著者
行田 弘一 久保田 文人 鈴木 龍太郎 三好 勝巳 濱田 元 中辻 実 片桐 俊幸
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.69, pp.13-17, 1996-12-12 (Released:2017-10-13)

京都府相楽郡精華町の通信総合研究所(CRL)精華実験センタに設置したディジタルビデオ・オン・デマンド(Video On Demand, VOD)システムは、動画像圧縮にMPEG2を用いている。今回、本システムについて、その基本性能を評価するため、DSCQS法による画質品質の主観評価実験を行ったので、その概要及び結果について報告する。
著者
小出来 一秀 柏瀬 俊夫 鈴木 龍太郎 有本 好徳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.527, pp.37-42, 2000-12-15
被引用文献数
1

多数の低高度衛星から構成される低軌道衛星間リンクにおいて, 従来の電波通信の代わりにレーザを用いた光通信を行うことが検討されている.低軌道衛星間リンクでは, 自機の周りの複数機間で光通信を行うことが想定されており, 1衛星に複数の光通信捕捉追尾装置が搭載されるため, 装置の小型・軽量化が必須となる.さらに, 隣接軌道面間リンクにおいては, 相対角速度, 必要駆動範囲が大きくなるため, 捕捉追尾装置の粗駆動機構の高速化, 広駆動範囲化が求められる.これら2つの要求に合致するものとして, クーデパス式光アンテナ結合方式がある.本報告は, 試作したクーデパス式光アンテナの構成, および性能評価試験結果について述べる.
著者
藤野 義之 浜本 直和 蓑輪 正 鈴木 龍太郎 田中 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.357, pp.13-16, 2008-12-11
被引用文献数
6

安心・安全な社会の実現のため非常災害時における確実な通信手段の確保の必要性が叫ばれている.これらの社会的機運の高まりをうけ、地上通信と衛星通信を統合した新たな共用端末のためのモバイル衛星通信システムの検討が開始されている.これは、地上の携帯電話と同等程度の小型端末で直接衛星との通信を可能とすることにより、地上通信と衛星通信を同一端末で実現するシステムである.通信衛星に大型展開アンテナを搭載し、サービスエリアを数多くのマルチビームで覆うことにより、衛星側の通信能力を飛躍的に高めることや、地上の携帯電話と同一周波数帯の使用を実現することで可能となる.本稿ではこのシステムについて紹介し、技術的課題について述べる.
著者
三浦 周 渡邉 宏 浜本 直和 辻 宏之 藤野 義之 鈴木 龍太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.136, pp.37-42, 2010-07-15
被引用文献数
1

本研究では、地上/衛星共用携帯電話システム(STICS)の地上/衛星間周波数共用の検討の一環として衛星上り回線への干渉量を算定するに当たり、地上系ネットワークのトラフィック状況および伝搬環境を考慮した地上回線からの新たな干渉モデルを用いて干渉量の評価を行っている。干渉モデルは、日本全国をメッシュに区切った標準地域メッシュ毎に地上システムの携帯電話のEIRPの総和を計算する。この、単位面積当たりのEIRPの総和(地表面EIRPと定義)を、単位面積内の人口数、同時通話数、端末当たりEIRP、伝搬環境(見通し条件)の違いによる干渉電力の違いと伝搬環境毎の人口比、等のパラメータで表現する。本モデルの妥当性を評価するため、IMT-2000携帯電話に関する各種統計量や測定値を始めとする現実的なパラメータを入力し、上空受信実験の測定結果と比較して人口密度対地表面EIRPの関係が同様の傾向となる結果を示す。また、本モデルを用いて地上携帯電話からSTICS衛星への干渉量を試算し、衛星ビーム端受信CIRの最小値が15.1dBとなる結果を示している。
著者
磯貝 光雄 熊井 満之 小林 陽一 黒岩 克年 荒川 佳樹 鈴木 龍太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.297-307, 2000-03-25
参考文献数
7
被引用文献数
3

災害時の安否照会のために, モバイルエージェント技術による情報検索システムを構築しその評価を行った.耐災害性と通信負荷の削減を目的としてモバイルエージェントを使用した.災害時には通信回線の障害・遮断・回復などが大規模かつ頻繁に発生する可能性があるが, エージェントソフトウェアはそれらの障害に対し自律的にうかいや待機を行い検索結果を持ち帰る.検索は被災地の外から被災地内に対し行う.検索の方法はモバイルエージェント方式, クライアントサーバ(C / S)方式及びその組合せを使用して実験を行った.実験結果はトラヒック量とレスポンスタイムで評価した.モバイルエージェントによる情報検索は, 耐障害性を有するとともに, 検索件数が多いほど, また巡回する情報サーバが多いほど, C / S方式に比べて端末回線のトラヒック負荷を削減するために有効であることが確かめられた.
著者
近藤 良久 鈴木 龍太郎 吉村 直子 寺田 岳大 山口 真司 四方 博之 三浦 龍 小花 貞夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.174, pp.69-74, 2010-08-19

地震等の大規模災害発生時,超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の車載局やVSATを被災地域に設置し,無線メッシュネットワークによって地上に面的な通信エリアを確保することで,迅速に仮設のネットワークを展開することができ,被災地での活動を支援することができる.本稿では,被災地での利用に対する要望の多い,IP電話通話といったリアルタイム性の要求の高いアプリケーションの被災地での利用について,実際にWINDSと無線メッシュネットワークを接続した導通試験を行ない,検証を行なったので報告する.また,無線メッシュネットワークを長期間運用するための電源の問題についても,実験を通した検証を行った.
著者
大西 仁 田中 健二 永岡 慶三 松川 正樹 高津 直己 佐々木 正實 鈴木 龍太郎 川村 洋介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.96, no.578, pp.33-39, 1997-03-15
参考文献数
4
被引用文献数
1

光ファイバーケーブル等の通信基盤が各家庭まで整備され、各家庭と講師が映像、音声、データを双方向で自由にやりとりできる時代を想定し、その時代における在宅学習のモデルとして、双方向教育番組の制作実験を行った。制作は、放送教育開発センターに講師、通信総合研究所、新世代通信網実験協議会、大阪産業大学に学生を配し、ATMネットワークにより接続し、映像、音声、計算機データの交換を可能にすることにより実現された。番組は、「住空間における断面図」をテーマとし、講師と学生が映像、音声による質疑応答、共有CADソフトを用いての演習等のインタラクションが盛り込まれた。
著者
石川 伸一 鈴木 龍太郎 五家 建夫 安田 靖彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.27, pp.45-51, 1999-04-23
被引用文献数
3

衛星コンステレーションを検討する場合は伝送遅廷、サービス領域、地上の移動端末からの可視衛星の最低仰角そして衛星に対する宇宙放射線の影響からなる多くの要素を考慮する必要がある。我々のプロジェクトでは遅延時間を短くする事がマルチメディア通信サービスを達成するための鍵となる要素の一つであると考えて衛星間リンク機能を持つLEOコンステーションを想定した。ここでは、軌道高度、軌道傾斜角、衛星数、軌道面数等のLEOコンステレーションのパラメータについて検討した。例えば、バンアレン帯やサウスアトランティックアノマリ(SAA)での放射線の影響は軌道高度と軌道傾斜角の選定において考慮した。また、衛星間リンクの配置の観点からコンステレーションのパラメータについて検討した。