著者
森永 頼鷹 河野 仁彦 大下 隆司 高橋 一志 石郷岡 純
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.86, no.臨時増刊1(医学部精神医学講座 石郷岡純教授退任記念特別), pp.E150-E153, 2016-01-31
著者
石郷岡 純 山城 一郎 福山 嘉綱 若田部 博文 三浦 貞則
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.88-95, 1985-04-30

美容外科受診患者に対し,精神科的立場からコンサルテーション活動を行った。この結果,容姿,容貌を気にし始めた年齢は10台から20台の若年に集中しており,対象部位は顔面とくに鼻が多く,約半数が"醜形"に対する関係念慮を抱いていた。これらの特徴は,従来醜貌恐怖症で指摘されていたことだが,美容外科受診患者全体の特徴としてとらえられるものと思われた。また受診患者の男女間の心理的特性は対照的であり,これについて若干の考察を行った。さらに,醜貌恐怖症の診断について検討し,社会適応,対人関係の障害を診断基準の一項目として加えることを提言した。また,リエゾン精神医学の立場から,現在までの美容外科に対するコンサルテーション活動の反省と問題点について指摘した。
著者
成田 心 岩橋 和彦 永堀 健太 沼尻 真貴 吉原 英児 大谷 伸代 石郷岡 純
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.229-235, 2014-03-15

抄録 抗うつ薬の一種であるセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)は,そのターゲット部位の1つであるノルアドレナリントランスポーター(NET)に作用し精神症状を安定させる効果がある。このことから,NETがパーソナリティに影響する可能性が考えられる。インフォームド・コンセントの得られた健常者201人のDNAを対象にNET遺伝子の2多型を判定し,対象者にNEO-FFIを実施して,NET遺伝子多型がパーソナリティに関与しているか検討した。-182T/C多型において,全体で開放性(O),男性で外向性(E)に有意差が認められた。さらに,1287G/A多型において,男性で神経症傾向(N)に有意差が認められた。よって,NET遺伝子多型がパーソナリティに関与している可能性が示唆された。
著者
古城 慶子 坂元 薫 石郷岡 純
出版者
東京女子医科大学
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.29-37, 2013-02-25

本稿では急性妄想幻覚状態後の推進低下期に焦点を当てて、病相期性経過段階を構成するpostpsychotic depression(PPD)と単極性ないしは双極性うつ病との間に症状構成、薬物療法および転帰に差異があるか、比較検討した。対象は5年以上経過を確認できた内因性精神病45例を母集団として経過のいずれかの時期にRDCによって統合失調症、統合失調感情病、特定不能の機能性精神病と診断され、しかも妄想ないしは幻覚が前景にある20例のうち推進低下期が後続するもの9例である。RDCによってそれらの推進低下期の横断面病像を診断すると、定型うつ病(D;2例)、準定型うつ病(d;4例)、その他の精神医学的障害(OPD;3例)であった。これらとRDCで規定した単極性うつ病(13例、病相数44)および躁病後に引き続くうつ病(10例、病相数12)とを比較した。PPDのDおよびdと単極性ないしは双極性うつ病のDおよびdとの比較では症状構成および炭酸リチウム療法以外の薬物療法に差はなかった。病相持続期間はPPDが単極性あるいは双極性うつ病相に比べ有意に短い傾向にあった。PPDのDおよびdとPPDのOPDとの比較では抑うつ気分と睡眠覚醒障害に差が認められたが、薬物療法と持続期間に差はなかった。PPDには明瞭な抑うつ症候群と推進低下症候群としかいえないものとがあったが、両群ともに積極的な抗うつ療法によって短期間で寛解していたことからうつ病の軽症型の可能性が示唆された。
著者
鈴木 豪 志賀 剛 木原 貴代子 大熊 あとよ 西山 寿子 小林 清香 鈴木 伸一 西村 勝治 石郷岡 純 萩原 誠久
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.381-381, 2011-10-25

第6回東京女子医科大学メンタルヘルス研究会 平成23年6月23日 東京女子医科大学総合外来センター5F 大会議室