著者
高野 和子
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

イギリスでは、教員養成課程の「質保証」に関わる機関として、戦後改革期から1970年代までATO(Area Training Organizations地域教員養成機構)というシステムが存在した。ATOは、中等後教育・高等教育全体の中での教員養成のポジションが変化する中で、1975年に廃止された。ATOの廃止は、教員養成課程の「質保証」について、プロフェッショナルな側面(professional accreditation)とアカデミックな側面(academic validation)が明確に分離された「質保証」システムの成立を準備するものであった。
著者
山崎 準二 高谷 哲也 三品 陽平 濱田 博文 田中 里佳 高野 和子 高野 貴大 朝倉 雅史 山内 絵美理 村井 大介 長谷川 哲也 栗原 崚
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

「省察」それ自体が問い直されぬまま教師の専門性の中核を成す絶対的理念と化す傾向にある今日、大学における教員養成の「省察」言説を相対化し、不可視化された問題状況を明らかにするために、現代日本の大学における教員養成を方向づけてきた「省察」言説とはいかなるものか、またこの「省察」言説が隆盛する中で展開される学びの実態と問題はいかなるものか、という本研究の核心をなす2つの学術的「問い」に応えるため、教師教育における言説の特徴の解明、「省察」が重視される学術的・実践的原理の解明、「省察」による学びの実態把握、そして教員養成における「省察」のあり方の検討、という4つの研究課題に取り組むものである。