著者
石原 直
出版者
東北福祉大学教職課程支援室
雑誌
教職研究
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.1-16, 2022-03-31

小学校算数科の内容は、量を根底としたものになっている。6歳という年齢から12歳までの児童にとって、日常生活に根差した内容は、理解しやすいといえる。しかし、本来数には量はない。数字の内容を見ればそれは明らかである。「数は量の抽象」という考え方と「数は量の比」という考え方を対比することで、算数科の学習を容易にできるかを考察する。
著者
原 歩 吉岡 政洋 伊藤 貴 西澤 雅彦 市川 雅 高橋 重人 緋田 めぐみ 竹森 政樹 石原 直毅 日比 紀文
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.1379-1383, 2001-12-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
20

症例は71歳,女性.他院での種々の検査の結果,特発性再発性アフタ性口内炎と診断されていた.本症例は約2年6カ月の間,再発するアフタ性口内炎に対して副腎皮質ホルモンの投与を受けていた.著者らは本症例のアフタ再発時にマレイン酸イルソグラジンを投与した.アフタは1週間で消失し,継続投与にて1年6カ月の間,アフタは再発していない.本症例はアフタ性口内炎に対するマレイン酸イルソグラジンの有効性を示唆した.
著者
伴 匡人 後藤 雅史 石原 直忠
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.27-33, 2014-12-20 (Released:2015-12-20)
参考文献数
29

ミトコンドリアは細胞内のエネルギー生産のみならずさまざまな細胞機能に関与する多機能なオルガネラである.ミトコンドリアは細長く枝分かれ構造をもつが,同時に活発な融合と分裂サイクルによりその形態を変化させており,このダイナミクスの制御には種を超えて保存されたGTPase群が機能している.近年,哺乳類においてこれらの関連遺伝子の欠損マウスが構築されたことで,初期発生や組織形成への効果など個体における機能が明らかになりつつある.さらに精製タンパク質や人工脂質膜小胞を用いた解析により,融合・分裂の際のGTPaseの挙動,脂質膜形態の変形機構が示されつつある.また最近ではミトコンドリアの形態制御異常が,神経変性疾患,代謝疾患や老化などに関与することから,融合と分裂の分子機構はさらに大きな注目を集めつつある.ここでは哺乳類を中心にミトコンドリアの形態制御に関する最新の知見を踏まえて概説する.
著者
割澤 伸一 石原 直 米谷 玲皇
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

ポリスチレンとポリメチルメタクリレートのジブロック共重合体が持つ自己組織化現象によって構成される30~100nm程度のピラー,ポア,膜の各自己組織化ナノ構造を三次元ナノ構造として作製する技術を開発した。具体的には,(1)三次元ナノ構造表面に自己組織化構造を配置する方法,(2)ナノテンプレートを利用して三次元的に自己組織化構造の配列を制御する方法,(3)自己組織化構造をテンプレートにした多層膜を作製する技術,(4)三次元ナノフレームに自己組織化自由膜を作製する方法,(5)エネルギービーム照射による自己組織化構造のナノパターンニング技術,(6)集束イオンビーム照射による薄膜接合技術を提案し,実験により可能性を示した。
著者
緑川 光正 麻里 哲広 小豆畑 達也 石原 直 岡崎 太一郎
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

鉛直荷重は建築構造物の耐震性能を損なうものと一般に考えられている。柱中間部浮き上がり(CMU)機構を有するロッキング架構は,鉛直荷重を活用して地震応答低減を図る構造システムである。先行研究では,浮き上がりに伴って容易に降伏するベースプレートを柱脚部に設置したロッキング架構の地震応答低減効果や地震時挙動を明らかにした。本研究では,今までの研究成果に基づき,CMU機構を有するロッキング架構(CMU架構)の耐震性能を明らかにすることを目的として,簡易解析モデルによるCMU架構の基本力学特性,CMU機構(荷重伝達+エネルギー吸収)の静加力実験に基づく性能評価,CMU架構の地震応答特性を解明する。
著者
浜岡 将司 藤岡 透 長井 新 江畑 健二 石原 直子 瀬戸林 政宜 福田 新 高岸 領 藤岡 荘一郎
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.107-112, 2010-12-31 (Released:2012-02-07)
参考文献数
16

ASA分類1,2の犬48臨床例に対しメデトミジンとミダゾラム(MM)を投与し,気管挿管後イソフルランと酸素で麻酔維持を行った。自発呼吸で維持し動脈血液ガスを分析した後,35症例で人工呼吸に変更し13症例では自発呼吸を維持し,15~30分後に血液ガスの分析を行った。ただし自発呼吸時にEtCO2が45 mmHgを超えた場合は,10秒に1回補助呼吸を用手で入れた。その結果,人工呼吸を行った場合pH,PaCO2,PaO2/FIO2(P/F ratio)および肺胞気-動脈血酸素分圧較差(P(A-a)O2)で有意な改善が認められた。結果よりMMを麻酔前投薬として用いイソフルランで麻酔維持を行った場合,換気能や肺の酸素化能の低下が示唆された例があった。また人工呼吸時にはこれらの症状が改善したため,MMを麻酔前投薬として用いイソフルランで麻酔維持を行った症例では人工呼吸を行う意義があると考えられた。
著者
石原 直 小豆畑 達哉 緑川 光正
出版者
独立行政法人建築研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

研究代表者らは基部で浮き上がりを許容した架構を対象に検討を行ってきたが、適用しやすい形状等に制約があった。本研究では「浮き上がり活用型制振架構」の適用範囲を拡大するべく、浮き上がり位置を高さ方向に調整した場合や、比較的ずんぐりとした建築物に適用した場合、また多スパンに適用した場合について、解析や振動台実験を通じてそれらの基礎的な振動特性と負荷低減効果を明らかにした。
著者
石原 直 山口 浩司 割澤 伸一 ドロネー ジャン・ジャック 米谷 玲皇
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

21世紀の先端ハードウエア技術(先端ものつくり)の根幹を支えるナノテクノロジーは,ナノ構造が発現する新たな物性を利用して新しい"もの"を創造することが重要なポイントである.本研究では,ナノテク時代の機械工学「ナノメカニクス」を開拓することを目標に,三次元ナノメカニカル構造としてナノ振動子を取り上げ,振動子の設計法,三次元ナノ構造作製技術の開発,機械振動測定法の開発と共振特性の解明,およびそのセンシングデバイスへの応用などナノ振動子の創製とその機能化のための基盤技術の構築を進めた.