著者
岸江 信介 松丸 真大 西尾 純二 中井 精一 真田 信治
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01 (Released:2015-04-16)

本研究では、近畿方言における配慮表現の特徴について地域差および男女差の観点からその実態を明らかにするため、以下の3点を目的としている。1.近畿方言には、京阪方言のように複雑な敬語体系を有する方言と、無敬語に近いとされる方言が存在する。敬語体系を異にする方言間には配慮表現においてもが差がみられ、有敬語地域ほど配慮表現もバリエーションに富むと考えられる。この仮説を検証する。 2.対人コミュニケーション上の働きかけには、地域差のみならず男女によってどのような差が現れるのか、調査を通じて、その特徴を浮き彫りにする。3.ことばの運用面に視点を据え、地理的研究を展開する。平成27年度の研究成果として、研究計画では、1.京都・大阪における配慮表現の面接調査(代表者・分担者・連携研究者・研究協力者)2.近畿地方全域での配慮表現に関わる通信調査[代表者・分担者]の2点を行うことになっていた。1.では平成27年9月に大阪での調査を完了させた。大阪市内の区役所、福祉会館、老人憩いの家など15ヶ所で70名を超える大阪生え抜きの60代以上の方々全員と面会し、お一方ずつ配慮表現調査を実施し、ご教示を得た。また、この調査で得たすべてのデータを学生アルバイターの協力を得て、文字化し、『近畿方言における配慮表現』研究成果報告書―大阪市域調査編―総頁数282頁-を刊行した。平成28年度ではこのため、予定どおり調査が進まなかった京都市での現調査を第一義に考えている。2.では、当初、近畿地方での通信調査を実施することを目標としていたが、27年6月に天理市で行った科研会議で、近畿地方の配慮を浮き彫りにするには、全国的な調査を経るべきであるという意見が出され、調査対象地域を近畿から全国へと拡大した。調査は平成27年7月から同年11月にかけて実施し、全国各地から約700名余の方々から回答を得た。
著者
野田 尚史 小林 隆 尾崎 喜光 日高 水穂 岸江 信介 西尾 純二 高山 善行 森山 由紀子 金澤 裕之 藤原 浩史 高山 善行 森野 崇 森山 由紀子 前田 広幸 三宅 和子 小柳 智一 福田 嘉一郎 青木 博史 米田 達郎 半沢 康 木村 義之
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005 (Released:2005-04-01)

現代日本語文法, 音韻論, 古典語, 方言, 社会言語学などの各分野から, 述べ19名の研究者の参加し, 古典語など, ほぼ未開拓であった領域を含む対人配慮表現の研究の方法論を次々と開拓することができた。とりわけプロジェクトの集大成である, 社会言語科学会における10周年記念シンポジウムの研究発表では高い評価を得た。その内容が書籍として出版されることが決定している。