著者
渡辺 克樹 高井 裕司 赤羽 浩一 山本 直克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.97, pp.1-6, 2014-06-20

カーボンナノチューブ(CNT)は可飽和吸収などの光学的特徴を有しており、新規光デバイスへの利用が注目されている。CNTの特性はその構造に起因するため、構造を自由に制御する事が可能になれば、その光デバイスのより高性能化が期待される。我々はCNT構造の制御方法の一つとしてLASER ASSIST法を提案し、その詳細について検討を行っている。また、本研究ではFeやNi触媒を用いてCNTの作製を行い、触媒に対するCNT構造の比較検討を行った。AFMによって、触媒粒子の観測を行い、CNTの直径に起因する触媒の粒径の測定を行った。その結果、LASER ASSIST法により触媒の粒径が小さくなることが観測され、直径の細いCNTの合成に効果的であることが期待される。実際に、ラマン分光測定によるCNT直径の観測結果から、CNTの直径が小さくなることが確認された。したがって、LASER ASSIST法を用いることで、光デバイスで利用される小口径のCNTが作製できることが明らかとなった。
著者
渡辺 克昭
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

ヒューマン・エンハンスメントとは、人間の肉体的、精神的限界を克服すべく技術を駆使し、個人の能力や素質を通常以上に高めたり更新したりすることを意味する。合衆国においてこの志向は顕著であるが、本研究は、現代アメリカ文学に表象されるそうした多様な言説と修辞を探求し、その情動を「幸福の追求」の政治学との関係において分析した。人間の自然への介入に対する抗しがたい衝動をめぐる学際的な広い視座を重視しつつ、本研究は、先端バイオ技術がもたらした欲望と不安の多層的なインターフェイスを緻密に探ることにより、パワーズやデリーロをはじめとする現代アメリカ作家が、独自の倫理的批評をいかに模索してきたかを明らかにした。
著者
渡辺 克典
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.17, pp.25-35, 2004-08-10 (Released:2010-04-21)
参考文献数
38

This paper explores the development of common sense knowledge about stuttering correction. IZAWA Shuji (1851-1917) established the Rakuseki-Sha, one of the original organizations for stuttering correction in Japan. He was an advocator of “Japanese” education in the colonial government. His work on speech correction in Japan was a continuation of his research on “Japanese” education for language integration. His stuttering correction was not, however, a continuation of his “Japanese” education but was instead practice based on the scientific method (“Shiwa-Hou”). This paper shows that his speech correction was the application of practical ‘Knowledge’ about normal speech.
著者
渡辺 克昭
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

未来を常に既に先取りし、進歩を追求し続けてきたアメリカ的想像力が、その例外主義的なヴィジョンを根底から揺るがす惨劇といかに向き合ってきたか。このような視座から、アメリカ文化を特徴づける進歩のデザインと技術を唐突に打ち砕く死の表象を相関的に分析しようとする試みは従前なされていなかった。本研究は、20世紀アメリカの日常に浸透する進歩の言説と、度重なる惨事や破局によって前景化される死への眼差しがいかに交錯してきたか、そのダイナミズムを多様な表象分析を通して描出した。その結果、互いにフィードバックし合う両者の間には、互いにエネルギーを供給し、新たな関係を生成する界面が存在することが明らかになった。
著者
渡辺 克巳
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.45, no.389, pp.83-89, 1979-01-25

本報告は球面運動において有限に離れた5位置が指定されたときに定まるプルメスタ点の座標の計算法を簡明な形で確立するため,最初に自由度2の2節リンク機構のパラメータと第2番めの節上に固定された円弧の位置決定変数の間の関係式を導出している.次にこの式を基礎式として計算法を確立するときにはプルメスタ点の座標が線形5元連立方程式および六次方程式を解いて決定できることを解明している.