- 著者
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谷口 行信
外村 佳伸
浜田 洋
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
- 巻号頁・発行日
- vol.79, no.4, pp.538-546, 1996-04-25
- 被引用文献数
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79
本論文では, 映像をリアルタイムに解析することにより, ショットの切換わりを自動的に検出する新しい方法を提案する. ショットは映像の基本的な単位であり, 映像に対するアクセス, 編集, 検索などのインタフェースを実現する際に有用な情報である. 提案法は, 瞬時にショットを切り換えるカットだけでなく, フェードやワイプといったゆっくりとしたショット切換えも検出でき, 瞬間的なノイズや, 被写体の動きに対してもロバストであるという特徴をもつ. 提案法は, "隣り合う" フレームの間だけではなく, より間隔をおいた2枚のフレームの間で非類似度を計算し, それらを総合的に評価してショット切換えの判定を行う点が従来の方法とは異なる. 更に, 検出されたショット切換え情報に基づいて実現される映像アクセスインタフェースとしてPaperVideoとTVRamの二つを提案することによって, 本手法の有効性を示す.