著者
藤原 徹
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.62, pp.5-9, 2000-10-27

長編のCG映画を制作するにあたって、より高いクオリティと、より短い制作時間を要求される。これらを実現するために、ネットワークの高速化、ストレージの強化、制作スケジュール管理システムの導入、モーションキャプチャーシステムの導入、コストパフォーマンスの高いレンダリングサーバーの新規開発と導入といった技術的な工夫を行った。放送局内でこのような制作環境を作り、実際に映像制作を行うことによって、来たるべきデジタル放送時代へ向けて、デジタル映像制作のノウハウを蓄積することができた。
著者
藤原 徹 Toru FUJIWARA 仙台大学 SENDAI COLLEGE
出版者
仙台大学学術会
雑誌
仙台大学紀要 = Bulletin of Sendai College (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.15-21, 1987-10-01

サーブとサーブレシーブは,バレーボールにおいて最も重要な基本技術のひとつである。本研究は,東北地区大学バレーボール・リーグ戦において,サーブの落下地域とそのサーブレシーブの成功率とが勝敗との関係において,どのように関連しているのかを検討した。そして,その結果をもとにしてサーブレシーブの成功率の悪ゾーン,つまり守備側の弱点を見い出し,そのポイントを攻めるためのサーブ技術養成の問題についても検討した。それらを要約すれば,以下の通りである。1)サーブは,センターコースへ46.9%打たれ,クロスコース29.4%,ストレートコース24.7%の順になっている。2)サーブは,フォワード(24.5%)よりバック(75.5%)への長いコースへ多く打たれている。3)サーブレシーブする位置によって,そのサーブレシーブ成功率が異なり,コート中央よりエンドラインやサイドラインへ近くなるほど成功率が低くなっている。特にコート左側は成功率が低い。4)サーブレシーブの成功率は,リーグ戦Low rank teamよりHigh rank teamの方が高い。5)セット取得については,サーブの成功率だけでなく,他の要因,攻撃力,ブロック力,レシーブ力が勝敗に左右していると考えられる。The purpose of this stdudy is to know how win or lose is influenced by the success rate of service receive at the falling point and its area in the volleyball league matches of colleges and universities in Tohoku district, and to find the lower areas of success rate, weak points of service receive, and to display the tactics of servics, the consolidating of service and service receive and the method of service receive formation. The results are follows: (1) The 46% of the services are slapped to the center, 29.4% diagonally and 24.7% straight. (2) The services are slapped more backward than forward, and the former is 75.5% the latter is 24.5%. (3) The rate of service receive to receive the slapped servics is different on each position, The closer the falling points of service is to the endline or the sideline, the lower the success rate is. Especially the rate is lower at the leftside in the court. (4) The success rate of service receive is higher in high rank team than in low ramk team. (5) It is considered that win or lose is decided by the attack, the blocking and the resceive besides the success rate of service receive.
著者
藤原 徹 蔵 琢也 宮田 周平 阿部 麟太郎 神農 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.479, pp.139-142, 2009-03-04
参考文献数
16
被引用文献数
6

樹木画(バウム)試験は、性格・心理状態を推測する心理検査として心療内科等で実施されている.この試験は投影法であるために、被験者の偏見や恣意に影響されにくいという利点がある反面、試験結果から直接に抑うつ状態等を知ることはできなかった.今回、描画された樹木画を画像解析し、その特徴量を計算して、被験者の抑うつ性尺度と比較したところ、樹木画の濃度値・描画量と抑うつ性尺度の間には一定の相関があることを見出した.この方法を用いることで樹木画試験から被験者の抑うつ性尺度を推定できるようになった.
著者
中林 一樹 高見沢 邦郎 藤原 徹
出版者
東京都立大学都市研究センター
雑誌
総合都市研究 (ISSN:03863506)
巻号頁・発行日
no.48, pp.p69-107, 1993-03
被引用文献数
1

