著者
石田 健 宮下 直 服部 正策 山田 文雄 石井 信夫 前園 泰徳 亘 悠哉 川崎 菜実
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

多様な固有種のいる生態系に、国際自然保護連合が「最も危険な外来種100種」に指定しているジャワマングースによる被害の出ていた奄美大島において、マングースの餌ともなる外来種クマネズミ、両種に捕食される鳥類とイシカワガエル、動物個体群に大きく影響するスダジイ堅果結実量、の動態を調べ、生態系管理の基礎情報を得た。研究成果をふまえ、国内外で外来種管理の重要性と可能性を説明した。
著者
石井 信夫
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.73-82, 2003-08-30
被引用文献数
8

鹿児島県奄美大島で在来種保護を目的に環境省が進めている移入マングース(Herpestes javanicus)の駆除事業について,これまでの経過を紹介した.1996年度から1999年度まで,分布,生息密度,個体数などを明らかにするための調査がおこなわれた.マングースの個体数は1999年時点で5千から1万頭,年増加率は40%と推定され,根絶を目標とした駆除計画が検討された.この計画に基づいて.2000年度から報奨金制度を中心にした駆除が実施されている.これまでの作業により.2002年度までの3年間に9,469頭のマングースが捕獲され,その結果,個体数と生息密度は以前の数分の1に減少したと推測される.しかし,捕獲効率の低下に伴って捕獲努力量が減少し,個体数の低減化は足踏み状態である一方,分布拡大傾向が続いている.今後,捕獲努力量の増大と計画的配分をどのように実現するかが課題である.