著者
中嶋 正之 白井 暁彦 谷本 正幸
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.882-888, 2015 (Released:2017-11-01)
参考文献数
3
被引用文献数
4
著者
原田 雅樹 木本 伊彦 藤井 俊彰 谷本 正幸
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.64-73, 2002 (Released:2008-07-30)
参考文献数
20

フラクタル画像符号化の高速化を実現するために,以下の二つの手法を提案する.第一の手法では,スケーリングパラメータの計算回数を削減させるために,一つのレンジブロック内の最大振幅と一つのドメインブロック内の最大振幅との比(以下ここではこれを最大振幅比と呼ぶ)を用いる.符号として選択されるドメインブロックにおける最大振幅比はスケーリングパラメータ付近の値をとるため,ある閾値を超える大きな最大振幅比を持つ場合にはスケーリングパラメータの計算を行わない.第二の手法では,スケーリングパラメータそのものの計算量を削減させるために,一つのレンジブロック内の輝度偏差と一つのドメインブロック内の輝度偏差との比(以下ここではこれを偏差比と呼ぶ)を用いる.偏差とスケーリングパラメータとの間には相関があるため,計算量の少ない偏差比に定数をかけてスケーリングパラメータを近似的に求める.
著者
ナ・バンチャン プリム 藤井 俊彰 谷本 正幸
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-4, 2002
参考文献数
11

我々はリアルタイムの画像光線空間データ獲得とその処理を行うシステム、「自由視点テレビ」を提案する。このシステムを用いて、ユーザはリアルタイムに実世界で視点を移動するかの如く自由に視点を変更することができる。この手法は実画像を元に視点修正を行う光線空間法を基本としており、我々の試作システムでは一直線上に配置した16台のCCDカメラを使用してこれを実現している。補間は光線空間データ補間フィルタリングを基本に行っている。我々の試作システムは民生機のみの使用であるが、処理速度と画質の双方において良好な結果が得られている。
著者
福嶋 慶繁 丹羽 健太 圓道 知博 藤井 俊彰 谷本 正幸 西野 隆典 武田 一哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.8, pp.2039-2041, 2008-08-01
被引用文献数
7 2

本論文は,三次元の音声・映像を統合した新たなメディアを提案する.まず,多数のカメラ,マイクロホンを並べたカメラアレー,マイクロホンアレーで,多視点・多聴点データを撮影した.次にそのデータより自由視点映像,自由聴点音声を生成し,自由視聴点映像の生成に成功した.
著者
谷本 正幸 藤井 俊彰 圓道 知博
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、3次元空間情報を「光線」によって表現し、映像システムを構成する入力系・処理系・表示系を光線ベースで統一的に捉え直すことによって画像工学の体系を再構築し、新しい学理である光線画像工学の創成することを目指したものである。このためには、入力・処理・表示の全てに関して光線ベースで取り扱う技術が必要となる。このうち、表示に関しては光線を再現する方式のディスプレイが提案されてきており、我々の研究室でも光線空間データを実際の光線として再現することに既に成功している。このため本研究では主に光線空間の取得(入力)および処理に関する基盤技術の確立に注力した。光線空間の取得については、マルチカメラによる光線情報の取得を基盤技術と捉え、マルチカメラシステムを高効率・高精度で構築するための位置合わせの手法と、得られた多視点画像群を補正し、光線空間を構築する手法を開発した。これらにより、マルチカメラシステムを用いて光線空間を構築する基礎技術を確立した。光線べースの画像信号処理としては、光線空間の信号処理によって、シーンの分離および合成と、光学現象の再現を含む特殊映像効果の生成を実現した。また、光線情報の通信に必要な情報圧縮・符号化についても多視点画像間の類似性を利用することにより従来の動画像圧縮を超える効率を実現し、光線情報の圧縮符号化の基礎を確立した。さらに、3次元画像情報を光波面として記述するホログラムと光線空間との相互変換を実現した。ホログラムは究極の3次元画像表示方式であると言われており、光波とその伝播という物理現象に基づく記述方式である。このホログラムと光線空間とが理論的に等価な情報を表現し、相互に変換可能であることが示されたことは、光線空間が入出力方式に依らない普遍的な3次元空間情報の記述法であることを裏付けただけでなく、これに物理的な意味を与えた点においても画期的である。
著者
ナ・バンチャン プリム 藤井 俊彰 谷本 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.517, pp.1-4, 2002-12-10
被引用文献数
4

我々はリアルタイムの画像光線空間データ獲得とその処理を行うシステム、「自由視点テレビ」を提案する。このシステムを用いて、ユーザはリアルタイムに実世界で視点を移動するかの如く自由に視点を変更することができる。この手法は実画像を元に視点修正を行う光線空間法を基本としており、我々の試作システムでは一直線上に配置した16台のCCDカメラを使用してこれを実現している。補間は光線空間データ補間フィルタリングを基本に行っている。我々の試作システムは民生機のみの使用であるが、処理速度と画質の双方において良好な結果が得られている。
著者
中西 敦士 藤井 俊彰 木本 伊彦 谷本 正幸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.1321-1327, 2002-08-01
被引用文献数
33 14

A new method for interpolating ray-space data is described that uses block matching and one-sided extension of the locus of corresponding points for arbitrary-view image generation. The block detects straight lines for interpolation. The one-sided extension interpolates occluded pixels. Testing showed that the proposed method generates intermediate images well even when occlusion occurs
著者
谷本 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.89, no.11, pp.866-872, 2006-11-01
被引用文献数
12

20世紀にテレビは遠隔地の情景を居ながらにして見たいという人類の夢を実現したが,これは1視点の映像の伝達であり,しかもユーザはその視点位置を変えることができない.自由視点テレビ(Free Viewpoint TV, FTV)はこの制約を打ち破り,ユーザが自ら視点を移動して遠隔地の情景を見ることができる究極の三次元テレビである.私たちはFTVを構築するための技術開発を進め,撮影から表示までのすべてをリアルタイムで行うFTVシステムを世界で初めて構築した.また,PC1台での自由視点画像生成にも成功している.FTVは動画像の国際標準化会議であるMPEGに提案され,最も挑戦的な三次元映像メディアとして高い評価を得た.現在, MPEGにおいてFTVの入力信号である多視点映像の圧縮符号化の標準化が進められている.FTVは画像情報の根元である光線を取得,処理,再生するシステムである.私たちは光線再現型FTVの開発を通して,画素ではなく光線をベースとする新しい光線画像工学を創成している.無限個の眼をもつ時空間映像システムであるFTVは,写真,映画,テレビと発展してきた映像技術の頂点に立つ.FTVによって実世界の完全な記録や時空間での自由な表現が可能となり,新しい文化や芸術が創造される.
著者
福嶋 慶繁 松本 健太郎 圓道 知博 藤井 俊彰 谷本 正幸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.564-571, 2008-04-01
被引用文献数
3

We have developed an effective rectification method that has a pixel error of less than 0.25 of a pixel for use in two-dimensional multi-camera arrays. Rectification and correction are important for free view-point imaging and multi-view coding in the field of image-based rendering (IBR). In the computer vision field, a number of rectification methods for binocular/trinocular stereo camera setups have been develpopd and used. However, not many multi-camera array rectifications methods have been developed.