- 著者
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河合 孝尚
飯田 弘之
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI)
- 巻号頁・発行日
- vol.2003, no.79(2003-GI-010), pp.71-78, 2003-08-04
本稿は,二人あるいは二チームで試合をする競技種目の大会で,試合回数を制限した場合でも実力をより正確に反映できる対戦組み合わせ方式を検討する。最近考案されたランダムスイス混合対戦組み合わせ方式は,ランダムな対戦組み合わせを適宜取り入れることでスイス方式の欠点とされる順位逆転現象を改善する対戦組み合わせ方式である。ランダムスイス方式でのランダム方式とスイス方式の種々の組み合わせに対してシミュレーション実験を行い,それぞれの対戦方式による順位と総当りリーグ戦による順位とを比較する。同様に,対戦の偏りに関する問題を検討するため,各競技者のソルコフ値による順位と総当りリーグ戦の順位とを比較する。特定の競技者数(n?=20)と試合ラウンド数(t=9)に対して,ランダムスイス混合対戦組み合わせ方式の諸性質を観察する。