
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.1-30, 2012-11

序論第一章 ボダンの国家・主権理論と『国家論』における「国際関係」・「国際法」の位置付け(以上、本号)第二章 主権者間の関係を規律する法規範の存在可能性と「国際法的規範」第三章 ボダンのユース・ゲンティウム(jus gentium: le droitdes gens)観念結論(以上、八五巻十二号)論説
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学
雑誌
法學研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.29-55, 2002-02-28

栗林忠男教授退職記念号はじめに第一章 ウェストファリア条約研究の現状 第一節 伝統的評価とその継承 第二節 伝統的評価の見直し第二章 ウェストファリア条約再評価の諸潮流 第一節 ドイツ国制史研究と国際法史研究の総合 第二節 「一六四八年」の相対化 第三節 相対化の推進むすび
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.1-28, 2007-08

論説序論 : 問題の所在第一章 一七世紀後半の「国際法」関連文献における「帝国」及びウェストファリア条約 第一節 プーフェンドルフ (一) 『自然法及び国際法論』(一六七二年) (二) 『ドイツ帝国国制論』(一六六七年) 1 『ドイツ帝国国制論』における「帝国」とウェストファリア条約 2 『ドイツ帝国国制論』におけるプーフェントルフの意図 : "irregulare aliquod corpus et momstro simile"を巡って (三) 評価 第二節 ラッヘル : 『自然法及び国際法論』(一六七六年) 第三節 テクスター : 『国際法要論』(一六八〇年) 第四節 ズーチ : 『フェーキアーリスの法と裁判』(一六五〇年) 第五節 第一章のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・(以上八〇巻六号)第二章 一八世紀の「国際法」関連文献における「帝国」及びウェストファリア条約 第一節 ドイツの諸学者 (一) グントリンク (二) ヴォルフ (三) モーザー 1 国際法関連著作 (a) 「帝国」への言及 (b) ウェストファリア条約への言及 2 『ドイツ対外公法』(一七七二年)及び『ドイツ近隣公法』(一七七三年) 3 『帝国宮内法院の活動からのウェストファリア条約の解明』(一七七五/七六年) 4 帝国国制関連著作 5 評価 (四) グラファイ (五) ギュンター (六) マルテンス 第二節 ドイツ外の諸学者 (一) バインケルスフーク (二) ヴァッテル 第三節 一八世紀「国際法史」研究におけるウェストファリア条約 (一) マブリー (二) ワード (三) コッホ 第四節 第二章のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・(以上八○巻七号)第三章 一九世紀国際法関連文献における「帝国」及びウェストファリア条約 第一節 一九世紀初頭のドイツにおける若干の国際法概説書 : ザールフェルト・シュマルツ・クリューバー 第二節 一九世紀初頭のドイツ外の国際法関連文献 第三節 ホィートン 第四節 一九世紀中葉以降の国際法関連文献 (一) ドイツ内の諸学者による著作 (二) ドイツ外の諸学者による著作 1 英米系の諸学者 2 フランス系及びその他の諸学者 第五節 第三章のまとめ結論・・・・・・・・・・・・・・・・(以上本号)
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.1-40, 2015-11

