著者
宮本 友樹 永井 望 満田 雄斗 磐下 大樹 遠藤 水紀 鈴木 章弘 片上 大輔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.IDS-G_1-16, 2022-05-01 (Released:2022-05-01)
参考文献数
37

In this paper, we propose the “Risky Politeness Strategy (RPS)” as a framework of utterance strategy focusing on risk-taking in dialogue systems. In previous research, it has been reported that it is useful to implement politeness strategies that have risks such as jokes and compliments in dialogue systems. On the other hand, a design theory for effectively implementing risk-taking utterance strategies in dialogue systems has not been established. Against this background, we defined RPS with reference to politeness/impoliteness research in the fields of linguistics. In addition, we developed a rule-based dialogue system and an example-based dialogue system to implement the RPS in a non-task-oriented dialogue. User evaluations were conducted through the preliminary rounds of the Dialogue System Live Competition 2 and 3. The results of the user evaluations showed that the rule-based and example-based RPS-speaking non-task-oriented dialogue systems were able to engage in dialogue that was evaluated by the user as having humanity. Therefore, the usefulness of implementing RPS in non-task-oriented dialogue systems has been shown at a certain level.
著者
大村 英史 片上 大輔 湯浅 将英 小林 一樹 田中 貴紘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.2K4OS14a4, 2015 (Released:2018-07-30)

雰囲気は環境から知覚される情報の総体であり,知覚される情報を定量的にコントロールすることは,任意の雰囲気のコントロールと同義であると私たちは考える.この考えから,エントロピーに基づいた確率分布により,人が知覚する情報量を操作するシステムを実現した.このシステムを音楽,表情,図形といった異なるメディアに実装したところ,定量的に人が知覚する情報を操作でき,さらに雰囲気の制御が可能であることを確認した.
著者
片上 大輔 小林 優 鳥海 不二夫 大澤 博隆 稲葉 通将 篠田 孝佑
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第31回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.370-374, 2015 (Released:2016-02-26)

擬人化エージェントとともにコミュニケーションゲームである人狼を対面環境で行なうことによって高度な対話技術を修得することを目標とし,人間が人狼をプレイする際の議論を実現できる擬人化エージェントを用いた人狼知能対戦システムを開発した. 本研究では,人狼知能対戦システムを用いて人間と人工知能の識別実験を行った.実験の結果,対戦に参加した各エージェントのCMCにおける印象評定尺度の評価には,実験参加者の味方の陣営のエージェントに対して人間と人工知能の間にわずかに差があり,味方陣営の人間と人工知能の見分けが付いている傾向が見られた.また,システムによって表出する動作と発言が統一されている環境では,人間らしさについての評価において人間と人工知能の間に差はなかったため,人狼におけるノンバーバル情報の重要性を確認できた.
著者
篠田 孝祐 片上 大輔 稲葉 通将 鳥海 不二夫 大澤 博隆 松原 仁 Shinoda 1 Kosuke Katagami 2 Daisuke Toriumi 3 Fujio Inaba 4 Masamichi Osawa 5 Hirotaka Matsubara 6 Hitoshi
雑誌
SIG-SLUD = SIG-SLUD
巻号頁・発行日
vol.B5, no.02, pp.80-85, 2015-10-26

We propose a standard problem AIWolf game for artificial intelligence. This game is one of communication game around the table. This game called ``Are You a Werewolf?'', generaly. We has been thought this game is useful metrics for evaluating progress artificial intelligence. Moreover, our project held the competision at 2015
著者
鳥海 不二夫 梶原 健吾 大澤 博隆 稲葉 通将 片上 大輔 篠田 孝祐
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.127-132, 2014-10-31

人工知能を用いたゲームをプレイするエージェントは数多く開発されているが,現在までに,人工知能が人間に勝利しているテーブルゲームの多くは全ての情報が公開されている完全情報ゲームである.それに対して,ゲームの中には情報が完全には公開されておらず,情報の被均一性がゲーム性を演出する不完全情報ゲームや,ゲームの本質がプレイヤ同士の自由対話や交渉によって実現されるコミュニケーションゲームがある.本研究では,不完全情報コミュニケーションゲームである人狼ゲームをエージェントがプレイするサーバを構築し,人とエージェント,エージェントとエージェントがそれぞれゲームをプレイする環境を整える.
著者
泉谷 達庸 片上 大輔 新田 克己
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.3, pp.1-8, 2010-02-27

採点基準が定められた論述式小論文試験を対象とした,採点結果への説明機能持つ採点支援システムの開発が本研究の目的である.各採点項目を予測した結果をユーザに提示するだけでなく,評価に対する根拠も示すことで,より説得的な支援を可能とする.本研究では 「論点の言及」,「論理性」 の評価に的を絞り,決定木によって支援情報提示の観点から評価ルールを生成するシステムを構築する.決定木の学習には J48 を採用し,事前に収集した採点済み答案を基に評価ルールを学習する.評価実験の結果,「論点の言及」 については人間とほぼ同等に評価でき,その評価の根拠として 「論点の言及箇所」 を精度よく特定できることが分かった.In this paper, our goal is to develop a system which can support essay (statement-type) examination rating by the fixed rating criteria. Not only the predicted point of rating are provided to users, but the basis of explanation is also given, which makes the support more convincing. We focus on the evaluation of"mentioned issues"and"logicality", and develop a system which can generate assessment rules in perspective of supporting information presentation by decision tree. We adopt J48 as the decision tree learning, and also learn the assessment rules based on the marked paper we collected preliminarily. As a result of the evaluation experiment, the system has the same evaluation capability in rating "the mentioned issues" as human. To be more precisely, we found that "the mentioned issues"can be accurately identifiable.
著者
片上 大輔 大久保 亮介 新田 克己
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.459-472, 2006 (Released:2006-08-23)
参考文献数
13

The purpose of this research is to predict the subjects which will become the fashion in an electronic bulletin board in the near future. We proposed the technique which analyzes propagation of the subject based on link information. To extract the pattern of propagation, we proposed several criteria to measure the fashion degree of the subject based on link information which appears in contributed articles. We realized prediction method with unknown subject in fashion using the classification by Support Vector Machine. We conducted experiments to verify the validity of this technique with known collected fashion-subjects.
著者
清水 英明 片上 大輔 新田 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.473, pp.67-72, 2007-01-16
被引用文献数
3

社会の複雑化と共に,研究活動においても様々な分野領域を複合的に組み合わせた活動が多くなった.分野の組合せの分析およびそれらのジャーナル,学会ごとの比較を行うことは研究者にとって有益な情報を与え,今後の研究活動に役立つといえる.本研究では文献情報を基に分野をノードとしたネットワークグラフを作成,視覚化を行うツールを開発し,ジャーナル同士の比較およびその利用方法を検討した.まず経済学分野についてボトムアップ的に分野間ネットワークを作成し,時系列分析,出来事との関連を調査した.また時間による分野の枝分かれなどの変化を文書類似度を用いて生成した分野間のネットワークにより分析,その利用について検討した.