著者
関口 秀夫
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.36-45, 2014-08-28 (Released:2018-03-30)
被引用文献数
1

Japanese names of palinurid and scyllarid lobster species recorded from Japanese waters and commercially imported from foreign countries are reviewed. New names are proposed for species not available for Japanese names.
著者
関口 秀夫
出版者
The Japanese Society of Systematic Zoology
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.24-34, 1982-05-25 (Released:2018-03-30)

三重県英虞湾における夜間灯火採集のプランクトン試料中より得られた6種のモンストラ科橈脚類を記載した.これらはMonstrilla serricornis, Monstrilla sp., Cymbasoma longispinosum, C. rigidum, C. morii, C. agoenisである.この中でC. agoensisは新種であり,M. serricornis, C. longispinosum, C. rigidumの3種は日本近海より未報告の種であるM. serricornisは第1アンテナの特異な鋸歯状突起,C. longispinosumは交接器の形態,C. rigidumは第5胸脚の形態と刺毛数,C. moriiは透明な体部と第5胸脚の刺毛数,C. agoensisはoral coneの欠如と第5胸脚の刺毛数によって他種と明瞭に識別できる.
著者
関口 秀夫 石井 亮
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.21-36, 2003-01-05
被引用文献数
20

有明海は本邦全体の干潟面積の約20%に相当する広大な干潟をもち,その中で最大の干潟面積をもつ熊本県ではアサリ漁業が盛んである。本邦全体のアサリ漁獲量は1975〜1987年にかけて14万〜16万トンあったが,これ以降激減している。有明海全体のアサリ漁獲量を代表する熊本県の漁獲量は,1977年に約6万5千トンあったが,2000年にはその1%にまで激減している。アサリ漁獲統計資料の解析によれば,アサリ漁獲量の減少パターンは有明海固有のものであり,漁獲量激減に関与している要因は本邦全域に及ぶような要因ではない。また,有明海の二枚貝類各種の漁獲統計資料の解析によれば,有明海のアサリ漁獲量の減少パターンは他の二枚貝類と異なっており,アサリ漁獲量の激減に関与している要因はアサリに固有の要因である。有明海のアサリ資源の幼生加入過程に関する過去の研究成果を踏まえれば,アサリ浮遊幼生の生残率の低下が,さらに言えば,この生残率の低下を引き起こしている要因が,アサリ漁獲量の近年の激減に関与している可能性が高い。ここでは,この推測を検証するための,併せて着底稚貝以降の死亡が関与する可能性を検証するための,プロジェクト方式の研究計画についても,提案をおこなう。
著者
木村 妙子 関口 秀夫
出版者
The Malacological Society of Japan
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.307-318, 1994-12-31 (Released:2018-01-31)

ホトトギスガイMusculista senhousiaとコウロエンカワヒバリガイLimnoperna fortunei kikuchiiは, 静岡県西部に位置する浜名湖の奥部の潮間帯に優占するイガイ類である。筆者らはこれらの幼生を室内飼育し, 得られた試料をもとに2種のD型幼生から初期稚貝までの外部形態および交装を比較した。試料はSEMと光学顕微鏡を用いて観察した。その結果, D型幼生, 殻頂期幼生および初期稚貝のすべての成長段階で2種の間には, 形態に相違が認められた。D型幼生ではコウロエンカワヒバリガイの方がホトトギスガイよりも殻長が大きい傾向があったが, 計測値は重複しているので, D型幼生の種を殻長のみから同定することは困難である。しかし, D型幼生の交歯は, ホトトギスガイが14-15個であるのに対し, コウロエンカワヒバリガイでは9-11個と差異がみられた。殻頂期幼生では, ホトトギスガイの中央の交歯は小さくなり, 第1靱帯が交歯中央やや後方に形成される。殻の輪郭は卵型で, 殻頂は中央に位置する。これに対し, コウロエンカワヒバリガイでは, 殻頂期幼生の交歯は同大であり, 第1靱帯は交歯後端に形成される。殻の輪郭はほぼ三角形で, 殻頂は前方に偏る。初期稚貝では, ホトトギスガイは3種類の側歯を持つのに対し, コウロエンカワヒバリガイは側歯類を欠く。殻頂の位置は, コウロエンカワヒバリガイの方がホトトギスガイよりも前方に偏る。
著者
関口 秀夫 石井 亮
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.21-36, 2003
被引用文献数
27

