著者
西田 晃一
出版者
熊本大学
雑誌
先端倫理研究 (ISSN:18807879)
巻号頁・発行日
no.2, pp.90-105, 2007-03

What would be a way to reveal historical characteristics of Japanese ideas or culture? To answer this question, Masao Maruyama devised a theory of ''koso''. This term could be translated into ''old layer'' in English. By this, he means 'a obstinate repeated pattern of ideas and feelings.' This concept had been revealed in three categories: ethical values, historical values, and political values. However, there are various criticisms against this approach. This paper will take a look at problems of circular argument, concept of nation states, and the presence of an archetype for thought pattern in the concept of old layer.
著者
武田 恵史 西田 晃 小柳 義夫
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.51(2002-HPC-090), pp.13-18, 2002-05-27

近年 広域に分散された世界中の情報資源を統一的に扱う Grid と呼ばれる技術が盛んに研究され 開発が進められている. 本研究では LAN 上のPC クラスタを Grid に見立て グローバルコンピューティングのソフトウェアインフラストラクチャに必要とされる様々な要素技術を提供するツール群である Globus toolkit をクラスタ上に実装した. 実験ではGlobus を用いて実装された MPICH の拡張である MPICH-G2 を使用してLinpack ベンチマークテストを行い Grid 上での並列計算における性能を Globus上に実装され資源管理機能を備えた MPICH-G2 と通常の MPICH の複数のネットワーク上での比較により評価した. 実験から 十分な通信帯域幅のある環境では 両者はほぼ同等な性能を示すことが分かった.
著者
伊藤 泰典 高橋 公也 宮本 真孝 高見 利也 小林 泰三 西田 晃 青柳 睦
雑誌
研究報告 音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-89, no.17, pp.1-6, 2011-02-04

圧縮流体の解析ツールである Large Eddy Simulation(LES) を用いて、2 次元、および 3 次元エッジトーンのシミュレーションを行った。Lighthill の音源分布を計算し、渦度分布と音源の関係を考察した。
著者
蓬来祐一郎 西田 晃 小柳 義夫
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.45, no.SIG03(ACS5), pp.100-108, 2004-03-15

集合通信のスケジューリングは,通信時間を大きく左右する.従来の研究ではネットワークを抽象化し,ハブや不均一なネットワークなどのより現実的なモデルを避けていた.しかし,グリッドコンピューティングへの関心や分散データベースなどの需要の増加とともにこの問題の重要性が増してきている.そこで本研究において,スケジューリングの影響が大きいと考えられる木構造におけるブロードキャストの最適スケジューリングを考える.まず,不均一なネットワークを考慮した場合,NP困難な問題になることを示し,最適解の探索に深さ優先探索による分枝限定法を用いた方法を提案する.その際,木構造の対称性からくる冗長性を高速な木の同型判定アルゴリズムにより省く手法を紹介し,その有効性を示す.また実機によるテストを行い,汎用的なMPI実装のブロードキャスト関数MPI Bcastと比較し,ブロードキャストの実行時間が大幅に削減される場合があることを示す.
著者
吉田 健志 木下 秀文 谷口 久哲 地崎 竜介 西田 晃久 川喜多 繁誠 日浦 義仁 大口 尚基 河 源 六車 光英 松田 公志
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.323-325, 2007-05

29歳男。陰茎腫脹と勃起が続くことに気付き緊急入院した。陰茎は硬く, 勃起状態で自発痛を認めた。持続勃起症の診断で陰茎海綿体内血液ガス分析を施行した。血液ガス所見より静脈系の流出障害と判断し19G翼状針で陰茎穿刺を行い, ヘパリン生食で凝血塊洗浄, α作動薬海綿体内注入を繰り返し経過観察した。勃起状態は軽度改善したが疼痛の増悪を認め, Hb低下, Ht低下から輸血の必要を説明したが宗教的理由で拒否された。白血病に関して血液主要な以下で骨髄穿刺を施行し慢性骨髄性白血病と診断された。ドロキシカルバミド内服を開始し, メシル酸イマチニブへ変更し骨髄穿刺で完全緩解した。再発は認めず経過している。A-29-year-old man visited our hospital with the complaint of a continuous rigid and painful erection which began two days before. We diagnosed ischemic type of priapism by aspiration of penile cavernosal blood analysis; an acidotic and hypoxic blood. The leukocyte count was 263,000/p, and chronic myelogenous leukomia (CML) was suspected. After the failure of conservative treatment, glans-cavernosal shunt (Winter procedure) was performed. The postoperative course was uneventful and the intercourse was possible at five months after the operation. CML was treated by administration of imatinib mesylate and no evidence of recurrence was observed.