著者
村永哲郎 守安 隆 友田 一郎 水谷 博之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.1395-1405, 1993-06-15
被引用文献数
6

共同文書作成作業における複数ユーザ間の情報の共有と、コミュニケーションを支援する環境を提供するために、マルチユーザ・ハイパーメディアシステムMuHyme(Multi-User Hypermedia)を開発した。Mu-Hymeでは墓盤データベースとしてハイパーメディアを採用し、相互に関連するマルチメディア情報を長期間にわたって共有一元管理することを可能とした。またリンクづげ操作として、ノードヘのコメントづけを導入することにより、協調作業における基本的なコミュニケーション手段を提供している。これにより複数のユーザが文字や図形、静止画、音声を含むマルチメディア文書を共有して、その文書に非同期的にコメントづけを行って議論することを可能とした、MuHymeの特徴は、(1)ハイパーメディアのノード更新に、チェックイン・チェックアウト操作に墓づくデータ更新モデルを導入し、長時間セッションにおいて他のユーザの作業進行を妨げないようにした、(2)他のユーザの操作をメッセージにより通知し合うメカニズムを提供することにより,協調的なアクセスを可能とした、(3)文書のバージョン管理と議論の履歴管理とを統合し、議論の繰り返しを防ぐようにしたことにある。MuHymeは実験システムの開発を終了し、利用評価を行っている。本論文では、MuHymeの特徴的なグループウェア機能の設計と実現、利用評価について述べる。
著者
広瀬 弥奈 村田 幸枝 福田 敦史 村井 雄司 大岡 令 八幡 祥子 水谷 博幸 五十嵐 清治
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.301-309, 2011-07-30

本学近隣の小児や保護者にフッ化物によるう蝕予防法をこれまで以上に普及させるためには今後どのような対策を講じていけば良いかを明らかにする目的で,北海道石狩郡新篠津村立小・中学校の保護者を対象にう蝕予防に関する意識調査を行った.その結果,う蝕予防で最も重要(問4)なのは「歯磨き」と回答した保護者が94.6%と最も多く,「フッ素」と回答した保護者は皆無であった.フッ化物によるう蝕予防は効果が高い(問13)と答えた保護者は62.8%で最も多かった.フッ化物配合歯磨剤の認知度(問15)は91.6%とかなり多かったが,フッ化物洗口法を知っていると答えた保護者は36.6%と少なく(問14),水道水フッ化物添加法においては18.5%とかなり少なかった(問20).一方,フッ化物配合歯磨剤の使用率は高かったものの,フッ化物配合歯磨剤を使用しないブラッシングにも予防効果があると答えた保護者が半数以上認められた.また,フッ化物に不安を抱いている保護者はフッ化物の応用に消極的であった.以上のことから,保護者のフッ化物によるう蝕予防に関する正確な知識が乏しいことが明らかとなった.今後,フッ化物の効果と安全性,応用法などに関する正しい知識を普及させるための啓発活動の必要性が認められた.

1 0 0 0 実践時計学

著者
水谷博 著
出版者
日本時啓社
巻号頁・発行日
vol.懐中時計編, 1937
著者
八幡 祥子/河野 英司/広瀬 弥奈/浅香 めぐみ/松本 大輔/坂口 也子/丹下 貴司/時安 喜彦/渡部 茂/五十嵐 清治/広瀬 公治/三浦 宏子/水谷 博幸/上田 五男 ヤハタ ショウコ/カワノ エイジ/ヒロセ ミナ/アサカ メグミ/マツモト ダイスケ/サカグチ ナリコ/タンゲ タカシ/トキヤス ヨシヒコ/ワタナベ シゲル/イガラシ セイジ/ヒロセ コウジ/ミウラ ヒロコ/ミズガイ ヒロユキ/ウエダ イツオ YAHATA Syouko/KAWANO Eiji/HIROSE Mina/ASAKA Megumi/MATSUMOTO Daisuke/SAKAGUCHI Nariko/TANGE Takashi/TOKIYASU Yoshihiko/WATANABE Shigeru/IGARASHI Seiji/HIROSE Kouji/MIURA Hiroko/MIZUGAI Hiroyuki/UEDA Itsuo
雑誌
東日本歯学雑誌
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.207-212, 1995-12-31

The collective dental examinations of nursery school children aged 3 to 5 in Shinshinotsu village in Hokkaido have been conducted for several years by our departments in cooperation with the administrative organs of Shinshinotsu village. The data of dental examinations in 1994 were analyzed and compared with the data for 1988 as well as with the data of the Survey of Dental Diseases by the Health Policy Bureau Ministry of Health and Welfare, Japan in 1993 and 1987. The results were as follows; (1) The rate of persons with carious teeth and the mean number of carious teeth per person in Shinshinotsu village were higher than those of the National Survey by the Ministry of Health and Welfare at all ages. (2) The rate of persons with carious teeth and the mean number of carious teeth per person decreased. The rate of persons with dental treatment increased from 1988 to 1994 in 4 year-old children in Shinshinotsu village in the same manner as the results of the National Survey by the Ministry of Health and Welfare, while dental caries showed no decrease in the 3 and 5 year-old children.
著者
木村 隆一 片岡 昇 水谷 博
出版者
環境技術学会/環境技術編集委員会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.359-366, 1991-06-30 (Released:2010-03-18)
参考文献数
7

大阪国際空港において, 気象条件や路線長による航空機の離陸滑走距離の変動を調査した.滑走距離は気温, 滑走路方向のベクトル風, 路線長などの影響を受けると考えられることから, それらの関係について重回帰分析をおこなった.その結果, どの機種の場合でも滑走距離とそれらの要因との間に高い相関があることが明らかになった.つぎに, 離陸後の飛行コース (フライトトラック, 高度) や騒音レベルについて空港北部で測定し, 滑走距離や気象などの変動がそれらに及ぼす影響についても調査した.飛行コースや騒音レベルを説明するための変数として, 滑走距離気温, 風向, 風速および路線長を選んで重回帰分析をおこない予測モデルを作成した.これらのモデルを使えば, 任意の気象条件における滑走, 離陸, 上昇プロファイルが得られ, 航空機騒音コンター図の作成に役立つことを確認した.最後に, 米国FAAのIntegrated Noise Modelに登録されている飛行プロファイルと実測のプロファイルを比較した結果, 標準的な気象条件では, 国内便の上昇プロファイルが良く一致した.