著者
能勢 博
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.1-9, 2012 (Released:2014-01-30)
参考文献数
17
被引用文献数
3 1

ヒトの体力は20歳台をピークにその後10歳加齢するごとに5-10%ずつ低下する.そしてピーク時の25%以下になると要介護となり,自立した生活ができなくなる.この体力の低下は主に老人性筋委縮(サルコペニア)と呼ばれるもので,皮膚にしわが寄ったり,頭の毛が薄くなったりするのと同様,加齢遺伝子の仕業と考えられている.大切なことは,この体力の低下と医療費の増加との間に高い相関があることである.最近の運動生理学では,加齢による骨格筋の低下によって,全身の慢性炎症がおこり,その結果,高血圧,糖尿病,肥満などの生活習慣病だけではなく,うつ病やがんを引き起こすと考えられている.したがって,これらの疾患を予防するには,加齢によって失われる体力を「運動トレーニング」で防ぐことが最も効果的である.運動生理学における運動トレーニングの基本は,個人の最大体力の70%以上の運動を1日30分以上,週4日以上実施することである.しかし,そのためには専門の体育施設に通い,専門のスタッフの指導を受けなければならず,一般に普及しにくい.そこで,我々は,より安価で容易に中高年が体力向上を達成できる個別運動処方システムを開発した.この特徴は,1)インターバル速歩,2)携帯型カロリー計(熟大メイト),3)遠隔型個別運動処方システム(e-Health PromotionSystem)である.これによって,体力向上,生活習慣病症状改善,うつ指標の改善,医療費の削減などの効果のあることを5, 200名の中高年者で明らかにした.今後,同システムが歯科予防領域にも浸透することを期待している.

2 0 0 0 OA 3.運動療法

著者
能勢 博
出版者
日本循環制御医学会
雑誌
循環制御 (ISSN:03891844)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.121-139, 2014 (Released:2015-03-26)
著者
能勢 博 森本 武利 小椋 香苗
出版者
THE PHYSIOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
The Japanese Journal of Physiology (ISSN:0021521X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.1019-1029, 1983 (Released:2006-07-28)
参考文献数
21
被引用文献数
31 49

Dehydration amounting to about 10% of body weight was induced in adult male rats by exposure to a hot, dry environment (D.B.T., 36°C; R.H., 20%) over 6 to 8hr. The volumes of total water (TW), extracellular fluid (ECF), and plasma (PV) were determined both on individual tissues and on the whole body using the constant dry weight as well as 51Cr-EDTA and 125I-RIHSA dilution methods. Total body water (TBW), intracellular (ICF), and interstitial (ISF) fluid volumes were calculated from these data.The 10% loss of body weight caused a decrease in TBW by 17% from the control value; 41% of this loss was from ICF, 47% from ISF, and 12% from PV. The decrease of ISF was proportional to that of PV and the water loss from ICF was caused by an increase in plasma osmolality. As to the water loss from organs, 40% of the whole body water loss came from muscle, 30% from skin, 14% from bone, and 14% from viscera. The G.I. tract had the highest tendency to lose water while the brain and liver showed the least.These findings suggest that under heat-induced dehydration, both the extra- and intracellular fluid compartments of muscle and skin play an important role in the compensation of water loss and in the maintenance of circulation to the brain and liver.
著者
森本 武利 三木 健寿 能勢 博 山田 誠二 平川 和文 松原 周信
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.31-39, 1981-04-15 (Released:2010-10-13)
参考文献数
8
被引用文献数
6

1.スポーツ飲料 (グルコース電解質混合溶液―G-E溶液) 摂取による, 発汗時体液量および体液組成変化を検討するとともに, 発汗時の自発的脱水の発生機序に検討を加える目的で発汗負荷実験を行った。実験には8名の被験者を用いて, それぞれ水分を全く与えない条件, 水を自由に摂取させる場合, およびG-E溶液を自由に与える場合の3条件下で, 高温環境 (36℃, 70%R.H.) 下にて運動負荷を加え, 水分バランスおよび血液性状の測定を行った。2.いずれの条件下にいても, 2時間の発汗負荷により約1.6kgの体重減少を来したが, 発汗直後における血液性状に関しては, ほとんど有意の差は認められなかった。自発的脱水の程度に関しても, 発汗中では水およびG-E溶液摂取による差は認められなかった。しかし3時間の回復期間をも含めて比較すると, 水負債は脱水実験で体重の3.4%, 水摂取実験で2.0%, G-E摂取実験で1.3%となり, 脱水実験に比して他の2条件下に有意差が認められた。3.水分喪失の体内分布は, 発汗直後ではいずれの条件下でもほぼ血漿25%, 間質液45%, 細胞内液30%である。その後の3時間において, 血漿量はいずれの条件下でも回復する。間質液量は脱水群ではさらに減少するが, 他の条件下ではほぼ同じである。しかし細胞内液量は脱水群ではさらに減少し, 水およびG-E溶液を摂取すると回復を示し, 特に後者では回復が著しい。4.これらの結果に基いて, 自発的脱水の機序について検討を加えた。
著者
能勢 博夫 水上 雅人 大橋 英史 村川 一雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.434, pp.51-55, 1998-11-27
被引用文献数
1

ファクシミリ、コードレス電話、パソコン通信用モデムのような通信端末機器は通信線及び商用電源線に接続されるため、雷サージ等の過電圧が通信線から商用電源線(又はその逆)へ雷サージ電流が流れ、通信端末機器が破壊されることがある。これに対してこれまでにバイパスアレスター法等の雷防護法が提案されているが、本報告では通信線又は商用電源線を一時的に遮断することにより、雷サージ過電圧による通信端末機器の破壊を防ぐ「雷防護ブレーカ」方式を提案するものである。