著者
高木 裕之 青山 幹雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.12, pp.1-8, 2014-03-12

異なるクラウド基盤を連携するハイブリッドクラウドが注目されているが,クラウド基盤ごとに API と構成管理方法が異なるためユーザの要求を満たすアプリケーションの分散構築が困難である.本研究では,クラウドアプリケーションの標準構成記述仕様である TOSCA を拡張し,異なるクラウド基盤上に分散配置を可能にする.そして,クラウド基盤ごとに異なる API を抽象化し,クラウド基盤によらない仮想マシン生成を実現する.分散構築自動化基盤アーキテクチャを提案する.提案アーキテクチャのプロトタイプを実装し,その有効性を評価する.Currently, hybrid clouds that integrate private clouds and public-clouds are attracting attention. However, construction of hybrid cloud is difficult due to the complicated configuration management and the difference of levels of abstraction off APIs for each cloud infrastructure. In this article, we extend TOSCA (Topology and Orchestration for Cloud Applications), a standard specification of configuration description for cloud application, in order to enable building of distributed applications on different clouds. We define a set of abstract APIs that encapsulate different APIs of each cloud, which enable to create virtual machines independent of cloud infrastructures. We propose an architecture for automatic building of distributed applications on a hybrid cloud computing. We developed a prototype of the architecture, and demonstrate the validity of the proposal architecture.
著者
横井 公紀 青山 幹雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.449, pp.347-352, 2011-02-24

現在,個人の情報発信,個人間のコミュニティ形成のツールとしてSNS (Social Network Service)の利用が拡大している.しかし,各SNSが基礎とするソーシャルグラフの構造は異なる.SNS間でソーシャルグラフの相互運用性が保証されないため,異なるSNSにまたがるユーザ間の関係構築,ソーシャルアプリケーション開発が困難である.本稿では,Web上の人物とその間の関係を表現するモデルである FOAF (Friend Of A Friend)に基づき,複数のソーシャルグラフの構造の差異を吸収するための統一ソーシャルグラフモデルGSGM(General Social Graph Model)を提案する.GSGMでは,FOAFの人物間の関係構造モデルをSNSのユーザ間のモデル化に適用し,異なるSNSのユーザとその間の関係を統一的に表現する.GSGMにより,異なる構造のソーシャルグラフを持つSNS間で相互運用可能なソーシャルグラフを実現する.Facebook, TwitterなどのSNSに適用し,GSGMの有効性を評価する.
著者
海谷 治彦 佐伯 元司 青山 幹雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.22, pp.145-152, 2003-03-06
参考文献数
14

RE (IEEE International Requirements Engineering Conference)は,要求工学の分野でもっとも大規模な国際会議である.そのREが,2002年9月9日から13日の5日間,ドイツのエッセンで行われ,筆者らも参加した.本稿では,RE'02の内容と参加した感想について報告する.RE, IEEE International Requirements Engineering Conference, is one of the biggest conference of requirements engineering. RE'02 was held in Essen in Germany last year and we attendet it. In this article, we report the details of RE and my impression.
著者
尾崎 俊治 伏見 正則 青山 幹雄 土肥 正 岡村 寛之
出版者
南山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究プロジェクトでは,最終製品としてのソフトウェアシステムの品質を確保する目的で,ソフトウェアテストの妥当性検証およびソフトウェアの信頼性評価を行う手法に関する研究を行った.具体的には,(i)ソフトウェアテストにおけるランダムテストをより発展させた準ランダムソフトウェアテストあるいはランダムテストに基づいたより効率的なテストケース生成手法の確立,(ii)(準)ランダムテストに基づいたソフトウェア信頼性評価技術の精巧化を行った.
著者
青山 幹雄 西岡 健自 岸 知二 上原 三八 松岡 聡 中所 武司 深澤 良彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.84, pp.89-96, 1995-09-08

1995年6月1日(木)?2日(金)に情報処理学会ソフトウェア工学研究会の主催で,慶応義塾大学三田校舎新館でオブジェクト指向'95シンポジウム(O'9)が開催され,326名の参加者があった.「オブジェクト指向によるシステム開発の理論実践」をテーマに,基調講演,チュートリアル,一般講演,パネル討論と内容の充実したシンポジウムであった.本稿では,同シンポジウムのもようを,初日の事例セション、2日目のパネル討論を中心に報告する.なお,本シンポジウムは来年も同時期に開催の予定である.The Object-Oriented '95 Symposium was held on June 1 - 2, 1995 at Mita Campus of Keio University in Tokyo. Under the theme of "Theory and Practice of Object-Oriented Systems Development", opening speeches, tutorials, general sessions and panel session have covered a wide spectrum of development technologies based on object-orientation. This report highlightens the major topics of the symposium as well as two special sessions; one session presented the experience of object-oriented systems development and another was a panel on the theory and practice of object-oriented development technology.
著者
青山 幹雄 清兼 幸雄 中村 正実 川尻 信哉
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.361-362, 1990-09-04
被引用文献数
1

通信ソフトウェアなどのリアルタイムシステムを、地域分散した開発拠点で並行開発するための分散CASE環境ICAROS-イカロス-(Integrated Computer-Aided enviRonment for c0operative Software development)を開発している。ワークステーション(WS)上で状態遷移図に基づくリアルタイムシステムの設計を支援する。