著者
津田 恭介 生熊 晋 河村 正朗 太刀川 隆治 酒井 浄 田村 千尋 甘粕 治
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, pp.1357-1374, 1964-11-25 (Released:2008-03-31)
被引用文献数
126 208

The structures of both tetrodonic acid hydrobromide and 6, 11-diacetylanhydrotetrodotoxin hydroiodide were established by chemical and X-ray crystallographical research. Based upon structures of both these salts and upon other chemical information, we determined that tetrodotoxin and anhydrotetrodotoxin have zwitterionic hemilactal structures.
著者
津田 恭充
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.10-18, 2011 (Released:2012-02-29)
参考文献数
17

本研究の目的は,不確実な対人場面における他者の本心の反すうが関係妄想的認知を生じうるということを検討することであった。関係妄想的認知には,ネガティブな主題のものとポジティブな主題のものがあるが,ポジティブな関係妄想的認知を測定する尺度は存在しない。そこで,研究1ではポジティブな関係妄想的認知尺度を開発した。大学生328名を対象に質問紙調査を行った。その結果,尺度の内的整合性,因子的妥当性,併存的妥当性が確認された。研究2では,大学生196名に,(1)ポジティブな関係妄想的認知尺度,(2)自己関係づけ尺度(ネガティブな関係妄想的認知尺度),(3)不確実な対人場面における他者の本心についての反すう尺度,(4)自尊感情尺度,に回答してもらった。自尊感情を統制した場合における,反すうから関係妄想的認知への影響を検討するため,共分散構造分析を行った。その結果,不確実な対人場面における他者の本心についての反すうは,ネガティブおよびポジティブな関係妄想的認知を引き起こしうることが示唆され,仮説は支持された。反すうと関係妄想的認知との因果関係を確証するための,実験的あるいは縦断的研究が求められる。
著者
津田 恭充
出版者
愛知学泉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

パラノイアの生起メカニズムを自尊心の観点から説明する2つのモデルが提唱されている。ひとつは、潜在的に低い自尊心が顕在化することに対する防衛としてパラノイアが生じるとするものである。これによれば、潜在的に自尊心が低くとも、パラノイア(誰かに陥れられた。私は悪くない)を抱くことで顕在的には自尊心は保護される。もうひとつのモデルは、パラノイアには防衛的な側面はなく、低い顕在的自尊心を直接反映していると仮定するものである。本研究では、質問紙調査および認知実験によってこれらのモデルの検討を行った。その結果、いずれの分析でも後者のモデルが支持された。