有明海は本邦全体の干潟面積の約20%に相当する広大な干潟をもち,その中で最大の干潟面積をもつ熊本県ではアサリ漁業が盛んである。本邦全体のアサリ漁獲量は1975~1987年にかけて14万~16万トンあったが,これ以降激減している。有明海全体のアサリ漁獲量を代表する熊本県の漁獲量は,1977年に約6万5千トンあったが,2000年にはその1%にまで激減している。アサリ漁獲統計資料の解析によれば,アサリ漁獲量の減少パターンは有明海固有のものであり,漁獲量激減に関与している要因は本邦全域に及ぶような要因ではない。また,有明海の二枚貝類各種の漁獲統計資料の解析によれば,有明海のアサリ漁獲量の減少パターンは他の二枚貝類と異なっており,アサリ漁獲量の激減に関与している要因はアサリに固有の要因である。有明海のアサリ資源の幼生加入過程に関する過去の研究成果を踏まえれば,アサリ浮遊幼生の生残率の低下が,さらに言えば,この生残率の低下を引き起こしている要因が,アサリ漁獲量の近年の激減に関与している可能性が高い。ここでは,この推測を検証するための,併せて着底稚貝以降の死亡が関与する可能性を検証するための,プロジェクト方式の研究計画についても,提案をおこなう。
著者
関口 秀夫
出版者
日本海洋学会 沿岸海洋研究会
雑誌
沿岸海洋研究 (ISSN:13422758)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.69-78, 2021 (Released:2021-09-07)
参考文献数
28

前報での議論を踏まえ,①「豊かな海」と海洋生態系の関係,②「豊かな海」をめぐる利害関係者の衝突,③水産業の社 会的位置と問題点,④「豊かな海」と里海と漁業の関係,⑤「豊かな生態系」(豊かな海)の価値および評価,の5つの課題 を検討する.
著者
関口 秀夫 山口 裕一郎 小林 裕
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.499-504, 1982
被引用文献数
1 5

A giant isopod <i>Bathynomus d&ouml;derleini</i>, captured by the baited trap in the Kumano-nada region, central Japan, was investigated to elucidate its geographical distribution and bathymetric occurrence.<br> <i>B. d&ouml;derleini</i> is distributed mainly at depths from 250m to 550m and completely absent from the traps set in the water shallower than 150m. So these bathynomids are classified as the littoral-bathyal benthos. The abundance of specimens of <i>B. d&ouml;derleini</i> appears to be dependent on the topographic features of bottom.<br> Summing up the informations known to date, <i>B. d&ouml;derleini</i> has not been found from the marginal seas of the northwestern Pacific, and then its geographical distribution accords with the warm Kuroshio Current area along the Pacific coasts of Japan.
著者
成田 光好 関口 秀夫
出版者
日本ベントス学会
雑誌
日本ベントス学会誌 (ISSN:1345112X)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.1-12, 2002-06-27 (Released:2009-08-07)
参考文献数
37
被引用文献数
4 4

Sampling of megabenthos was conducted between 1997 and 1998 in Ise Bay, central Japan to examine the food habits of three dominant species of crabs: Charybdis bimaculata, Paradorippe granulata, Cancer gibbosulus. The degree of gut fullness as well as the frequencies of occurrence and the relative volumes of food items were investigated. In the summer when the oxygen-poor water conditions developed, frequencies of occurrence of food items were low and the degree of the guts fullness in most of crabs collected was <50%; in contrast, these values were high from the winter to spring of the following year, when the oxygen-poor water conditions did not develop. A comparison between frequencies of occurrence and relative volumes of food items in the gut showed that crustaceans, polychaetes, gastropods and bivalves were important foods for the crabs. The main components of the gut contents were different between the three species, though this is probably due to differences in spatial distribution patterns of crabs and their prey items.
著者
関口 秀夫 大久保 修三
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.19-26, 1986
被引用文献数
1

