著者
草柳 千早
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2008

制度:新 ; 報告番号:乙2166号 ; 学位の種類:博士(文学) ; 授与年月日:2008/4/16 ; 早大学位記番号:新4823
著者
前納 弘武 大鐘 武 草柳 千早 池田 緑
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学紀要. 社会情報系, 社会情報学研究 (ISSN:13417843)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.67-82, 2007

1990年代以後、大学における変化あるいは改革のひとつとして、新しい名称をもち複合的な学問分野からなる学部が増えているという現象がある。そうした学部のなかには、カリキュラムに社会学分野の科目を含むものも少なくない。しかしそれらの学部での社会学教育には、従来とは異なる固有の難しさがあるように思われる。筆者らは、平成16年度大妻女子大学社会情報学部プロジェクト研究として、「複合的な学問分野からなる学部における社会学教育の現状と課題」研究を実施し、その一環として、新名称を冠し、複合的な学問分野からなっていると思われる全国の大学学部の社会学教育担当者を対象に質問紙調査を行った。本稿ではこの調査結果について、第1に、学部における社会学教育の位置づけ、第2に、社会学分野の科目を教える際の諸問題、第3に、学生に学んでほしいこと、教育の重点、第4に、社会学教育が担うべき役割、以上の4点について概観し、教育上の課題を論じる。調査結果からは、複合的な学問分野からなる学部における社会学教育の問題として、カリキュラム上の基礎であっても社会学を体系的に教育することが難しい、また基礎であってもなくても、カリキュラム上の他の分野・科目との整合性、連携が難しいこと、学生の関心・知識・理解度にばらつきが生じていること、の主な3点が明らかになった。
著者
草柳 千早
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.7, pp.167-178, 1994-06-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
35
被引用文献数
1 1

This paper examines interactional processes through which personal difficulties or problems as experienced are defined and through which claims are made. First, I look into the constructionist idea of “claims. ” Then, the interaction between claimants is viewed as a reality-definition contest. I examine and develop the description of reality-definition contests formerly given by Loseke (1987). With an illustration of a case of claims-making regarding “fufu-bessei” (an argument against changing a married woman's surname to that of her husband), I discuss and show how one's experience and definitions of problems are involved and invalidated in the mechanism of reality-definition contests.
著者
草柳 千早
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2008

制度:新 ; 報告番号:乙2166号 ; 学位の種類:博士(文学) ; 授与年月日:2008/4/16 ; 早大学位記番号:新4823
著者
草柳 千早
出版者
三田社会学会
雑誌
三田社会学 (ISSN:13491458)
巻号頁・発行日
no.6, pp.51-65, 2001

論文1. はじめに2. 「逸脱的」マイノリティのアイデンティティと「生きづらさ」への対処をめぐる2つのモデル(1) アイデンティティの「モノポリー」モデル : ゴフマンにおけるスティグマ所有者(2) アイデンティティの「肯定主張」モデル : 「クレイム申し立ての社会学」におけるマイノリティのアイデンティティ・ポリティクス(3) 2つのモデルと現代日本3. 現代社会にみる「逸脱的」マイノリティのアイデンティティと「生きづらさ」への対処 : 異性愛者でない女性を事例として(1) 「私」の多元性(2) 既成のアイデンティティ・カテゴリーへの違和感と差異への感受性(3) カテゴリーの過剰と無意味化(4) 「私は私」であること4. 「生きづらさ」と社会(1) 集合的アイデンティティと現代社会における「私」(2) 相対主義と無関心(3) 自立・自助努力という行き方5. おわりに : 個人の問題経験と社会
著者
草柳 千早
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2008 (Released:2016-11-21)

制度:新 ; 報告番号:乙2166号 ; 学位の種類:博士(文学) ; 授与年月日:2008/4/16 ; 早大学位記番号:新4823
著者
那須 壽 草柳 千早 土屋 淳二 榎本 環 河野 憲一 飯田 卓 木村 正人 大貫 恵佳 関水 徹平 大黒屋 貴稔
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

「知の在り方・有り様が変わりつつある」という日常的実感(仮説)を導きの糸として、25大学40年間の社会学関連シラバスに関する調査と、社会学の教育と研究に関する質問紙調査を立案・実施し、分析した。これら二つの調査研究は「知の社会学」の構想の一環であり、今日、多くの人びとによって実感されている(であろう)「知」の在り方・有り様の「変化」を見定める第一歩として、社会学知における変化をいくつかの側面から明らかにした。