建物の用途や形態の制限に関する用途地域・容積率規定・高度地区等いわゆる地域地区制度は、大正8年以来、わが国の市街地土地利用計画制度の根幹をなしている制度である。この地域地区は、これまでに制度的改定に加えてその具体的運用である地域での指定の見直し改定が繰り返されてきた。本研究は、1968年に現都市計画法が新訂され、1973年の全面指定替え以降1981年に続く3回目の全面見直しであった1989年指定替えの実態を、実際的改定作業を担当した東京都の各区市の担当部局へのアンケート調査から分析したものである。基本地域が4種から8種になった1973年改定の実態と比較しつつ以下の点を分析・考察した。第ーに、土地利用計画の大枠を規定する東京都の指定の方針を比較分析すると、今回の方針が「整備の促進」を前提としつつも環境保全的基調から開発・再開発促進的基調に変換していること。第二に、実態的に改定内容を分析すると、結果的には大幅な改定となっている。その内容は規制の緩和の方向への見直しが基調で、用途規制の緩和のみならず、とくに指定容積率においては平均的に区部で9.5%、市部(19市)で6.9%の増加を見ていること。第三に、改定手続きとしては、審議会の運営は1973年以降定着しているが、地元説明会の開催やそれへの市民の参加状況、陳情等住民要望の状況を見ると、形式的には実施されているといえるものの実質的な住民参加は低調であったといえよう。Japan's first land use zoning regulation system was established in 1919,when the first modern town Planning Act and Building Standard Act were promulgated. With the revision of the Town Planning Act in 1968,the number of basic types of zones in the land zoning system increased from four to eight. In 1973,all the old land use control zones were canceled and newly designated. Since then,two major revisions of zone designation have taken place,in 1981 and 1989. It is of interest how the new land use regulation zones were designated,because the zoning regulation system is the most basic method for land use management and promotion of planned land use. Also,a new zoning regulation system is being prepared,with designation of new zones to be completed in several years. In the new system,the three existing residential zones are replaced with seven new ones. The quality of Tokyo's residential environment will be determined by how these new residential zones are designated,basically by whether deregulation or regularization,such as down-zoning,is implemented. This study investigates the course and circumstances of the 1989 zoning revision in comparison with the re-designation between 1973 and 1989. It contributes to the discussion on the management policy for the new zoning regulation system and the format of re-designation. We distributed questionnaires to all local government planning departments (on the level of ku-municipal borough and shi-city). Twenty-three ku-authorities(100%) and 19 shi-authorities (70%) returned the questionnaire that dealt with zoning regulation planning,zone proportion change,zoning draft plan,new designation plan,designation procedure (such as public hearings), public opinion surveys,composition and management of committees,etc. In contrast to the 1973 regularization,the 1989 land use control policy is based on deregulation of individual building construction and redevelopment. The basic assumption is that improvement of infrastructure must be promoted through cooperation between government and the private sector,but individual construction and develpment are deregulated. The existing land use regulation was largely revised in direction of deregulation of both land use control and building bulk ratios. Expecially,the new maximum bulk ratio permits an average ratio increase of 9.5% in inner Tokyo (ku-area) and 6.9% in outer Tokyo (shi-area). Finally,not only the number of public opinions collected but also the number of participants in the public hearings is lower than in 1973. One of reasons may be that many houses in inner Tokyo need to be rebuilt or renewed,because they were built about 30 years ago and thus are superannuated today. However,it is not easy to build a desirable house because of the small size of each site. Therefore,many owners hope for a relaxation of the building and bulk ratio regulations.
著者
森 敏 藤原 徹
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1994

酵母の細胞膜に存在する3価鉄還元酵素の核遺伝子FRE1を含むplasmid(pC6L)ら制限酵素でORFにあたる配列を切り出し,2種類のT-DNAのコンストラクト,PYH6(pBI121由来)とPYH7(pUCΩE12GUS由来)に組み込み,タバコ(Nicotiana tabacum L.var SR1)に感染させた.カナマイシン耐性カルスを選抜し,植物体を再生させT2植物種子を採取し,カナマイシン耐性の7個体を得た.FRE1に特異的なプライマーでPCRを行ない,根からのRNAに対してノーザンハイブリダイゼーションを行なうと,0.9kbの転写物が確認された.この転写物は予想されるmRNAの長さよりも短かかったが,一応実験を続行した.これらの遺伝子導入植物の根の細胞膜が導入遺伝子の恒常的な発現によって,鉄が十分にある条件下でも3価鉄還元酵素活性を有しているかどうかを,根圏近傍のBPDS-Fe^<2+>の発色法を用いて検定した.ざんねんながら,発色は有意ではなかった.そこで鉄欠乏条件下での本酵素活性の持続性を水耕法によって検定したところ,2株が鉄欠乏耐性を示した.一方,本実験では,完全長のmRNAが得られていない.その原因を追究したところ,酵母ではポリAシグナルとは読まれない配列が,タバコでは読まれているために転写が途中で終了していることが判明した.現在,FRE1中のこの様な可能性のある5カ所のコドン領域をサイトスペシフィックミュータジュネシスにより改変した遺伝子を作成して,遺伝導入タバコを作成している.
著者
宮原 耕介 藤井 彩人 齊藤 久志 藤原 徹
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.31, pp.49-52, 2011-07-21

