著者
山口 二郎 杉田 敦 遠藤 乾 空井 護 吉田 徹 渡辺 将人 木宮 正史 川島 真 遠藤 誠治 高安 健将 村上 信一郎 宮本 太郎 小川 有美 中北 浩爾 水野 和夫
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

20世紀後半に民主主義国で確立された二大政党制、二極的政党システムにおける政権交代というモデルは、1980年代の新保守主義的政治、1990年代後半の中道左派の復活までは、順調に作動し、民意の吸収と政策転換という効果をもたらした。しかし、2000年代に入って、経済のグローバル化の一層の進展と、雇用の不安定化や格差の拡大は政治的安定の基盤をなした経済的安定を侵食した。その結果、政権交代に対する国民の期待が低下し、ポピュリズムが現れた。こうした危機を打開するためには、従来の左右を超えた政党再編が必要とされている。
著者
秋本 英明 水野 和夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.972, pp.6-8, 1999-01-04

——堺屋太一経済企画庁長官が、景気について「変化の胎動」があると述べました。確かに景気動向指数の一致指数が1998年9月、10月と2カ月連続で50%を超えるなど変化の兆しを示す指標が出てきています。政府は99年度は0.5%のプラス成長という経済見通しをつくりましたが、どう評価していますか。
著者
水野 和夫
出版者
The Japan Society of International Economics
雑誌
国際経済 (ISSN:03873943)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.60, pp.32-54, 2009

The US strong dollar policy ('a strong dollar is in the interest of the country'), which had sought disengagement from the constraints of external imbalances since 1995, ended an historical mission in 2007 when the subprime loan crisis occurred and US investment banks collapsed or became commercial banks. That mission was to transform post-16th century capitalism whereby capital and the nation are integrated to global capitalism in which capital transcends the nation. The process has re-focused US attention on the issue of global imbalances and the dollar has weakened.