著者
三木 光範 加來 史也 廣安 知之 吉見 真聡 田中 慎吾 谷澤 淳一 西本 龍生
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J94-D, no.4, pp.637-645, 2011-04-01

オフィスワーカが個人ごとに設定した照度をできるだけ少ない消費電力量で提供する知的照明システムを実際のオフィス環境において構築した.システムの構築場所は,東京都千代田区大手町にある大手町ビル内の三菱地所(株)都市計画事業室である.構築エリアの面積は約240平方メートルであり,26台の照明器具及び22台の照度センサを設置した.1台の照明器具は昼白色蛍光灯及び電球色蛍光灯からなり,器具ごとに色温度を変化させることが可能である.これらの機器は,制御用コンピュータと接続され,Simulated Annealingを応用した制御アルゴリズムにより動作する.システムの実働実験により,各オフィスワーカに個別の照度環境を提供できるとともに,従来の照明システムよりも消費電力量の削減効果があることを確認した.
著者
田中 慎吾 藤田 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.542, pp.79-84, 2008-03-05
参考文献数
9

観察者から物体までの距離が変化するとその物体の網膜投影像の大きさが変化するにも関わらず、ヒトはその物体の大きさをほぼ一定であると知覚することができる。これは大きさ恒常性と呼ばれる知覚現象であり、脳は網膜投影像の大きさと物体までの距離を用いて、物体の大きさを計算していると考えられている。本研究では距離情報として両眼視差に注目し、サルV4野における両眼視差表現と大きさ表現の関係を調べた。単一細胞活動を記録した結果、約半数の細胞で両眼視差選択性と大きさ選択性の間に相互作用がみられた。この相互作用は、ヒトを被験者として行った心理物理学実験の結果と一致していた。これらの結果は、大きさ恒常性に対するV4野の寄与を示唆する。
著者
田中 慎吾 タナカ シンゴ Tanaka Shingo
出版者
大阪大学大学院国際公共政策研究科
雑誌
国際公共政策研究 (ISSN:13428101)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.113-126, 2013-03

This paper sheds light on the process and reasons behind Harry S. Truman’s suggestion for the Far Eastern Commission (FEC) to permit basic research and academic instruction of nuclear physics in Japan in 1946 and acceptance the FEC’s decision that prohibited any research in 1947. This paper argues that Truman administration planned to relax the restrictions from the various perspectives, such as the international negotiation for controlling nuclear energy at the United Nations and the policy in occupied Germany. After facing oppositions in FEC, however, Truman dropped his suggestion and sought for just the multilateral decision by the FEC to share responsibility of its restriction.
著者
田中 慎吾 力宗 幸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.63, pp.119-126, 1999-07-22

SNMPを用いたネットワーク管理を研究する一環としてエージェントであるUPS(無停電電源装置)を題材としたマネージャシステムをWindowsNT/95上で開発し、その結果の評価と考察をおこなった。本システムはIETFのインターネット管理に準拠しており簡単なカスタマイズによりその他のエージェント用に転用可能である。あわせて、リモートシャットダウンプログラムも作成している。更に、セキュリティ向上のための方法について考察する。We have developed an SNMP manager system on WindowsNT/95 for an agent, a UPS (Uninterruptible Power System) and evaluated the behavior of the system. Since the system is based on the IETF's Internet management model, it can be applied to other agents with simple customization. Then we also have developed a remote shutdown program. Finally, we refer to a method for strengthening the system's security.