著者
森丘 保典 伊藤 静夫 持田 尚 大庭 恵一 原 孝子 内丸 仁 青野 博 雨宮 輝也
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.181-190, 2003-03-10 (Released:2017-09-27)
被引用文献数
1 2

本研究の目的は,異なる種目を専門としながらほぼ同等の400m走能力を有する被験者群(SPR、MID,DEC)を対象として,間欠的な漸増負荷走行テスト(MART)を行い,Laから推定されるパワーと400m走記録との関係を検討することであった。結果の要約を以下に示す。1)MARTにおける安静時から速度増加中のLaおよびPBLaにおいては,SPRが最も高く, MIDが最も低かった。この結果,PBLaはSPRがMIDに比べて有意に高い値を示し,P3mM,P5mMはMIDがSPRに比べて有意に高い値を示した。2)400m走記録とMARTにおけるPmaxとの間(r = -0.662,P<0.05),およびP60%Laとの問(r = -0.662,P<0.05)には,いずれも有意な相関関係が認められた。以上のことから,MARTは400m走能力を反映するテストとして有用であること,また,P60%Laは400m走能力を反映する評価指標の一つとして用いることができることなどの可能性が示唆された
著者
森丘 保典 伊藤 静夫 大庭 恵一 原 孝子 内丸 仁 青野 博 雨宮 輝也
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.285-294, 2003-06-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
36
被引用文献数
1 1

本研究の目的は, 中距離走者を対象に間欠的な漸増負荷走行テスト (MART) を行い, La動態から推定されるパワーと中距離走能力との関係を検討することであった.結果の要約を以下に示す.(1) V800m, V1500mと実験時の走力を表す最大パワー (Pmax) との間に有意な相関関係が認められた.(2) V800mとピークLa (PBLa) の60%値 (60%PBLa) を基準に算出したパワー (P60%La) , V1500mとPBLaの40%値 (40%PBLa) を基準に算出したパワー (P40%La) およびP60%Laとの間に有意な相関関係が認められた.以上のことから, MARTが中距離走能力を反映するテストとして有用であること, また, P60%Laが800m走能力, P40%LaおよびP60%Laが1500m走能力を反映する評価指標の一つとして利用可能であることなどが示された.
著者
森丘 保典 持田 尚 内丸 仁 青野 博 雨宮 輝也 伊藤 静夫
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.117-124, 2006 (Released:2008-01-25)
参考文献数
22

本研究の目的は, 十種競技者を対象に間欠的な漸増負荷走行テスト (MART) を行い, La動態と走能力との関係を検討することであった.結果の要約を以下に示す.(1) V400m, V1500mおよびTPRとVmaxとの間にそれぞれ有意な正の相関関係が認められた. また, V400mとPBLaとの間に有意な正の相関関係が認められた.(2) 十種競技者の走能力 (V100m, V400m, V1500m, TPR) は, VRLaとの間にVALaよりも高い有意な正の相関関係が認められた.(3) VRLaは, 無気的能力の向上 (最大下のLa濃度およびPBLaの増加) によるLa動態の変化を, トレーニング効果として評価することができた.以上のことから, MARTが十種競技者の走能力を反映したテストであること, また, PBLaおよびVRLa (V20%La, V40%La, V60%La) が, 個々の競技者の生理的特性やトレーニングによる無気的能力の変化を考慮した, 十種競技者の走能力評価の指標として利用可能であることなどが示された.
著者
山口 高康 青野 博 本郷 節之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.448, pp.1-6, 2004-11-12
被引用文献数
8 6

In this paper, we discuss image representation methods for signboard discrimination based on images. First, characteristics of image-based signboard discrimination problem and requirements for the discriminator are extracted. Next, traditional image representation methods, e.g. a color histogram or a space frequency, and so on, and their advantages and/or disadvantages are outlined. And next, effectiveness for each representation is compared for the signboard discrimination problem with images, using k-nearest neighbor (k-NN) method which is one of the most simple discrimination methods. Finally, to improve faculties of the image representation from the view point of signboard discrimination, two means, i) for reduction of the background affection and ii) for use of the color information, are discussed based on the extracted characteristics and requirements.