著者
上野 智子 相川 清明
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.12(2008-SLP-070), pp.211-216, 2008-02-09

楽しい、悲しい、落ち着いたなどの感性表現で効果音を検索する Sound Advisor システムについてすでに報告している。本研究ではこれらデータベースの楽曲ごとの感性ベクトルを楽曲から自動生成するために音響特徴量と感性ベクトルとの関係の分析をおこなった。効果音楽のパワー、ピッチなどの響特徴と現在ある感性ベクトルとの回帰分析を行うことで、効果音楽の音響パラメータから感情パラメータへの変換行列を導く方法を提案する。
著者
小松 綾花 相川 清明
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.2, pp.1-6, 2010-02-05

音楽におけるタイトルを一種のマルチモーダル情報と考え、タイトルの効果を分析した。効果音楽と効果音楽のタイトル、仮想タイトルを付加した 3 種類を聴いてもらいタイトルの効果実験を行なった。まず、音楽のみから連想される言葉とその強さを求めた。次に、タイトルを付与した場合の強度変化を求めた。その結果、タイトルの効果は音楽により想起されるイメージのあいまいさに依存することがわかった。This report analyzes the effect of titles for music from the view point of multimodal communication. Subjective tests were conducted for the combinations of music and titles. Associated words and their intensities were obtained on listening music. Then the changes of intensities by presenting their titles were analyzed. The results indicated that the effect of title depended on the intensity of the image evoked by the music.
著者
飯田 朱美 相川 清明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.69, pp.141-146, 2005-07-16
被引用文献数
6

我々は、ベクトル空間法を用いて、計測した多変量な情報を話し手聞き手の双方にとって理解しやすい表現に置き換えて出力する手法を提案した。そして、評価システムとして、温度や湿度などの気象情報を「さわやか」「うっとおしい」などの、日常我々が気象情報を他者に伝える時に使う感覚的に理解しやすい表現に置き換えて出力するシステム、Weather Reporterを実装した。本システムは、二つの表現を接続して出力することができるが、これまでは全ての組合せを順接接続詞、「そして」で接続していたため、共起するとは考えにくい組せの排除や語義に応じた接続詞の使い分けが課題となっていた。そこで、実際にはどのような接続形態が在り得るのかをアンケート調査を行って調査し、二つの表現のテンプレートベクトル間の非類似度を求め、複数の候補から接続詞を自動決定する手法を考案し、実装し、評価したので報告する。In previous research, we proposed an approach for describing multivariate environmental information as it might be expressed by humans using easy to understand day-to-day phrases. In its prototype, the Weather Reporter took meteorological data as input and produces expressive phrases such as "refreshing" or "muggy" as output. This system could also conjoin two phrases such as "hot and muggy", but the first version of the reporter could only assign the conjunction 'and' regardless of the meaning of the two phrases. Hence, we conducted a survey to find out how people typically conjoin two meteorological phrases. This paper reports on the findings from the survey and also proposes a new dissimilarity measuring algorithm that automatically assigns the conjunction additive 'and' or adversative 'but' to conjoin two sentences depending on the meanings of the two phrases that have been selected by the system to be combined.
著者
安田 宜仁 堂坂浩二 相川 清明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.11, pp.73-78, 2001-02-02
被引用文献数
6

本稿では,音声対話システムにおいて,効率良く確認を行う対話制御法を提案する.本手法はタスク毎にルールを記述することを必要としないので,タスクの変更の際の手間を減らすことができる.従来,自動的に効率的な確認手順を決定する方法では,システムが受け付け可能なユーザ要求の種類は1つに限定されていた.本手法では,ユーザ要求の種類が複数ある(たとえば,予約,確認,取消など)ような場合でも利用可能である.本手法は各ユーザ要求確認終了までの期待ターン数と,理解状態に対するユーザ要求の確率分布を利用して,対話終了までのやりとりの回数を小さくするような確認手順を選択する.計算機上で模擬ユーザとの対話による実験を行い,タスクに依存したルールを記述しなくても効率的に動作することを示す.This paper describes a dialogue control method for efficient confirmatation in spoken dialogue systems. This makers easier to change a task, because our method doesn't need to write task-dependent rules for each task manually. In previous works, there was a limitation that the system can accept only one type of user query. Our method can apply to systems which can accept more than one type of user query(e.g. reservation, confirmation, cancellation, etc.). Our method computes the expected number of turns that are taken to confirm each user query and the probability distribution of user queries estimated from system's understanding state. Based on the expected number of turns and the probability distribution, our method chooses the confirmation procedure that keeps the number of the whole dialogue turns small. Experiments with a simulated user model show that our method works efficiently without task-dependent rules.
著者
相川清治 等著
出版者
海口書店
巻号頁・発行日
1950
著者
上野 智子 相川 清明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.12, pp.211-216, 2008-02-09
被引用文献数
1

楽しい、悲しい、落ち着いたなどの感性表現で効果音を検索する Sound Advisor システムについてすでに報告している。本研究ではこれらデータベースの楽曲ごとの感性ベクトルを楽曲から自動生成するために音響特徴量と感性ベクトルとの関係の分析をおこなった。効果音楽のパワー、ピッチなどの響特徴と現在ある感性ベクトルとの回帰分析を行うことで、効果音楽の音響パラメータから感情パラメータへの変換行列を導く方法を提案する。Emotional representations are more effective than conventional keywords such as genres and artist names in retrieving music. A vector-based Sound Advisor system has been reported for retrieving background music in emotional phrases such as "happy", "sad", "calm" or "angry". This report analyzed the relation between emotional representation vectors and acoustic features for automatically generating emotional representation vector table of the sound retrieval system. This report proposes a method for deriving a transformation matrix from acoustic feature parameters to emotional parameters based on regression analysis.
著者
西野 豊 相川 清明 中嶌 信弥
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.324-331, 1999-04-25
被引用文献数
8

人間と機械との自然なインタフェースを実現する技術として, 音声認識と音声合成に対する期待は大きい. 複雑な設定や操作を行わず, あたかも人間と会話をするように使用できるシステムを実現することは永年の夢である. 本稿では, 音声認識と音声合成を応用したシステムの開発例, 両者を用いて対話的に使用できるシステムの開発例について概説する. システムを, より人間的な"気の利いたシステム"とするためには, 音声認識・音声合成技術の一層の性能向上と自然言語処理や知的対話処理技術と合わせたシステム開発が必要である.
著者
安田 宜仁 堂坂 浩二 相川 清明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.127-132, 2002-02-01

本稿では,認識文法の異なる2つの認識器を同時に使用し,ユーザ発話後にそれらの出力のどちらを利用するかを決定するような主導権混合型対話の制御を提案する.機械学習を用いて2つの認識器の選択を行った実験の結果を示す.実験の結果,適切な文法選択の精度は,ベースラインの95.5%から,97.7%に改善することができた.