著者
横越 英彦
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.1_6-1_12, 2010-02-10 (Released:2010-09-28)
参考文献数
10
著者
横越 英彦
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.394-397, 2011-08-20 (Released:2017-06-30)

食品を何故摂取するか?従来の栄養学では,食品成分が身体に取り込まれ,その後の栄養素の役割,あるいは,食品成分の生理機能に関する研究が中心であった。しかし,美味しそうな料理を目にし,香りを嗅いだだけでお腹が鳴るし,食事をとれば気分がよく,幸福感に満たされる。すなわち,食品には,喜怒哀楽といった情動に関与する機能もありそうだ。
著者
陽東 藍 横越 英彦
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.223-227, 2013-04-01 (Released:2014-04-01)
参考文献数
27
被引用文献数
1

摂取した食物が脳内代謝を変動させ,脳機能活動に影響を及ぼすことが多く報告されてきた.これまでにも同様のタイトルでの記述をしており(1),今回は,比較的最新の動向について紹介する.また,脳機能に食品や食品成分がどのような影響を与えるか,それをどのように評価するかについての新しい手法も開発されてきており,食品や食品成分の情動への影響などの脳機能効果がより解明されやすくなった.
著者
寺島 健彦 山田 貴史 奥山 聡 横越 英彦
出版者
静岡県茶業試験場
雑誌
静岡県茶業試験場研究報告 (ISSN:03889114)
巻号頁・発行日
no.25, pp.61-67, 2006-03

茶の成分の一つであるテアニンの生理作用、特に脳機能が関係する生体反応(自律神経活動)や脳機能へ与える作用について、ラットを用いて研究を行った。(1)テアニンの投与は自律神経活動のマーカーである副腎からのアドレナリン分泌に影響を及ぼし、その作用様式は投与濃度により異なることが明らかとなった。(2)テアニンを摂取していることで、両側頸静脈閉塞によって引き起こされる学習能力の低下が抑えられた。(3)テアニンの長期摂取は、脳卒中の発症を遅らせ、その際に起こる組織障害を抑制することが明らかとなった。
著者
植野 壽夫 増田 秀樹 武藤 亜矢 横越 英彦
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.435-441, 2012-09-15 (Released:2012-10-31)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1

本研究では,ストレス性疾患として代表的なうつ病と胃潰瘍に対するラベンダー熱水抽出物(Lavender aqueous extract, LAE)の効果を,それぞれの疾患モデルマウスを用いて検討した.抗うつ試験では,うつ病の動物モデルとして汎用さている強制水泳試験(FST)を用いてLAEの長期投与による効果を検証した.1日当たり500-2500mg/kgのLAEを15日間マウスへ反復経口投与することにより,自発運動量に影響することなくFSTにおける無動時間が有意に短縮した.さらに,抗うつ薬であるイミプラミン30mg/kgを15日間反復投与した場合も同様の挙動を示した.これらの結果から,LAEはマウスへの長期投与において抗うつ様作用を有することが示唆された.抗ストレス潰瘍試験では,マウスに強制水泳を負荷することにより発生させた実験的ストレス潰瘍に対して,予め500-2000mg/kgのLAEを単回経口投与することにより,マウスの潰瘍面積が対照群と比べて有意に減少した.以上の結果から,LAEの摂取がストレスに起因するうつ病や胃潰瘍の予防・軽減に有効である可能性が示唆された.
著者
横越 英彦 寺島 健彦 早瀬 和利 新保 真理
出版者
静岡県立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

食品成分や香気成分を使用し,動物実験では脳内神経伝達物質や記憶・学習行動に対して、またヒトの場合には、自律神経活動やリラクゼーション作用に対する影響を解明した。