著者
宇野 由美子 齊藤 一幸 高橋 応明 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.278-285, 2010-02-01
参考文献数
16
被引用文献数
2

人体近傍で用いられる機器のアンテナの設計では,人体との相互作用を考慮することが重要であり,その影響を評価する際には,人体の組織構造を簡易化した均質ファントムを用いた検討が一般的である.しかしながら,均質なモデルを用いることの妥当性の検討例は少ない.本論文では,2〜10GHzにおける人体の組織構造がアンテナ特性に与える影響の基礎的な検討として,均質媒質モデルと人体の組織構造を考慮した層構造モデルの近傍に半波長ダイポールアンテナを配置し,それらの人体構造の差異がアンテナ特性に与える影響について定量的に評価した.また,実験により数値計算の妥当性を確認するために,広帯域層構造ファントムの開発を行った.その結果,アンテナをファントムから0.3λ以上に配置した際の両モデル間の入力特性,放射指向性,放射効率の差異は小さいことを確認した.しかしながら,アンテナとファントム間の距離が0.1λの場合の両モデル間の差異は,VSWRは0.1以上,放射効率は15%以上あるなど,アンテナ特性の差異が大きいことを確認した.
著者
高橋 応明 中川 幸彦 安部 實 菊池 章裕
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 21.60 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.25-30, 1997-10-21 (Released:2017-06-23)

In recent years, the office, hospital and so on are equipped with various electric and electronic devices. Electromagnetic waves that are radiated from these devices, reflect on the wall of the building or penetrate to the wall from outside, then they interfere to the other device. It's necessary to decrease the reflection and penetration by the concrete wall. In this paper, we analyzed the reflection and transmission characteristics of the corrugated surface wall by the FD-TD method. Its surface has asperity form that newly proposed. As a result, we obtained that the corrugated surface wall consumed a power of electromagnetic wave in the wall more than a plain wall. Then the corrugated surface wall can oppress reflection and transmission.
著者
井之上 瑞紀 齊藤 一幸 高橋 応明 伊藤 公一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J97-C, no.5, pp.218-224, 2014-05-01

近年の手術に広く用いられている止血方法の一つに,組織凝固デバイスを用いた手法がある.現在臨床で多く用いられている組織凝固デバイスには,MF帯からHF帯の比較的低い周波数帯の電流を用いた電気メスと,超音波を用いた超音波凝固切開装置がある.これらのデバイスは迅速かつ簡便に止血を行うことができるといった利点があるものの,幾つかの問題点も抱えている.そこで筆者らは,2.45 GHzのマイクロ波を用いた新しい組織凝固デバイスの開発を行った.本論文では,提案するマイクロ波アンテナが組織凝固デバイスとして有用であることを示すため,FDTD法を用いた数値解析による加温特性の評価を行った.更に,実際の使用状況に近い条件下での検討を行うため,ブタを用いた動物実験を行い,提案アンテナが組織凝固及び止血に有効であるかを検討した.その結果,提案するマイクロ波アンテナは組織凝固デバイスとしての機能を十分に果たすことを確認した.
著者
上坂 晃一 高橋 応明
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J89-B, no.9, pp.1548-1557, 2006-09-01

近年の非接触ICカード/RFIDタグ等の急速な普及には目覚ましいものがあるが,使用されているアンテナは,システム全体の中で最も設計が難しいといっても過言ではない.これはアンテナの設計パラメータが,形状,材質,ICとのインピーダンス整合,通信エリアや各種規制等の遵守等々と非常に多岐にわたるためである.まず,このRFIDシステムには使用する周波数帯がいくつか用意されている.この中で13.56 MHz帯を用いるシステムでは,アンテナが波長に対して非常に小形となることから微小アンテナの設計技術を必要とする.またUHF帯(860~960 MHz)やISM帯(2.45 GHz帯)等では13.56 MHz帯の場合とは異なり,通信エリアが電磁界の近傍界から遠方界にまで及ぶことから,その全域で動作させる必要があり,設計が困難となる.更に,RFIDを貼り付ける物質(金属や高誘電体等)によっても,アンテナ特性が大きく変化する.本論文では,これらの事例について,無線ICタグの設計法を述べる.
著者
高橋 応明
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.7, pp.7_51-7_58, 2008-11-25 (Released:2011-06-03)
参考文献数
30
被引用文献数
1 2

