著者
篠 聡子
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.1351-1355, 2014 (Released:2014-12-20)
参考文献数
2

高齢患者が術後早期に回復するために、看護師は状況に応じて、個別な対応が必要である。術後経口食の再開に合わせて、栄養状態の悪化や摂食嚥下、心理的ストレスのリスクについてアセスメントし、問題がある場合、速やかに地域連携による退院後の在宅支援を計画する。高齢患者が自立した社会生活を再獲得し、患者自身が望む環境でその人らしさを尊重しつつ最期を迎えるために、看護師は患者に関心を持ち自発的な変容の出現を根気強く待ち、患者・家族の歴史を踏まえ、適切な介入を行うことが重要である。