著者
吉田 亨 玉川 英則 新保 雅之
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.59, no.463, pp.133-138, 1994
被引用文献数
1

"Uranihon" is a name of the sections of Honsyu along the Sea of Japan. But it sometimes means the undeveloped part of Japan, too, because the prefix "lira" has a negative nuance in Japanese. This paper analyzes frequence of using and the transition of meaning of the word by using old local newspapers in Niigata Prefecture since mid Meiji era, and investigates the historical background. In result,the periods when the word was frequently used were Showa tens and Showa thirties and in the both periods the meaning of the word deeply reflected the historical background.
著者
小嶋 敏夫 玉川 英則
出版者
一般社団法人 地理情報システム学会
雑誌
GIS-理論と応用 (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.23-33, 2004-07-31 (Released:2009-05-29)
参考文献数
8
被引用文献数
2 3

The present study seeks to provide meanings to distortions in historical maps from Edo Period by using Euclidean regression analysis, which is already theoretically systematized in cognitive map studies of geography. As for meanings or factors of distortions, cognitive and other possibilities are presented. In addition, the present study attempts to construct correction models of historical maps based on characteristics of distortions found in the above-mentioned process of providing meanings to distortions.
著者
河村 信治 市古 太郎 野澤 康 玉川 英則
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.379-386, 2015

広域にわたる東日本大震災の津波被災地では、復旧・復興の進行も、支援の形も多様であり、さまざまな専門性を持った外部からのグループが、復興支援のための活動に取り組んでいる。筆者らは、そのような活動の一つとして、岩手県沿岸北部に位置する野田村において、2011年から4年間にわたり「野田村復興まちづくりシャレットワークショップ」(以下、野田村CWS)を開催してきた。本研究では、この一連の活動のねらい、活動内容、課題をふりかえり、今後野田村の復興のためにこの活動経験を次に繋げていく展望について考察する。
著者
玉川 英則 野澤 康 市古 太郎 河村 信治
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は,東日本大震災の津波被災地であり,研究メンバーが発災直後から支援調査活動を継続し「顔の見える関係」のある岩手県野田村を対象に、現地での復興シャレットワークショップ(CWS)の実施をとおして、復興空間パターンを抽出し、周辺他都市との機能連携でのコンパクトな居住復興モデルを実践的かつ理論的に導出しようとしたものである。3年の研究期間(プレスタディ期間を含めれば4年間)において、素朴で物的な計画を中心とした提案から、期間途中から民泊プログラム等を組み入れることにより、当地のなりわいを体験し被災地に寄りそう中で、より地域に密着した提案を考案していくプロセス構築がなされていった。
著者
イサク アグス ブディ プルノモ 樋口 忠彦 玉川 英則
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.425, pp.73-85, 1991-07-30

住民に好まれる都市を開発するためには,都市の中のどこが,あるいはどのようなところが愛されているのか,またはよく知られているのかを知る必要がある。このようなことに関連して,チュアン(1974)は,「トポフィリア」(場所愛)という概念を用い,人間の環境に対する愛着を示している。本論文は,この概念を日本の五つの旧城下町という具体的な場において理解しようとする試みである。ただし,アップルヤード(1969)らが行ったように知覚という概念でトポフィリアをとらえるのではなく,環境に対する態度という観点から,ミルグラム(1972)が提起するにとどまった環境認知の根源を実証的に抽出し,都市間比較によりその意味をより明らかにしようとするものである。方法としては,各都市において,下記(2)の5つの項目についてアンケート調査を行い,因子分析により主要2因子を抽出,その因子構造および空間分布特性を分析することにより,各都市のトポフィリアを比較した。本研究の結論は次のようにまとめることができる。(1)本研究で用いた方法は,5つの都市のトポフィリアにかかわる心理学的地図を比較考察するのに有効であった。(2)分析に用いた5つの変数は,因子分析によ・り,2つの因子にまとめられた。すなわち,「頻繁に訪れる場所」と「よく通る道に隣接する場所」の2つの変数に強く関連する直接接触因子,および「美しい場所」と「保護すべき場所」に強く関連する間接接触因子であり,この二元性は,旧城下町のような歴史のある都市の特徴と考えられる。(3)因子構造からみて,5つの都市間の差異は,間接接触的場所(例えば,旧城跡などの歴史的・文化的特色のある空間)が直接接触的場所(例えば,日常買物をする商店街など)の発展によってどのように変容しているか,ということに深くかかわっているということが見いだせた。(4)5つの都市においては,物理的には同じあるいは近接する場所が,心理的には上記の異なる2つの意味を持った場所になっていることが多かった。これも,歴史性のある旧城下町の特徴と考えられる。(5)物理的空間という観点からみると,5つの都市間の差異は,直接接触的場所が,近代的開発に影響を受け分散化される傾向にある度合いに求められることが示された。以上,知覚が,物理的なファクターに影響されやすいのに対して,トポフィリアのような態度は,物理的なファクターに影響されにくいことが分かった。このことより,知覚でなく態度に着目してトポフィリアを研究するという方向性は有効であったといえよう。