著者
横山 彰三
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.72-91, 1992 (Released:2010-03-12)

The purpose of the present paper is to make a linguistic analysis of Tâleqâni's Osul-e Dastur-e Zabân-e Fârsi which is one of the typical Persian Grammars written on the traditional model. I also intend to criticize some of his grammatical description and his own view of Persian language and grammar in general.Tâleqâni, together with other traditional grammarians, classifies the parts of speech into nine, i. e. nouns, adjectives, verbs, pronouns, adverbs, prepositions, interjections, conjunctions, numerals. In the following discussions I will mainly focus on the noun ('esm) and verb (fe'l) treated in the chapter 2 and 5, which make up most of its volume of the part 1, and comment on his description of them.His grammar, as is the case with his contemporary ones, has the following characteristic features:1)His framework of classification o parts of speech is based on the traditional Latin and Islamic grammars, thus causing confusion of classification criteria.2) No phonological or phonetic descriptions are found. Instead, the rules of orthography in the declentional and conjugational systems are rather minutely stated.3) No distinction between synchronic and diachronic approaches is made. His main interest is directed to the correctness of writing. Correctness, in this case, means that it is modeled on classic writings, not on contemporary writings. Thus his linguistic materials for description are mostly taken from classical writers, such as Sa'di, Hâfiz, Ansari, etc.
著者
横山 彰仁
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.93, no.12, pp.2656-2661, 2004-12-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
10

約25年前に強力な平滑筋攣縮を促す生体内分子としてLTC4, LTD4, LTE4が同定され,現在本邦ではこれらの受容体拮抗薬(LTRA)が3種類使用可能となっている.気管支拡張作用と抗炎症作用を併せ持ち,臨床的に有効な抗喘息薬として,欧米をはじめ多くの国で使用されている.現段階では吸入ステロイドが第一選択の抗炎症薬であることは疑いがないが,そのようななかでもLTRAは重要な治療選択肢としての役割が確立されている.本薬剤は,効果のバラつきが大きく,高価であるといった欠点があるが,経口薬であるためコンプライアンスの上昇や吸入薬がカバーしきれない末梢気道への効果も期待でき,また合併しやすい鼻炎などにも有益である点が優れている.気管支喘息に対し単剤での治療も可能であり,ステロイドとは相補的に作用することから吸入ステロイドの併用薬としても有用であり,すべての治療ステップでの適応がある.
著者
横山 彰
出版者
公共選択学会
雑誌
公共選択の研究 (ISSN:02869624)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.56, pp.30, 2011-07-15 (Released:2014-07-13)
参考文献数
1
著者
白井 康之 横山 彰一
出版者
公益社団法人 低温工学・超電導学会 (旧 社団法人 低温工学協会)
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.210-217, 2018-07-20 (Released:2018-08-03)
参考文献数
34

We have been developing a conduction cooled HTS-MRI that is driven by a power supply in order to solve the long-lasting attenuation of the screening current induced on superconducting tapes at the time of initial excitation and the difficulty with REBCO tape superconducting junctions, as well as a superconducting switch for persistent current operation. A power supply system consisting of two exciters, one for charging and discharging and the other for holding the magnet current, is proposed and developed. The supply system is equipped with a control block to compensate the magnetic field deviation caused by the screening current. We carried out a magnetic field stability experiment using a 32-H HTS-MRI magnet excited by the power supply system proposed which was equipped with specially designed micro-current control.
著者
横山 彰仁
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.12, pp.2539-2546, 2015-12-10 (Released:2016-12-10)
参考文献数
5
被引用文献数
3 5

2017年から開始予定の新専門医制度は,内科領域に大きな影響を与え,認定内科医や総合内科専門医の新たな認定が廃止されるなど大きな改編が行われる.新専門医は第三者機関である日本専門医機構(以下,「機構」)によって認定されたプログラムに従って複数施設で研修を行い,学会ではなく機構によって認定される.新制度は医師ではなく国民のためのものであり,国民目線で作成され,実現可能性を勘案し定められたものであることを理解しておく必要がある.
著者
横山 彰仁
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.280-283, 2012-12-28 (Released:2016-04-25)
参考文献数
13

近年の吸入ステロイド薬の普及に伴い,気管支喘息は慢性疾患のなかで最も死亡率が減少した疾患となっている.一方では,喘息による死亡の9割近くが65歳以上の高齢者であり,本邦の高齢化率は年々増加している点から,高齢者喘息への対処が重要となっている.高齢者は加齢変化や多彩な併存症,個人差が大きい点で若年者とは異なる対応が必要となる.個人の身体機能,併存症,内服薬,認知機能,精神心理,社会機能,栄養といった生活機能を総合的に評価することも必要であり,多職種による対応が重要となる場合も少なくない.治療方針の第一は治療の個別化であり,ガイドラインどおりの診療が必ずしも可能でないことも多い.吸入に固執せず,また副作用を極力避けつつ,内服薬や貼付薬による治療がより良いコントロールにつながる場合も少なからずある.本稿では高齢者の特徴に基づいた喘息診療のポイントについて述べた.
著者
横山 彰
出版者
公共選択学会
雑誌
公共選択の研究 (ISSN:02869624)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.14, pp.99-103, 1989-12-15 (Released:2010-10-14)
著者
横山 彰 藤川 清史 植田 和弘
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

本研究の目的は、地球的規模のインフラストラクチャーである地球環境に焦点をあてつつ、環境に負荷を及ぼす人間の諸活動の制御はいかなる経済システムの下で可能になるのかについて考察し、経済システムの中に環境保全のルールを組み込んだ「環境保全型経済システム」を構築するための政策のあり方を明らかにすることである。平成11年度は、本研究組織全員による共同論文"Green Tax Reform : Converting Implicit Carbon Taxes to a Pure Carbon Tax"を完成させ、平成12年8月28-31日スペインのセビリアで開催された甲際財政学会で報告した。この研究では、現行の化石燃料諸税を潜在的炭素税と認識した上で、新たに推計した各化石燃料の需要の価格弾力性に基づき、その税収を変えることなく炭素含有量に応じて課税する純粋炭素税に税率を改変することによって、約1,833万トン炭素を削減できる点を提示した。さらに、税制のグリーン化及び環境・エネルギー関連税制を中心とした環境保全型経済システムの構築において国と地方政府の役割分担を検討し、地方環境税と地方環境保全対策のあり方を考察し、地方環境税の意義を明らかにした。平成13年度は、本研究の最終年度であり、環境・エネルギー関連税制を中心とした環境保全型経済システムの構築を具体化するための研究を取りまとめた。研究代表者の横山と研究分担者の植田は、本年度までの本研究成果を基礎にし、自治総合センター「地方における環境関連税制のあり方に関する研究会」と環境省中央環境審議会「地球温暖化対策税制専門委員会」などの公的な政策現場においても委員として専門的発言をしてきた。また研究分担者の藤川は、産業連関分析による産業構造変化の検討を通して、日本の経済発展と環境負荷について論文をまとめた。