論説序論第一章 予備的考察 : 国際法(史)研究におけるライプニッツの位置付け はじめに 第一節 「国際法」関連文献及び国際法概説書におけるライプニッツ (一) 一八世紀の「国際法」関連文献におけるライプニッツ (二) 一九世紀国際法概説書におけるライプニッツ (三) 二○世紀以降の国際法概説書におけるライプニッツ 第二節 国際法史研究者の視点からのライプニッツ (一) 国際法史概説書におけるライプニッツ (1) 一九世紀末までの国際法史概説書におけるライプニッツ (2) 二○世紀以降の国際法史概説書におけるライプニッツ (二) 国際法史の個別研究におけるライプニッツ まとめ(以上, 本号)第二章 ライプニッツの「法」観念 はじめに 第一節 ライプニッツの法認識を巡る若干の特色 第二節 ライプニッツの法観念の基本的構成 まとめと若干の考察(以上, 八十九巻四号)第三章 ライプニッツの「国家」観念 はじめに 第一節 「社会」 第二節 国家観念を巡る諸問題 第三節 国家の抽象的人格性 まとめと若干の考察(以上, 八十九巻五号)第四章 ライプニッツの「主権」理論 : "Suprematus"観念の分析を中心として はじめに 第一節 「統治権」観念の錯綜 第二節 "Suprematus"・"summa potestas"・"superioritas territorialis"・"Souveraineté" 第三節 "Suprematus"理論における帝国等族 第四節 "Suprematus"の特質 まとめと若干の考察(以上, 八十九巻六号)第五章 ライプニッツの「国際法」観念 はじめに : ライプニッツの欧州社会観とユース・ゲンティウムを巡る諸観念 第一節 ライプニッツのユース・ゲンティウム理論 第二節 ライプニッツのユース・ゲンティウム理論の内実 まとめと若干の考察結論(以上, 八十九巻七号)
著者
柳原 正治 深町 朋子 明石 欽司 辻 健児 朴 培根
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

本研究においては、韓国における近代ヨーロッパ国際法の受容過程、および、わが国における近代ヨーロッパ国際法の受容過程、を主たる検討課題とした。そのなかでも、とりわけ、わが国における受容は成功し、韓国においては失敗したと一般にいわれることは正しいのか、正しいとすれば、どのような理由に基づくのか、という点を主たる検討対象とした。そのなかで、「華夷秩序」のなかの、中国と「藩属国」である韓国との関係をどのように捉えるか、韓国は中国にとって"peers"(同僚)であったのか、「厚往薄来」という朝貢の原則が実際の場面で守られていたのか、という点が、一つの重要な争点であることが、研究代表者が基調報告を行った、ハワイ大学韓国研究センター主催の国際シンポジウム(2003年7月23日-27日)のなかでも、あらためて確認された。この点は、2003年12月6日に韓国釜山で行われた、研究分担者と海外共同研究者が一堂に会した研究会の場でも、議論の対象となった。韓国側の海外共同研究者の中でも韓国をpeersと見ることには否定的な研究者がいることが確認された。この争点の解明には、日韓の研究者だけではなく、中国の研究者も交えて行うことが必要であることについて、日韓の研究者の間で一致した。それとともに、21世紀における、新しい日韓関係のあり方、さらには、新しい国際法秩序の中における両国の役割についても、両国の研究者の間で率直なかたちで議論がなされた。そのなかで、厳密な法律論に固執するのではなく、未来を見据え、大局的な問題解決の方式を考えるべきではないかという、提案もなされた。
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法學研究 : 法律・政治・社会 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.85, no.12, pp.1-43, 2012-12 (Released:2012-00-00)

論説 序論第一章 ボダンの国家・主権理論と『国家論』における「国際関係」・「国際法」の位置付け(以上、八五巻十一号)第二章 主権者間の関係を規律する法規範の存在可能性と「国際法的規範」第三章 ボダンのユース・ゲンティウム(jus gentium: le droitdes gens)観念結論(以上、本号)
著者
明石 欽司
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.261-292, 2009-01

序論 : 問題の所在第一章 「大東亜国際法」理論の紹介第一節 「大東亜国際法」の登場と消滅第二節 「大東亜国際法」を巡る諸論考第二章 「大東亜国際法」の理論的特質第一節 「大東亜共栄圏」及び「指導国」の観念(一) 「大東亜共栄圏」の観念(二) 「指導国」の観念第二節 近代国際法上の諸原則との関係第三章 「大東亜国際法」の方法論第一節 研究及び解釈の方法第二節 国際法認識論(一) 松下正壽の国際法認識論と「大東亜国際法」 : 「主体性論」(二) 田畑茂二郎の国際法認識論と「大東亜国際法」 : 根本的法理念の転換(三)安井郁による「国際法階層理論」の紹介結論 : 「大東亜国際法」理論が日本の近代国際法受容過程で意味する事柄