近年のRFID(Radio Frequency Identification)システムの急速な普及には目覚ましいものがある.使用されているアンテナは,システム全体の中で最も設計が難しいといっても過言ではない.これはアンテナの設計パラメータが,形状,材質,ICとのインピーダンス整合,通信エリアや各種規制等の遵守等々と非常に多岐にわたるためである.RFIDシステム(以下RFID)には使用する周波数帯がいくつか用意されており,13.56MHz帯とUHF帯(860~960MHz),2.45GHz帯等では,動作原理が異なるため,使用するアンテナの種類が異なる.また,RFIDタグを貼り付ける物質(金属や高誘電体等)によっても,アンテナ特性が大きく変化する.本論文では,RFIDタグ用アンテナの設計について述べる.
著者
徐 暢庸 藤井 勝之 齊藤 一幸 高橋 応明 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.561, pp.93-96, 2006-01-19
参考文献数
8
被引用文献数
4

現在, インプラントデバイスは様々な分野で研究されている. 特に, インプラントアンテナは, 人体に埋め込まれることによりその特性に大きな影響が生じるため, アンテナ特性の正確な評価と検証が必要である. 本稿では, 2.4GHzのISM帯を利用した, 誘電体基板を用いたインプラントPIFAを提案する. まず, FDTD法により設計を行い, 次に, 2/3筋肉等価ファントムを用いて諸特性の測定を行った. その結果, 提案したインプラントアンテナは, 医療分野での近距離無線通信システムに利用可能であることが明らかになった.
著者
高橋 応明 伊藤 公一 齊藤 一幸
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では,インプランタブルアンテナを体内に植え込んだ時に,埋め込み部位の組織構造がアンテナの特性へ与える影響について検討を行った。周波数400MHzおよび950MHz,2.45GHzにおいて,胸部,腕部の組織構造を表現した高精細人体ファントムを用いて解析し,従来の均一組織での検討では適切でないこと,層構造の解析が必要であることを確認した。また,それぞれの周波数に適したインプランタブルアンテナの提案を行った。
著者
櫻岡 萌 高橋 応明 齊藤 一幸 伊藤 公一 石川 典男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.475, pp.59-62, 2009-03-02

近年,RFID(Radio Frequency Identification)システムは,セキュリティ管理や物流管理など様々な分野で利用されている.その一つとして,個人認証が挙げられ,社員証や学生証などとしてカード型のタグが用いられている.本研究では,歯に貼付するタグを用いた個人認証システムを提案する.RFIDタグを歯に貼付して使用する場合,生体組織や水(唾液)の電気定数によりアンテナ諸特性が変化する.そこで本稿では,簡易なモデルとして歯に貼付したダイポールアンテナを使用した場合の特性を解析するために,FDTD(Finite Difference Time Domain:有限差分時間領域)法を用いて数値解析を行い,さらに,歯ファントムを用いてアンテナの放射パターンと入力特性の測定を行った.その結果,歯のある方向へは放射が少ないことを確認した.
著者
米林 順平 高松 昇三 齊藤 一幸 高橋 応明 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.94, no.2, pp.297-299, 2011-02-01

筆者らは,呼吸検出用ドップラーレーダの性能を評価するため,人体の腹部運動を模擬したダイナミックファントムを開発した.また,ダイナミックファントムと人体の測定によって得られる出力波形を比較することで,ダイナミックファントムの妥当性を示した.
著者
林 合祐 高橋 応明 齊藤 一幸 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.29, pp.81-84, 2011-05-05

近年,RFID (Radio Frequency Identification)システムの急速な普及には目覚しいものがあり,物流管理,生産履歴管理ソリューションなど様々な分野にて有用であると認められている.また,病院での薬品管理や医療分野などにおいても,このシステムが利用可能である.さらに,重要施設における入退室管理への応用も注目されている。本稿では,入退室システム用アンテナの開発を目的として,ISMバンドの一つである2.4 GHz帯で動作し,ICチップと整合する,体内埋め込み型アンテナの設計を行った.また,体内に埋め込んだ際のアンテナのインピーダンスや放射特性などを,数値解析手法の一つである有限要素法によって検討した.