従来イセエビ科のリョウマエビとワグエビはめったに採捕されない稀種とされていた.しかし,これまでの知見と三重県和具でイセエビ刺網に採捕された結果を整理したところ,リョウマエビは10個体以上,ワグエビは数個体が毎年採捕されていることが明らかになった.これら2種類のエビは,日本近海ではさほど稀れではなく,おそらくは他の国でも同様であろう.
著者
関口 秀夫 木村 昭一 井上 誠章
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-11, 2009-02-20 (Released:2018-03-30)
参考文献数
24

Specimens of scyllarine species (Decapoda: Scyllaridae: Scyllarinae) were collected using commercial bottom trawl nets from several sites with 50-100 m depths in the shelf water region of the Enshu-nada sea and Tosa Bay along the Pacific coast of Honshu, central Japan. Of these, Bathyarctus chani Hoithuis, 2002 and B. formosasus (Chan and Yu, 1992) are recorded for the first time from Japan while Eduarctus martensii (Preffer, 1881) and Galearctus timidus (Hoithuis, 1960) are poorly known from Japanese waters previously.
著者
成田 光好 羽生 和弘 関口 秀夫
出版者
日本プランクトン学会
雑誌
日本プランクトン学会報 (ISSN:03878961)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.127-135, 2002-08-25
参考文献数
17
被引用文献数
1

伊勢湾は本州中央部の太平洋岸に位置し、その平均深度は19.5m、湾中央の最深部は約35m、面積は約1738㎡であり、少なくとも70m以上の水深をもつ伊良湖水道を通して外海沿岸域と海水交換をおこなう半閉鎖的な湾である。その海底地形からも明らかなように、湾中央の最深部から愛知県側にかけての海底勾配はどちらかといえば急峻であり、三重県側にかけては緩やかな勾配の海底が続いている。伊勢湾奥部には本邦有数の河川である木曽三川から大量の淡水が流入し、一方、湾口部の伊良湖水道を通して高水温・高塩分の黒潮系沿岸水が湾内に進入しているので、そこでは典型的なエスチュアリー循環流(密度流)が卓越している。伊勢湾や東京湾や大阪湾と同規模の内湾であり湾奥部に大河川が流入していることでもこれらの湾は共通している。伊勢湾の北部域から湾中央域にかけての海底にはシルトー粘土の底土が、湾口域には砂質底が湾南部域の三重県沖には粗砂ー砂礫または礫の底土が広がっている。近年、伊勢湾の北岸及び西岸に位置する都市からの汚水廃棄のために、伊勢湾の富栄養化は著しく、しばしば赤潮の発生が報告されている。伊勢湾の底層の溶存酸素量は季節的に著しく変動することが知られており、とくに夏季においては湾中央域から三重県側の西部域を中心に貧酸素域が発達し、秋季から冬季には海表面の冷却と季節風による鉛直混合の強化によって湾全域の底層において溶存酸素量の回復が見られる。
著者
関口 秀夫 木村 昭一 井上 誠章
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ : 日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
no.26, pp.1-11, 2009-02-20

Specimens of scyllarine species (Decapoda: Scyllaridae: Scyllarinae) were collected using commercial bottom trawl nets from several sites with 50-100 m depths in the shelf water region of the Enshu-nada sea and Tosa Bay along the Pacific coast of Honshu, central Japan. Of these, Bathyarctus chani Hoithuis, 2002 and B. formosasus (Chan and Yu, 1992) are recorded for the first time from Japan while Eduarctus martensii (Preffer, 1881) and Galearctus timidus (Hoithuis, 1960) are poorly known from Japanese waters previously.