著者
鈴木 久男 伊東 史朗 天納 聖佳
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
no.47, pp.492-466, 2014-03

勝林院は大原北東部の山麓に位置する天台宗の寺院である。周辺には、三千院や後鳥羽天皇陵を始め、勝林院を管理する実光院や宝泉院などがある。勝林院は、平安時代に寂源によって中興されたといわれる寺院とされ、また天台声明の根本道場としても著名である。そして、鎌倉時代に浄土宗の法然は、ここ勝林院において談義を行ったため、浄土宗の信者からも厚い信仰を集めている。 平成二十四年秋、京都産業大学むすびわざ館ギャラリーは、平成二十五年に中興して千年という大きな節目を迎える勝林院の歴史や文化財の展示を計画した。そこで京都産業大学日本文化研究所は研究活動の一環として、勝林院本尊の阿弥陀如来像の調査を勝林院の協力を得て実施した。さらに平成二十五年には勝林院に所蔵されている文化財の整理作業を関係者のご理解により実施することができた。 本報告は平成二十四年度に実施した阿弥陀如来像の調査と平成二十五年度に行った整理作業のなかで明らかになった成果の中間報告である。なお執筆の分担は文末に( )で表記した。
著者
鈴木 久男
出版者
国士舘大学政経学会
雑誌
國士舘大學政經論叢 (ISSN:05869749)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, 1984
著者
鈴木 久男 太田 和秀 斎藤 肇
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1098, pp.170-175, 1987-02-01
被引用文献数
9 18

Densification behavior of powder compacts having a cordierite composition prepared by the sol-gel process using metal alkoxides is studied. The calcination of the alkoxy-derived powder at 800°C for 12h gave the best sintering. Densification of the powder compacts occurred from 800° to 900°C. Dense cordierite ceramics with different crystalline phases or properties were obtained by sintering the powder compacts without any sintering aid. The sintering of the powder compact at 1300°C for 12h gave dense α-cordierite ceramics having the flexural strength of 120MPa and the critical stress intensity factor of 2.8MN/m<sup>3/2</sup>.
著者
石川 健三 鈴木 久男 中山 隆一 河本 昇 末廣 一彦 JACKIW Roman WIEGMANN Pau 細谷 裕
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

低次元場の理論の研究とその応用をテーマとする本研究では、量子ホール効果の場の理論、重力の量子論並びに弦の量子論が中心的課題として取り上げられた。これら物理学の基本的諸問題に関する多方面にわたる研究が展開され、以下の成果があげられた(1)極めて特異な量子的な物理現象である量子ホール効果の厳密性に関して、ホール系のガス状態が負の圧縮率を持つことが示され、さらにこのことより縦抵抗が有限な値をとる現実の実験状況下でもホール抵抗の値が厳密に量子化されることがしめされた。また、量子的な多体効果が重要な働きをしている分数量子ホール諸問題について、空間の対称性を最大限に保つvon Neumann格子表現を使い、相互作用によりfluxが凝縮し、Hofstadterのbutterflyスペクトルと同様なものになる一粒子状態を持つflux相に基ずく新しい平均場理論が提案された。この意味で、Hofstadterのbutterflyスペクトルと分数量子ホール効果の関連が初めて明らかにされた。(2)時間や空間の反転に関する不変性を破る超伝導では量子ホール系と同様に電磁場に対するChern-Simons項が導かれる。磁場の役割をp波のCooper対凝縮がし、u(1)対称性が破れているときのChern-Simons項の係数には補正があること等について解明された。(3)任意次元に一般化された偶数次元のChern-Simons作用が無限階質量殻上既約という極めて特殊なゲージ対称性の構造を持つ理論であることが示されまたこの理論の量子化に成功した。(4)3次元Chern-Simons重力と4次元BF理論を格子上にのせる試みに成功した。(5)ストリング理論におけるD-Particleの有効理論のコンフォーマル対称性が示され、またハミルトンーヤコービ方程式を用いたストリングの新しい定式化にせいこうした。(5)超弦理論について、その相転移がヒッグス場による対称性の破れと解釈できる相転移点まわりでの物理量の計算について、定量的に解析する技術の開発に成功した。(6)量子情報理論における量子的絡み合い状態についてのエントロピーの持つ関係式の導出に成功した。
著者
脇谷 尚樹 鈴木 久男 篠崎 和夫 篠崎 和夫
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

強誘電体(BaTiO_3)と強磁性体(CoFe_2O_4またはNiFe_2O_4)を複合化させたエピタキシャル成長薄膜を作製し、強誘電性と強磁性の相互作用について検討を行った。複合薄膜の強誘電特性に及ぼす外部磁場の印加効果を調べたところ、磁場印加によって強誘電性が変調されることを見いだした。SrRuO_3/(La,Sr)MnO_3/CeO_2/YSZ/Si基板上に作製したBaTiO_3-NiFe_2O_4エピタキシャル成長複合薄膜の断面TEM観察結果より、作製した薄膜はともにナノ粒子状のBaTiO_3 とNiFe_2O_4がエピタキシャル成長関係を保ちながら分相している、0-0型の複合構造をしていることが明らかになった。
著者
脇谷 尚樹 鈴木 久男 坂元 尚紀 篠崎 和夫 符 徳勝
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

成膜時に磁場印加が可能なPLD装置(ダイナミックオーロラPLD)を用いてNb-SrTiO3(001)単結晶上にエピタキシャル成長させたSr過剰組成のSrTiO3薄膜には基板の垂直方向に向かって自発的に超格子構造が生成する。この現象が生じるメカニズムとしてはスピノーダル分解であることが明らかになった。また、この薄膜では強誘電性が発現するが、その原因はスピノーダル分解によって生じた、組成の異なる層の界面におけるひずみのためであると考えられた。