日本テレビは2010年の8月21日に巨人戦の生中継の制作を初めて3Dで行った。3Dカメラを用いた立体的な映像のみならず、得点や守備図などの画面表示も3DCGを制作した。画面表示の送出は新たに開発した3D立体映像送出機を用い、デザインやアニメーションも3D映像に適した演出にして新規制作した。中継は「スカチャン3D169」で放送され、東京ドームや新宿で行われたパブリックビューイングにおいても多くの方が3Dメガネをかけて中継を楽んだ。
著者
宮林 聡 藤原 徹 湯本 典行
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.61, pp.57-62, 1993-10-21

NTV has created the Japanese characters' on-screen graphics system, using the technical knowledge gained by the experience of the Japanese-English simultaneous on-screen graphic system which was produced/established at the 3rd IAAF World Championships in Atheletics in Tokyo in 1991. This system is operated by receiving the host computers' data at the venue where we transmit from, but actually super-imposing our simultaneously produced Japanese character graphics, all done without This results in the benefit of delay compared to the host broadcaster's English superimposement. viewer in Japan where they can see in Japanese(where it used to be in English or some other language)the athletes' and sport's information of an event that NTV is transmitting from abroad.
著者
米山 忠克 藤原 徹 林 浩昭
出版者
東京大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

マメ科植物では篩管を移行する物質が窒素固定する根粒数を決めていること、これにはhar1遺伝子が関与していることを示している。しかし根粒数を制御する物質は未だ不明である。本研究で用いた植物ステロイドホルモンであるbrassinosteroidsは植物の成長において様々なはたらきを行なうだけでなく、最近は病害ストレス応答に関与し、病害抵抗反応をシステミック(全身的)に誘導することが報告されている。このbrassinosteroidsの最も生理活性の強いbrassinolideのダイズ野生株(エンレイ)および根粒超着生ミュータント(En6500)の地上部への処理と、brassinosteroidsの合成阻害剤のbrassinozoleをエンレイの葉部と培地から処理をして、葉部の成長と根粒の着生を調査した。Brassinolideの葉への処理はEn6500の根粒数を23-62%に低下させたが、エンレイでは根粒数は変化しなかった。Brassinolideの処理によって、節間は伸長した。葉にBrassinozoleの処理を続けるとエンレイの根粒数が増加した。また培地へのbrassinozoleの処理は節間を短くし、根粒数を増加させた。このような結果から葉部の,brassinosteroidsが篩管を通じてシステミックに根粒着生を変化させることが始めて明らかとなった。イネ篩管液からメタルの鉄、亜鉛、カドミウム、ニッケル、銅、モリブデンなどを検出した。とくにカドミウムと亜鉛については遊離のイオンでなく、大部分がリガンドと結合していていることを明らかにした。篩管内鉄またはその結合物質は鉄のシグナルとなっていると予想された。本年度から日仏共同研究「植物の炭素、窒素同化のシグナリングと代謝ネットワークの分子基盤とその応用」(代表 長谷俊治、Suzuki Akira)の日本側の研究協力者となった。ここでは代謝とそれを制御するシグナリングを研究することとした。また12月8〜9日と大阪大学蛋白研究所で開催された「植物代謝のネットワークとシグナリングの分子基盤とその応用」セミナーで「植物成長とC/N移行:^<15>Nと^<13>Cによる追跡」と題して本萌芽研究のテーマの長距離シグナリングメタボライトの存在とその重要性について講演した。